カテゴリー「 ライトノベル 」の記事
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シーカのセクハラ親父ぶりに一段と磨きがかかってましたね。
最初のほうにあったハルさんの自己犠牲の精神は身代わり伯爵のリヒャルトを思い出しました。パンと尻ではえらい違いですが。オチはレギ伯爵の末娘を思い出すなど。
「むかし、とある美食の国が砂漠に戦争にいったそうです。お抱えのコックまでつれていって、惜しげもなく大量の水を使って乾メンゆでて食事をしてたそうです」
(P66)
脳内でヘタリアで再生された。
「ああっ、あのかまえは?」
見物人たちが叫んだ。
「あの微妙に指を曲げた手つきは!」
「まさか……っ」
「恐怖のおさわり攻撃——!?」
聖少女のようなほほえみで迫りくるシーカにおびえ、アスティルは河原を逃げ回った。(P104)
凄いところで続くなあ。
絵師さんが変わったよプリンセスハーツはパールエルムの仮装祭。
オースは13歳ですよ、みたいな描写がないと毎回ジルとかと同じ年齢ぐらいで考えてしまう。
ルシードはいいヘタレだなあとか、弄ばれてるなあとか、祭りに混ざりたいとか、今回食べ物の描写がやばい(美味そうだ)とか。ウナギタベタイヨー。祭りの描写がヨイヨー。
葉月さんとかさりさんとかがキャッキャウフフしてたのでそのときシリーズ(最初2冊は買って積んでる)を早いうちに読むリストにいれておく。
「いったい、朝からなんなんだ。なんでよりにもよってこんな話題をパンに塗って食べなくちゃならん。だいたい、いまの案件はあの鍍金王のことじゃない、小ナンセの敬称問題のはずだろうが!」
「そのナンセの公爵が男色家だったため、跡取りがいないまま亡くなって、公爵領が宙に浮いてるわけでして」
「呪われろ!」(P102)
ビーンズの新人さん。読者賞受賞作は個人的に注目であります。
舞台は江戸時代はじめ(家康が将軍職を辞して、とか関が原の戦いが終わってから5年とかそのぐらい)
10万石の大名・鳥居家のあこは婚礼が決まって3度の延期のあとお忍びで婚家へと輿入れした。
婚家は鳥居家より格上である、佐和山を領地とする井伊家。16歳にして当主となった直継が許婚だ。
堅実に面白いんだけど、堅実ゆえにおとなしめの展開というか「これ面白いから読むといいよ」と薦めるほどではないというか。今のところはまだそんな感じ。ラストは「未来で待ってる」方面に行くんだと思ってたのであれーーー?っておもった。
この目のかきかたはどこかで見覚えがあると思ったら最近再読祭りのランブルフィッシュの人だった。
「出たわね、歩く人外魔境!!」
(P46)
霧の亡霊退治。
キレるユーリアン、サバイブ仕様ガンヒルダ、出番多きA班。恵里谷の地下に眠る秘密と陰謀。
あとつくづく真田・古宮がランブル主役コンビだったら途中で脱落してたかもしれないなあと思うなど。
「いかんなあ……」
低く野太い声でつぶやいて、学長は釣り上げたヤカンを手にとった。
野球のグローブと見間違いそうな分厚い手のひらに、ヤカンの胴体ががっちりと握られる。Tシャツの袖からのぞく腕にむきむきと筋肉が盛りあがり、血管が浮いた。
「こういうものは、潰して燃えないゴミとして出さねばいかん」
表情も変えずに学長がつぶやく。その手の中でヤカンが軋んだ。みしみしと音を立てながら、またたく間に半分ほどの大きさに潰れてしまう。(P80)
極寒の山脈で戦争を続けていた部族があった。
30年にわたり続けて、ついに停戦しフェルビエとミルデは和平の証に婚礼をあげることとなった。
愛したものを喰らうという「雪蟷螂」蛮族フェルビエ族長のアルテシア
死体を神の依代とする「死人狂い」狂人ミルデ族長のオウガ
婚礼といっても先代によって決められたこと。和やかにすむものではなかった。
今の話より先代+魔女のパートが好き過ぎた。
ガルヤとロージアとかときめきすぎだろう……! もっと詳しく!っておもった。
あと最近グラハー再読祭をしてたせいか時々若木未生を思い出す文体だった。
(俺の永遠を)
開くはずのない扉。
ミルデの永遠。
恋い焦がれた、私の命。(お前にやろう)
(P224)
この辺が。
これが最後の人喰い物語。
これまでの3作で順番をつけるならミミズク>雪蟷螂>MAMAかなあと。
「目を覚まし、そして立て。その熱が命、その血こそがフェルビエの宝である。生きて剣を持て、誇り高き雪蟷螂。絶望にその血を凍らせてはならない」
(P17)
初樹川さとみ。
ミトラーダ修練会から93年ぶりに女性総長が誕生した。ハルセイダスに与えられた使命は黎明の使者団(一般公募)の団長となり、姫総長シーカを守りつつ水戸黄門よろしく大陸をめぐる旅に出ることだった。
コメディです。振り回す人振り回される人です。ヒロインからしてあとがきに「キモカワヒロインを書いてみたらただのおっさんだった」というキャラで奇人変人胃を痛める人の組み合わせです。
珍しいなあと思ったのはタイトルになるぐらいなのに姫総長シーカ視点が一切なかったこと。
だから最初のほうはただの箱入りなのか、あえて空気を読まない篤姫でいうところの家定ポジションのキャラなのかどっちかなーと思いました。
鳥篭荘ボーナストラック
ホテルウィリアムズチャイルドバードを出てからのことがキャラ紹介風にカラーページでまとめられてたり、短編になっていたりした。帯を読む限りではBloodPartyがおまけの番外編っぽいけどページ数的にはこっちのほうがメインだと思う。
BloodPartyは鳥篭荘5巻にあった「本当は健全な鳥篭荘」みたいなパラレル。
キズナが普通の女子高生だった。でも「浅井先生はいつか私が押し倒す」吹いた。
あと喋るミナコってすごくレアな気がした。
短編になってたのは
山田さんちと加地くんちが一緒になってから(←すごく優遇されてる)
ジョナサン(1巻の最初のほうで退場したのに凄いな)
キズナ(エピローグとしてちょっとだけ)
由起と有生はちょこっとだけ顔出しみたいな感じだった。
「山田さんちの加地くんの悶々とした日常」はなんかどことなく14f症候群の匂いがする。
しかし小学校4年生では早いと思った(白川さん)。今の子そんなに早いのかとか思った。数年前に南の方の小学校で小学生同士体育倉庫で(ryという話が伝わってくるぐらいだから早いんだろうなあ。
いつも猫っぽいパパがちゃんと娘を持つパパだった。
鳥篭荘は変人を呼びすぎるアパートだな……とキズナの短編を読みながら思ったり
ジョナサンの短編は数十年後の話なのかなと思うぐらいジョナサンがすごく老けてた。
沙樹の妹ストライク。香夜は凄く姫カットです。
学内トーナメント8日目準々決勝と中休みを挟んで準決勝のガンヒルダの対戦相手は、学内最強とうたわれるA班藤真蒼威が騎乗するプロトシグリットに決まった。同時に恵里谷に続々と集結するRF絡みの要人。不穏な動きと契約がむすばれようとしていた。
奈緒先生がとても眠れる魔女っぽさを出していた。
前から好きだけど涼とまりあの組み合わせは非常によいと思った。まりあはともかく涼はまだ出番少ないもんなー。ベゼリィ戦もすごく短かったもんなー。
「夢を持っている人間はずるいと、君は言ったよね」
淡々と海里が言う。
香夜は喉の渇きを覚える。そしてふいに理不尽な怒りがこみあげる。自分を急かす大人たちに。たったそれだけの紙切れを埋めることもできない、空っぽの自分自身に。
着慣れた制服の裾を握りしめて、香夜は首を振る。
「……言いました。だって……」
「きみは、夢を持っている人間が、なんの代償も支払わずにその夢を抱いてられると思ってるのかい?」(P258)














