カテゴリー「 小説 」の記事

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カイシャデイズ

設計から施工その後のアフターサービスまでなとある建築会社の日常。
視点が変わる長編なのかと思ったらどっちかというと連作短編的な?
途中からなんか読みにくくなったなあ。

ところで

それにしても八王子は遠い。東中野から総武線に乗って、となりの中野で中央線に乗り換えねばならないのがまず面倒だ。しかもなんだか知らないが、八王子まで辿り着く列車がなかなか来ない場合がある。

(P79)

うららさんがよくついったーで「中央線また遅延してる爆発しろーーーー」と言っているのでこのことか……?とおもってたらちょっと違うらしい。都会のほうはいろいろと大変そうである。

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そんなうららさんに聞いてみた「中央線爆発しろ!」の例

酔郷譚

おそらく現代が舞台なんだろうけど凄く幻想的で官能的な短編集。
あの世とこの世の話+酒。

戸村飯店青春100連発

家族(主に兄弟)もの。
Re-born はじまりの一歩収録のゴーストライターを加筆修正したものを第1章にして、どーんと長編にしましたという。

ゴーストライターの段階ではなんか完璧超人のような感じであった兄ちゃんは意外とあほのこだった。ていうか超モラトリアムなひとだった。

「うん。元気があればなんでもできるって、ニーチェもゲーテも言ってるもんな。哲学者のいうことは時々すごく的を射ている」
きっとそれはゲーテやニーチェではなく、アントニオ猪木の言葉だ。

(P273~274)

これは兄ちゃんの台詞ではないけどとてもつぼったので。
古嶋はあほのこではなくただのアホです。

ラブコメ今昔

程よい甘さです。

「軍事とオタクと彼」の光隆が可愛すぎる件について。これとラブコメ今昔は野性時代で既読だったのですが、可愛すぎる件について(大事なことなので2回言いました。たまに「軍事オタクと彼」で検索してくる人がいますが、そこの「と」があるのとないのでは意味合いが大きく変わってくるので注意が必要だ!

青い衝撃が結構すきなのです。
なんか新しい感じだ……とおもった。昼ドラちっくな展開だった。

ジャージの二人

北軽井沢(堺雅人がいいともで言ってたことには群馬県の嬬恋あたりらしい)の別荘で過ごす父と息子の話。
脳内では30歳過ぎぐらいの父と10代か年齢一桁の息子の話を想像してたら息子が30代ぐらいのような雰囲気。特に何かするわけではなくってだらだらと過ごす日々。

荒野

出ると思わなかったなあ。
その昔ファミ通文庫で出版された荒野の恋が完結編をつけて合本で単行本になりました。1部と2部は内容は変わってないはずなのにパッケージが違うだけでなんだか別物の雰囲気だ。

義母・蓉子と荒野の会話はエッセイでよく読む桜庭さんとお母さんのあれみたいだ。

図書館の水脈 (ダ・ヴィンチ・ブックス)

本が作る縁の話。もしくは「海辺のカフカ」@村上春樹ツアーをする3人の話。私は村上春樹は未読なんですが、これを読み終わった後本屋にいって「新潮夏の100冊 本店オススメNo1は海辺のカフカ」とか見てしまいうっかり買いそうになりました。
大歩危小歩危とか鳴門とか地元がどこどこ出てきたのでびっくりしました。
「地元が出てくる小説」というのはめったに見ないのでそれだけでも甘くなるものです。いや地元といっても鳴門も大歩危も私のホームではありませんが。

 ナズナの方からワタルに教えたことといえば、もっぱら本のことだった。
 子どもの時から読書好きだったナズナは、一人の作家を好きになると全ての著作を読まないと気が済まない。自分と会うまでは村上春樹も読んだことのなかったようなワタルには、読ませてやりたい本が山ほどあった。
 ワタルと会う時には、何冊もの文庫本を持っていくのが習慣になった。それを貸しておくと、ワタルは次に会うときまでにはみんな読んできてくれる。電話やメールでその本について語り合うのが毎日の楽しみになっていった。

(P87)

ショコラティエの勲章 (ミステリ・フロンティア 44)

老舗和菓子屋<福桜堂>に勤める絢部あかりとその2軒先のショコラトリー<ショコラ・ド・ルイ>のシェフ長峰和輝とスイーツと人間関係と謎の話。連作短編。
前作ラ・パティスリーとも地続きです。

家庭的な南仏料理の店も出てくるから、作者違うけどタルトタタンの夢とも繋がってそうな雰囲気だ。
しかし今回は縁遠いフランス料理ではなくチョコレート。ケーキ。上生菓子。なんたる身近さか。チョコ食べたいとついったーで叫ぶこと2回にわたる。そして今我が家には友達のお土産であるロイズのチョコがあったりするのである。むしゃむしゃしてやった。今は満足している。

チョコ断ちをしている人は決して読んではならぬ本である。

「低カロリーなら、女性客は大喜びで買うと思いますが……」
「冗談じゃない。私は、健康食を作るために菓子職人になったんじゃないんです」長峰シェフはかすかに笑った。「おいしいものほど体に悪い。甘いもの好きは、それを覚悟しておくべきですよ」

(P202)

ラン

森絵都って直木賞獲ってから何にも出してなかったんだなあという驚き。
あちこちで短編は見かけてたからなあ。

キーワード:「あの世とこの世の間」「急造マラソンチーム」「死者と生者」「レーン越え」「40キロ」

DIVEとカラフルを足したような本だ。
死者がからんでくる話であるし、家族ものであったり周りとの交流で強くなっていく話であるし、マラソンで体を鍛えていく話でもある。

もみあげ男が現れるまではロードバイクの話?とか思っていた。

こどものころにみた夢

12人による「子どもの時に見た夢」の絵本。
辻村深月の話がジェノサイドでいいなあ。場所問わず、建物でチャイムが鳴るとその建物は閉鎖され、ゲームの舞台となる。1時間後、銃を持った敵が殺して回る。
穂村弘のは本当に子どもの夢だ。いい意味で。

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