タグ「 山本幸久 」の記事

5件の投稿

ある日、アヒルバス

東京を回る観光バス、アヒルバスのバスガイドの話。
雰囲気的には笑う招き猫に近いような感じがしました。
バスガイド暦5年、23歳の秀子(通称デコ)はわがままなツアー客に振り回されたり、イーッとなりながら仕事に励む毎日。
春、今年のアヒルバスのバスガイドの卵は4人。秀子はその新人指導員に選ばれる。

秀子に老チャットモンチーと名前を付けられた(口に出して呼んだりはしないけど)3人のおばあちゃんズがキャラが濃いです。こんな人らたまに見るよなっていう感じのリアルさでした。
鋼鉄母さん(アヒルバスのバスガイドで珍しい40超えた正社員。ガイドのほかにも新人指導等をこなす)の息子はなんであんな口調なんだろうか(読み飛ばしたのかなー
亜紀が革命革命いってた割には革命らしいことはなかったような……
凸凹デイズの登場人物がちらりと出ていたのでおおっと思った。

カイシャデイズ

設計から施工その後のアフターサービスまでなとある建築会社の日常。
視点が変わる長編なのかと思ったらどっちかというと連作短編的な?
途中からなんか読みにくくなったなあ。

ところで

それにしても八王子は遠い。東中野から総武線に乗って、となりの中野で中央線に乗り換えねばならないのがまず面倒だ。しかもなんだか知らないが、八王子まで辿り着く列車がなかなか来ない場合がある。

(P79)

うららさんがよくついったーで「中央線また遅延してる爆発しろーーーー」と言っているのでこのことか……?とおもってたらちょっと違うらしい。都会のほうはいろいろと大変そうである。

----
そんなうららさんに聞いてみた「中央線爆発しろ!」の例

笑う招き猫

読み終わってから山本幸久のデビュー作だと知る。漫才コンビの女性2人の話である。
漫才コンビかつ女とすると最近は海原やすよともこがお気に入りです(゚д゚)

漫才コンビの話といっても、成功物語がメインではないし、爆笑ものではないし、夢(将来はカーネギーホール!)に向かって突進する2人の話だ。

「あたし達『アカコとヒトミ』は、漫才コンビなんだよ。そりゃ今回のようにさ、漫才やるために、テレビ出させてくれんだったら、いいわさ。でもさあ。くそつまんねえバラエティとかぬかしてる腑抜け番組に引っ張り出されてだよ、コントと称して、その場の盛り上がりだけでお茶を濁す、三流タレントの馴れ合いにつきあわされたり、レポーターとか言われて、街にほっぽりだされて、屁の突っかい棒にもなりゃしねえ情報垂れ流したりすんのは、お・こ・と・わ・り、なんですよ。あたしら二人は漫才やってナンボで行きたいんです。舞台に立って、目の前にいるお客さん笑わしていきたいんですよ。それがホントでしょ。ホントの芸人ってもんじゃないっすか。あたし達はそうおもうんですよ。ね、ヒトミ」

(P150)

凸凹デイズ

東京のある零細デザイン事務所「凹組(ぼこぐみ)」で働く3人の話。
オータキとクロ(男2人)、ナミと醐宮(女。今の凹組社員とかつての社員)。
今と10年前が入れ替わり語られる。
内容的にはなんと言ったらいいのか、デザイン業界栄枯盛衰物語?(ラブい話ではないです

醐宮が賞をとってQQQへ行くところも書かれるのかと思ったらそれはなかったのな。

幸福ロケット

これはいい悶える話だった……小学生の恋はかわいいなあ。素直で直球な台詞にきゅんきゅんするぜ……高飛車ちっくであんまりなりふり構ってない(小学生だから)町野さんでもかわいいぜ小学生マジック。

「夜道、あぶないだろ。家まで送ってやるよ」
「い、いいよ」香な子はちょっとムキになっていってしまった。「いつもあるいてるから平気だよ」
ほんとは平気ではない。いろいろ怖いものが待ちかまえている。
「でも、あれだからさ」
「あれって?」
「山田って女だろ」
そんなのいわれなくたってわかってる。コーモリの真剣なまなざしに香な子はたじろいでしまった。そしてまた、眉毛が太くて意外とりりしいんだなとも思った。

(P57)

⊂´⌒つ。Д。)つ

「本を読むのも楽しいけど、本について山田と話すのも楽しいもんな」そしてこう付け加えた。「だからおれは本を読むんだとおもう」(P162)

⊂´⌒つ。Д。)つ
一語おきに小学生の恋未満の話はかわいいかわいいと書きそうなので今ちょーやばい。

ラストシーンは時かけを思い出した。「未来で待ってる」が声付きで再生されてうわーーーってなってた。あいすぎる。いいなあ。

PAGE TOP