カテゴリー「 小説 」の記事

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J-POPランキングTOP10にランクインしている人の様々な話。10作入り。
私はいつまでここにいられるの? もっと上に行きたい やめたい やめたくないなど。
他の豊島ミホ作品に比べるとちょっと下回るか?という感じ。
ネタがネタなので、現実の音楽業界の人にあてはめるとすると誰にあたるか。と思ってた。
とりあえず2位はこうださん(←漢字忘れた。ので苗字だけ) 6位は川嶋あい

「そうだけど……私もっと、普通に誰かを好きになりたい。っていうか、普通に好かれたい」(P114)

株式会社ネバーラ北関東支社 (ダ・ヴィンチブックス)

弥生は、前職は東京の証券会社でキャリアウーマンだったのだが、自分の仕事内容肩書きなどは低く偽って今の会社に転職した。東京から特急で2時間、鄙びた町の納豆をこよなく愛する健康食品の下請けメーカーである。

読みやすいけどそれだけだな。
可もなく不可もなく、「誰かに借りて1回読んだらそれで終わり」って感じだ。

百瀬、こっちを向いて。

「中田永一は覆面作家で正体は乙一である」という噂を聞いて。
きゅんきゅんする系の恋愛小説の短編集である。

小梅が通る>>なみうちぎわ>百瀬、こっちを向いて>キャベツ畑に彼の声

中学生のころ、わたしには、居心地のいい友人がいた。彼女はものしずかで、おっとりとした雰囲気のある少女だった。彼女のそばにいると、陽だまりを見つけた猫のように心はやすらいだ。
(中略)
「これでおわかれになっちゃうから、ほんとうのことを言うね。あなたなんか嫌いだった。死ねよって、いつもおもってた」
淡々とした声だった。夕日が彼女の顔に影をつくり、わたしの制服を赤く照らしていた。わたしは恐怖でうごけなかった。彼女とわかれるのがつらくて涙ぐみながら「いつかまた会おうね」と話した直後に、そんなことを言われたのだ。(P229・230)

スーパーS水タイムktkrと思った。
小梅が通るはこことラストシーンが好きだ。



富士見のStyle-Fってちゃんとまだ残ってたんだなと思った。

現代イタリアのナポリで愛される道化「プルチネッラ」を目指す少年2人。演劇一族の貴公子ルカと、スペイン地区(とても治安が悪いところ)に住む大道芸で生計を立てるジェンナーロ2人の話……であると同時に紀元79年からすべての記憶を持って延々と転生を繰り返す道化の話。

まったくはまれない話だった。
道化(転生しているほうの)の血まみれの赤いシャツのところは割と好きなんだけど。女子分が足りない。もうひとつのデビュー作のほうは装丁がすごくって気になってたんだけど、こっちよりさらに読む人を選ぶ話だそうなのでやめておく。

壁抜け男の謎

いろんな種類の短編が16編収録されている。
ジージーとの日々、ガラスの檻の殺人、キンダイチ先生の推理、Cの妄想、ミタテサツジンあたりがとても好きです。
阪神ファン的には猛虎館の惨劇もとても捨てがたい。
とてもにやにやできました。屈辱のかたちはどこかで見たことがある。

こうふく あかの

ある日妻に「妊娠した」と言われた。
やることやってないんだから自分の子ではないことは明らか。しかし彼女は産むという。
「俺」は「親しまれやすい理想的な上司」と思われるために朝早くから仕事をしたり、飲みに連れて行ったり計算高く安定した位置に過ごしていたのにだんだんそれが崩れていくのだ。

後はプロレスの話が随所に出てくる。ぼんばいえ。
西加奈子小説のほうは初めて読んだけどこれは普通だな。とりあえずこうふくみどりののほうも読んでみる。

ゴールデンスランバー

久しぶりに伊坂幸太郎作品で当たりを引きました(でも伊坂幸太郎俺ベストは「ラッシュライフ」と「アヒルと鴨のコインロッカー」なのです

首相暗殺の濡れ衣を着せられた青柳雅春の闘争と逃走の日々(約2日間)
図書館革命のときも思ったけど私「逃避行真っ最中の人を励ましたりささいな手助けをしたりする脇役」がすげー好きなようだ。
ささいながどのレベルぐらいかというと「泣いてる人に飴玉あげる」ぐらい。

プロトコル
多分初めて読む(Re-bornに載ってたのはなんとなく飛ばした覚えがある)

有村ちさとは大手ネット通販会社のカスタマーサポートセンターでに勤めていた。あるクレーマー撃退の一件から厄介者扱いをされていたが能力を買われ情報システム管理部へ行くこととなった。

有村ちさとにはある能力があった。ローマンアルファベットに並々ならぬ愛着を持っていた。おかしな構文の英文を見たら突っ込まざるをえないし、ただの羅列に見えるアルファベットがある一定の法則をもって浮き上がってくるのだ。幼いころに父から受けた英才教育の結果とも呪いともいえるその能力はちさとを争いに巻き込んでいくのであった。

争いといってもネット通販界を揺るがすようなものではなく、派閥争い的なものと、出来の悪いSEとの戦いと、「誰も気を止めないような飾り的存在の妙な文法の英文」を読んでしまう自分との戦い。

これは面白かった。
事件の顛末は意外というか拍子抜けというか灯台下暗しにも程があるがな!という感じだったけど。

読もうと思った理由はここ見てる人では3人ぐらいにしか分からないことなんだけども。日本全国見ても50人ぐらいしか分からないんだけど。

殺して何が悪い? ——ある大量殺人者の告白
ジェフリー・K・バーンズ著 有村騏一郎訳

タイトルと著者は関係ない。その訳者である。ちさとの父ちゃんの名前が問題なのである。もう随分と記憶も薄れてきたし(私は一期のみの参加で円卓以外はあんまり参加してなかったから特に)どんなキャラだったかぼんやりしてるんだけど名前にはしっかり反応してしまったよ。

こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたり

9人(うち1人は幽霊)の恋物語。恋の話だけど甘くはないです。ビターです。切ない系です。
ハチクロみたいな片想いスパイラルだ。
謎解き要素もあるけど基本は恋の話だ。

八卦おき>乞い目>幼なじみかな。

ムーヴド

佐緒里は30歳で離婚して独り暮らしをすることになった。子どもはいないがマンションで猫を拾ってしまった。今住んでいるマンションは動物絶対禁止で契約の時点でも念押しされるぐらいのところなのだ。
辞めようと思った仕事もやっぱり続けることにした。離婚してから数ヶ月色んな面が変化していく話。

佐緒里のプチ(雄猫・生まれつき白内障気味)関連のあれこれだけはちょっとないわーと思う。帯の文の「大切なものを守るための戦い」にイラっとした。非は佐緒里にあるはずなのに何を被害者面って話だしラスト付近はいけしゃあしゃあと何を言うとるんだと思った。私はアレルギー持ちではないからどんな症状が出るのか分からないけど、何を言っても聞き入れない人が近所にいたら心安らかではないよなーと近隣住民のほうに同情してしまった。

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