カテゴリー「 ライトノベル 」の記事
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蝶間林典子のための1冊。
舞姫(のふりをした雪国)のところに胡蝶の宮がお願いがあるとやってきた。
「婚約解消のため恋人(雪国)がいると言った、先方は『恋人がいるというなら会わせろ』と言っている。本当なら雪国に頼みたいが色々障害も多いので事情を知っている舞姫に男装して一緒に来てほしい」
720度回転してみたって感じですね。ぐるっと回りまわって元通り。
胡蝶の宮とデートする舞姫外見雪国(実態は中身も外見も雪国)を見て蜜が自分が好きなのはどっちか悩んでいるところにとてもきゅんとしたよ。
舞姫が男前過ぎる。
雪国(のふりをした舞姫)とSECがりぼんと待ち合わせをしていた図書館併設の喫茶店の名前が「おるたんしあ」でとてもふいた。多分近所にカフェ・ヴィオレットがあるに違いない。
不穏な空気を残しつつ終わってページをめくればあとがき……のはずがはじまる「新異装戦士SH@PPLE」。
あとがきという文字を3回ぐらい見た。
ヤンキーで巫女ってなんだと気になって買ってみたらなんだか普通に面白かったです。よいコメディ。
帯のあおりがはぐれ巫女&チェリーな神様が大暴走!で下ネタ方向に想像した。
穂倉梓は生まれ持っての不幸体質で、一家まるごと不幸に見舞われているうちになしくずしにグレていた。
両親が交通事故で亡くなり母方の祖母である穂倉神社宮司の梅に引き取られる。
梓は見た目はヤンキーのまま巫女となり、転校初日に同じクラス染井良信(ヨシノ)に声をかけられる。
梓は喧嘩を売られるものだと思ったがヨシノはその場で土下座をした。
「僕の父親を一緒に探してください」「僕(梓の)神社の神様なんです」
ヨシノは自分が半人半神であり、今は父の代役で神様を勤めているが本当になりたいものは科学者だ。
迷信の極地みたいな立場は父に突き返してやりたい、そのために穂倉神社の巫女の梓に協力してほしいと(梓の不幸体質の理由を述べながら脅し半分に)頼み込んだ。
ヨシノ父を探すために村の伝承を辿ったり7年に一度の奉納舞のことについて調べたり、話の題材的には民俗学方向でそれだけで私としては大変おいしくいただけるのですが、1人称の地の文と笑いのセンスがとてもツボでした。やおろず2のマレビト周辺を思い出します。
神様と巫女の組み合わせですが、神様的万能な能力とか禊とかが武器ではなく「化学と釘バットは正義。トイレのスッポンは恐ろしい拷問道具」です。コメディな部分とシリアスな部分のバランスが絶妙。
ちなみに恋愛方面はないです。男女ですが「俺の背中はお前に預けるぜ!」方向です。
というか私はヒサギが好きすぎます。ルー語使用のとても軽い感じの神さまです。とても笑える。
鞄にはる赤いテープは「喧嘩買います」としるしだということをぐぐって初めて知りました。
人間と生きて動く人形の恋の話2巻。
2巻といっても同じ世界観の別の恋の話なのでこれ単品でも読めます。前巻とのリンクもあります。
廃墟とか主従とか鳥篭はロマン。
15年間円環都市の館から出ずに従者のヴィリと図書館の本とともに過ごすクリステルのもとに、墓守を自称するルカがやってきた。彼が告げたのは30年前に円環都市は滅びて今は廃園都市と呼ばれていることと、ヴィリは人形であること、ヴィリを作った人形師が死期を迎えたためヴィリの破壊を依頼されたこと。
クリステルは滅びの鍵によって壊れかけているヴィリを直せる人を探して水葬都市へ向かう
倒れる→ベッドで目が覚めるののち、「ボタンが掛け違えている! しかしクリステル様の前でボタンを外したり背を向けたりできない! どうすればいいんだ!」とかやってるところにまずきゅんとしました。
コルテーゼの屋敷でのクリステルとヴィリの扱いにファミリーポートレイトを思い出す。
<隠遁者>というのは、十八世紀から十九世紀にかけて、イギリスの若い貴族のあいだで流行したものなんだそうだ。ママとふたりで面接に赴いたとき、主がそう話していた。
そのころ古典的な理想郷を夢見て、自分の庭をちょっとばかり古風な庭園に造りかえる貴族が増えた。庭園を完成させるためには、昔風の<隠遁者>が必要だった。人生の儚さや富のむなしさを瞑想する苦行者たちこそが、風景を完成させるんだそうだ。
だけど本物の隠遁者なんてなかなかみつからない。だから貴族たちは、食い詰めた労働者や、奇人や、詩人を雇っては自分の庭園をうろうろさせたらしい。ファミリーポートレイト 桜庭一樹 (P214)
この辺。
コルテーゼの屋敷のターンは全体的にときめきの塊。
アーセルは苦労人。(だがそれがいい!
あとがきのネタにもなっていたオートミール、わたしは食べたことないのですが(そしてやっぱり海外児童文学の象徴)脳内検索では大体においてお母さんではなくおばさんが作るもののようです。
だいたい10歳ぐらいの金髪の癖っ毛の女の子が出てきて
「嫌よ! ○○おばさまの作るオートミールは美味しくないわ!」とか言いよるのです。
おまえは どっから はいってきた (゚д゚)
セルフパロ学園キノも3巻目。
1行目から軽くジャブを喰らったのですが秋刀魚まぶし弁当で死にました。
とりあえず元ネタbyアニメ系のセリフで轟沈したのは
「オニモツダケナンテ、イヤ!」
(P192)
もしかして耳をすませばですか?とおもった。
ジブリとエヴァが地味に多かった……
銃と銃撃戦の描写がえっらい活き活きしてた。長い! 多い!
銃の種類についてはぐぐらず「そういうものがある!」ということで流しました。
あと221ページはいいしごとをしているとおもいます。
ドレイク船長のモデルにはそんなネタが……と思うなど。
(元)ROプレイヤー的にドレイク船長といえば歴史上の人物ではなく沈没船のBOSSです。