カテゴリー「 ライトノベル 」の記事

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アンゲルゼ—孵らぬ者たちの箱庭 (コバルト文庫)アンゲルゼ—最後の夏 (コバルト文庫)アンゲルゼ—ひびわれた世界と少年の恋 (コバルト文庫)アンゲルゼ—永遠の君に誓う (コバルト文庫)

夏の、というか今週末までの課題図書でしたアンゲルゼ。
1巻はリアルタイムで読んでAAST発行を機に読み始めた。通販組なので確保はまだ先ですが!

2巻以降読まなかったのは1巻が重くて重くて2巻は手に取る→戻す→手に取る→戻すを繰り返していたなあ。大体憶えてるけど一応1巻再読から始めた。けど初読の時ほど重さを感じなかった。
内容知ってるからだと思ったけど、2巻以降も「重いわー」とかいいながらもう1冊追加できる程度の重さだったので読書的に足腰が鍛えられたのだと思った。1

読みながら時々「これコバルトだよな」っていうのを思い出す。
それぐらい14歳が背負うには過酷・熾烈・容赦ない運命です。すげー。

東京から1000キロ北東の島、神流島。
天使病という奇病が存在しており、時代は中学生レベルでは自覚はなくても世界的には戦時中である。
神流島のこどもたちは中学で軍事訓練が始まり、高校を過ぎれば徴兵という未来が待っている。
読んでる側がちょっといらっとするぐらい内気で引っ込み思案で歌は上手い中学生の陽菜は、色々あってAAST2に関わることになる。ブートキャンプに放り込まれたり訓練で吐いたり気絶したり水ぶっかけられたり心身ともにフルボッコにされたり重たい真実を知らされたり実戦に放り込まれたりする。
軽く書こうとしてみたけどどう見ても過酷さが隠しきれてない。2巻はうっかりEGコンバットを思い出した。

「遅刻の理由を言え!」
仁王立ちの尾田に怒鳴られて、陽菜も反射的に「筋肉痛です!」と大声で答えてしまった。自分の声に腹筋が震え、その痛みに耐えていた矢先、「ばかもん。歯ァ食いしばれ!」と平手打ちをくらってふっとんだ。

(最後の夏 P96)

この辺とかうっかりルノア教官風に再生された。

強制孵化のシーンのグロさは異常だ。相当想像力補正かかってると思うけど、ぎちぎちぎち……ぼこっとかばりばりばり!とか聞こえてきそうだった。こわい。あと素手で、とか飲みなさい、とか。

3巻はずっともーちゃんのターン! だったな。もーちゃんむっつりだな。可愛いな。
敷島がヤンキー座りで煙草吸って注意されてるところにきゅんとした。
敷島の爆弾発言!とか神流島はアンゲルゼ牧場とか湊が生き残ったり(←絶対死ぬと思った)遺書とか本当に「人間とは異なるもの」であるアンゲルゼ(マリア)とか有紗の死と湊の荒れっぷりとか4巻がすさまじい密度だったり「最後に会いたいと思ったのはもーちゃん」とかにとてもごろごろした。

いくらでも機会は与えられていたはずなのに、何も知らないまま、何も手にとろうとしないまま、陽菜はこの世界から離れようとしている。居心地が悪くて自分に冷たいと思っていた世界は、本当はすごくやさしくて、ただ何もしなかっただけなのに。

(最後の夏 P120)

世界を知りたい。願いは、それだけだ。ただ、そう思うようになったきっかけは、陽菜だ。それは確かだ。
昔はずっと一緒にいて、なんでも分かっていると思っていた小さな幼なじみは、しばらく目を離していた隙に、わけのわからないものに巻き込まれ、知らない少女に変貌した。陽菜の変化そのものこそが、覚野にとっては、この世界への疑問を裏付けるものだった。

(ひび割れた世界と少年の恋 P146)

「おまえに誓う! 必ず、俺は迎えに行く!」

(永遠の君に誓う P338)
  1. 読書的に云々は書き出すと長いのでまた次の機会にする。 []
  2. 対アンゲルゼ特殊戦術部隊 []

黄昏色の詠使いX  夜明け色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)

黄昏色の詠使い完結巻。
綺麗な話だったなあ。最終巻までほぼ標準レベルのまま素通りしてきたエイダ株がぎゅんとあがったよ。
エイダ可愛いよエイダ。エイダとアルヴィルのシーンを推すよ!

ちなみに読んでる間は延々と志方あきこの「謳う丘 EXEC_HARVESTASYA/.」を聞いていた。これがちょうど合うのである。主にヒュムノスパートが。謳う丘ヒュムノス解説

しかし私の中のベストオブ黄昏色は多分1巻なのです。何度再読してもセラフェノ言語のすべてを知った上でもう1回読んだとしても変わらないと思う。来月からのシリーズも楽しみだなあ(*´∀`)

封殺鬼—鵺子ドリ鳴イタ〈5〉 (ルルル文庫)

鵺子ドリ完結編。
シリアスな雰囲気クラッシャーな聖と志郎が好きだ。オカタクとえんがちょ頭わしゃわしゃ。
5章のスタートが時代柄しょうがないけど重いよ!とかおもった。
1巻スタートが2年前なのでそのうち1巻から再読したいとおもう。(たぶんそのほうがより面白いと思う……

ルルル封殺鬼はシリーズ的にどこまで続くのか1と思ったらこの巻で一段落で次は未定ということだ。
ラスト3行詳しくとか平安以外で鬼2人の話が読みたいです。いやキャンバス版復刊が一番嬉しいんだけど。

欲を言えばCDつきを出すのであれば限定版と通常版に分けて欲しい。
この値段でオリジナルドラマCDがつくのはすごいんだろうと思うんだけど、わたしは音モノにはあまり興味がないのでCDつきのための割増価格に100円少々足してもう1冊買いたいのだ。

  1. この後はもうキャンバス版封殺鬼の最終巻付近に繋がってしまう []

ヴァルプルギスの後悔〈Fire2.〉 (電撃文庫)

普通に面白くてびっくりした!
イナヅマとか飛鳥井仁とかパールとか寺月恭一郎(の秘書)とか懐かしいキャラが出すぎだ。
しかしわたしはこの頃のブギポはとても好きなのでジィドとかリキティキタビとかよりよっぽど記憶に染み付いているのである。

炎の魔女やばい!とか綺がすごく主役だ!とか色々ときめきすぎた。
今まで超謎だったことが明かされたりそれはそういう……!?とかいう展開になった。主に魔女的に。

ラストで未読の「ビートのディシプリン」1一行が出てきた。多分今後ちょっと多く出てきそうな予感。いよいよ読むときが来たようだ……!

以下3巻が出たとき用に2巻のあらすじを書いておくー。

  1. 刊行中は「ブギーポップが出てこないブギポなんて!」ということでスルーした []

ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫)

短編集。
キリトがまだギルド組んでた頃とか絶賛ソロプレイヤー中のときとかの話。
絶対的に女性が少ないといわれるアインクラッドでどこぞの上条さんも真っ青なフラグ立てっぷりです。

心の温度であーっ⊂´⌒つ。Д。)つとなる。
多分3年ぐらい前に読んでたら背中のかゆさを超我慢しながら読んでるなあ。
その昔やっていたMMO1で自キャラが製造系の職2で名前がリズ。斜め上の同名さん。
赤鼻のトナカイよりも勇気が3秒で打ち砕かれるこっちのほうが切なかった。

  1. RO []
  2. 錬金術師。ちなみに派生職のもうひとつがリズベットと同じ鍛冶屋 []

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)

side colorsを間に挟んでいるので半年振りの本編。前の巻何してたっけ……とぱらぱらめくった。
とりあえず今必要なのは北の地の正確な地図だと、ロレンスは羊の偉い人に港町ケルーベ1で絵画商をしているハフナー・ユーグと銀細工師フラン・ヴォネリを紹介される。
フラン曰く北の地の地図は描けるものが少なく非常に貴重なもの。リュミオーネ金貨50枚、さもなくば自分の調査を手伝え、ということだった。そして一行がやってきたのはタウシッグという村。この村には「天使が降り立った」という伝説と「魔女と呼ばれた修道女が住み着いた」という噂がある。

この巻は読むのに何だかいつもより時間がかかった。鹿肉食べたいわー。
天使の伝説の秘密。修道女が魔女と呼ばれるようになった経緯。そんな感じ。

  1. ケルーベは8巻9巻の舞台の街 []

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

ラブ(クラフト)コメディです。クトゥルーです。
クトゥルーネタはまるでわかりませんが、他に多く仕込まれている漫画だったりゲームのネタと同じように「元ネタがあるもの」と知らなければそのまま流れていきます。分からないからといって別に困らない。
狼さんがルルイエルルイエ言ってたのはこれか!とかおもった。

赤き月の廻るころ  二人の求婚者 (角川ビーンズ文庫)

赤き月2巻。前作から物語内時間が1年が経ってます。恋愛成分は上がっています。おもろいです。
ツァーリアに行く×新キャラ登場なのでツァーリア組のターンかと思えばずっとジェラールのターンでした。
ところでジェラールは俺様キャラというよりはサドデレだと思うんですがどうでしょう。
ちなみにツァーリア組は中盤はほぼ出番ないです。終盤が凄かったけど。
あとジェラールとグレイグが取り合えばいいなあとか思います。とても思います。しかもグレイグは本人には気付かれないまるで報われないポジションがいいです。

グレイグといえば喋りが時々分かりにくいな、とおもった。

「……我が姫を助けていただきまして、まことにありがとうございました。ジェラール陛下、私がいたらなかったばかりに、申し訳ございません」
御身にお怪我などございませんか?
態度ばかりは丁重に謝意を示しながら、言外に、なんでもないならさっさと姫を放せ、と告げてくる。

(P103)

御身?は喋っているのか、心の声なのか、口には出してないけど暗にそう言ってるなのか。
内容的には明らかに喋ってるけど「」の外だしそういう空気をかもし出すのはその後ろがやっている……!
多分これに違和感を覚えるのはPBCのせいだなとおもった。
「()描写のくせにどう見ても喋ってる。C単位でそれをロールに反映していいのかどうかわからない」みたいな議論とか愚痴とかがあったのを覚えてる。1

あとこの世界の「火薬」は爆薬爆弾とほぼイコールで考えていいんかなあとか、火薬が最先端の技術って文化レベル的にはどのぐらいなのかなあとか、火薬の起源とか火薬の何たるかをぐぐったりした。
たぶん深く考えたら負けだ。
「火薬」だったらざっとした大きなまとまりすぎて2、危険性がよく分からなかったのでびびる。3

好きなシーンは崖から落ちて以降のレウリアとジェラールのあれこれと、180ページ周辺です(・ω・)ノ

  1. そしてわたしはこれをやるのでごめんなさいって思ってた []
  2. 人間に対して「おい哺乳類」と呼びかけるみたいな」 []
  3. 手持ち花火も火薬使用といったらそうだし []

プリンセスハーツ?初恋よ、君に永遠のさよならをの巻 (ルルル文庫)

賭博祭り編完結。
トーナメント決着以降のいろんな描写にきゅんきゅんごろごろでした。
ルシードのくせに格好いいよ! とか(サブタイトル的に)そっちに走るのか! とかナンセ組のその後とか、管理します以上の単語がごろごろでてきました。読んでる私がごろごろしました。かわいがりてー。
これは賭博祭編を通して今度再読したい。

あとがき曰く年内にもう1冊とか書いてらっさるので続きが早く読めるんだなあとわくわくする。
不穏な影が転がってますね(*゚∀゚)=3

アルビオンの夜の女王 -青薔薇姫と幻影の悪魔- (B’s‐LOG文庫)

舞台設定は19世紀のイギリス風。
アルビオン王国の< 青の薔薇十字団>を率いる銀髪の少女セシア。彼女は魔術事件や悪魔祓いをしているアルビオンの新しい"夜の女王"である。セシアの元に、双子の妹でありアルビオンの若き"昼の女王"クローディアから週末のハロウィンパーティのドレスが贈られて出席する。
問題はパーティで倒れた令嬢が船で帰宅中忽然と姿を消した。薔薇十字団は魔術事件に巻き込まれたと見て捜査をはじめる。事件の情報を求めてセシアはファントムと名乗る謎の悪魔を訪ね、ファントムは情報の対価に「物語の提供」つまりセシアの半生を語ることを要求する。

セシアは出生とか立場とかが割と複雑な感じですが(現女王の双子の姉であることは極秘事項)普通っぽい女の子です。戦う人なので守られヒロインではないし猪突猛進型でもないと思う。
セシアの契約者として吸血鬼(ルーシャス)とか人狼(アルカイン)とか改造人間(センレッド)とかいるんですが個人的に一番好きなのは(ファントム込みにしても!)執事のクレオヴィスです。ハイパー執事です。
「私は人の子です」と言っているけど< 黒>執事でも驚かないよ!

「神のような、奇跡の執事です。ハンドパワーでお体を癒せますし、真冬に枯れた薔薇園を蘇らせろと仰っても、五千人を呼ぶパーティを開きたいと仰っても、水からワインを作れと仰っても、必ずや実現してみせるでしょう!」

(P20)

という触れ込みで派遣されてきたのである。すごい執事なのである。軽く奇跡を起こせて予算管理も屋敷の手入れも完璧である。

「人狼殿はお嬢様たちと違って、拳一つで戦えるのですからいいではありませんか。文句を仰るなら、白百合姫とお揃いのメイド服を着ていただきますよ」
「ぐおおおおお……! くそ! なんで外れねえんだこの手!! 俺より力あんのか執事!?」
「いいえ単なるハンドパワーの応用です。さ、参りましょう。悔い改めようと努める限り、罪は許されるものですよ」

(P187)
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