カテゴリー「 ライトノベル 」の記事

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神殺しのリュシア (f-Clan文庫)

国に恩恵をもたらす竜が消えて7年。
栄華を誇るクラウス国を陥落しユークス大陸をふたたびユド神国の、ひいては竜の支配下におけば竜は蘇りこの国は再び豊かになると信じられていた。そうして戦争が始まったが敗色は濃い。また一段と冬が早くなり、休戦となった。リュシアは戦いに勝てば竜が蘇ると信じ18歳にしては幼く、しかも死なない体で傭兵として戦場にいた。

リュシアはこれでよく狂わないなっていう。強いことは強い、でも痛覚はちゃんとあるし手酷い死に方をする。
でも死なない。死ねない。自分の意思とは無関係に理不尽な道を行く冬の旅路。
そういう話です。
楽園までが好きならあるいは、という感じ。
色々詰まっています。

シャイターンの花嫁 魔眼の王子と囚われの巫女姫 (一迅社文庫アイリス)

続きでたねえシャイターンの花嫁2巻。表紙見てアイシャ巨乳だなあと思ったのが第1印象です。
結婚が間近に迫ったアイシャとカファスと平和を取り戻したカダル王国。
栗原作品内では結構かなり甘めでいちゃいちゃしているんですがそう簡単には事は進ませないぜ、的な。
カファスは小学生男子。
ナーギは不憫可愛い。ナーギみたいな子最近読んだな思ったらようこそ、古城ホテルへのヘンリーちゃん。不憫な犬。

なんとなく、撫でろ、と言われているような気がして、アイシャは片手で少女の体を抱き、もう片方の手で狼の眉間辺りを撫でてやる。

(P162)

この犬っぷり(好き

記憶を奪われてからのそれとしらずの再会はもえる。よいもえのかたまりでした。

そういえば最近は挿絵に言及することがめっきり減ったんですが、この本は最初の挿絵がかなり引いてて、主人公以外の全身っていうのは珍しい気がする。漫画内の1ページみたいだなと思いました。あと183ページのアイシャはハイプリ カファスはアサシン。1ここはモロクか。

  1. わたしの結川カズノさんの出会いはROアンソロでした。 []

うたう鳥のよる〜千夜一夜に巫女は舞う〜 (一迅社文庫アイリス)

合法ロリとArk握ってる人1と女装男子がハーレムでアルトネリコ。この間違ってないけど合ってない感。
成長が止まった少女がヤンデレで美形で変態と出会う話です。常識人で不憫な人も出てきます。
もうちょっとまともになった。

詩が力を持つ世界。シエラは18歳になったが8歳の時に成長が止まったままどこかへ嫁入りもできず、売れもしない活版印刷の本を作り続ける父の代わりに古書修復業で家計を支えていた。せめて本を材料ぐらいは潤沢に使いたいとぼやいていたら知らぬ詩が聞こえてきた。シエラは数万にわたる全界詩を記憶しているがこんなのは聞いたことがない。やがて現れたのは無駄に綺麗な男だった。触って欲しい名前をつけて欲しいと、いまいち人の話が聞けない男はシエラにランプを渡し「また逢おう」と言い残し消えた。

嫁いですぐ帰らぬ人となった従妹を追うためランプの精の力でシエラはハレムに潜入する。
ハーレムですが、寵愛を奪い合う展開ではありません(2つに別れたハレムのうち王のいない旧ハレムのため)
シエラはめぐりあわせ2と全界詩のおかげでハレムの主イアマールの袖下として働くことになった。

知ってるけど私詩とか詠唱とかすごい好きだからドツボなわけですよ。物語合わせとか好きなんですよ。

「さあさあ皆様この物語は奇跡の話、信じられない天変地異と奇々怪々の夢噺。ですが続きはまた明日。紡ぎ紡がれ永久に終わらぬ夜ごと夜ごとの語り草< <千と一夜の物語>>」

(P164)

こういうの好きなんですよ。なのでシェヘラザードはようやく来るべきものがきたとおもった。語る人であり触る人。

詩が綺麗で元はハーフィズ詩集ということな野でこれは触れてみるべきだと思った。

ハーフィズ詩集 (東洋文庫 299)

割とこう、オープンで、あとフェチいですね。ぼーぼーでめりっ。あと蒸し風呂と柘榴と膝裏の汗と内腿。
オブラードはまじ万能。
珍しく残念キャラのアランじゃなくてリヤーフが好きなんだけどシャーザマンとリヤーフのシーン。
あそこからの数ページが好きで。あとP143はもっと踏まれるべき。

  1. Ark握ってる人は1:ヤンデレ 2:ナイフ握ってる人 3:狂信者の意です。元ネタはArk Sound Horizon - 歌詞タイム []
  2. 「ここで働かせてください」で千と千尋を連想した []

マグダラで眠れ (電撃文庫)

眠らない錬金術師クースラと白い修道女フェネシスの物語。

錬金術師は身分は不安定でいつも生死の綱渡りをしているようなもので、多くは職人として立派にやっていけるものが多い。それでも茨の道を行くのは夢と好奇心が抑えられないからだ。人は錬金術師が見ている「その先の世界」をマグダラの地と呼んだ。

何度目かの死罪を言い渡されて助かってきたクースラはおなじ錬金術師のウェランドとともに前戦の街グルベッティの工房へ送られた。戦場近くの工房はクースラ達のような素行不良の錬金術師が配置される場所ではない。前任者のトーマスは不可解な死を遂げており後任者をほいほい連れてこられない。しかし鉄の生産量を上げる必要はある。というわけで捨て駒状態の2人の配置で、監視役としてフェネシスが配置された。

途中で失地回復運動とか出てきて、わたしの脳内では \ 父祖の地をとりもーどせー /とか侵略する者される者が流れてきおった。ああいう感じの時代で1読めばいいのかと思いつつ読む。マグダラの地は約束の地で再生される。
錬金術ですが、地味っていうとあれですがなんか胡散臭さよりも地面に足がついている感じがして、「異教徒」にときめいているあたり本当にSH脳。SH脳スイッチ入ってるから登場時のフェネシスのBGMはあきらかにArkだった。この職務に忠実さ。外見からインデックスだと思ったらホロだった
おもしろかった。

  1. レコンキスタは好きさがあまって資料をあたったりもした。 []

双界幻幽伝 初恋は永遠不滅! (ビーズログ文庫)

「双界の瞳」の真髄が知りたければ昏星に来よという張宝の誘いにいつものごとく蒼刻に連れ出された朧月。
最近の蒼刻による躾の結果「引きこもり」から「出不精」に進化したというがまあ「帰りたい」は変わらない。
昏星はただでさえ閉鎖的な町であるためふたりは新婚夫婦のふりをして「子宝祈願」のため訪れたという設定である。表紙のドヤ顔もそうですが恋に自覚的に動いている蒼刻はもう本当に爆発するといい。周りの温かい目もそろそろやばい。「さわりたい」という欲がやばい。ばくはつしろ。
ここ見せ場ですよっていうシーンじゃなくても何気なく触れているシーンに私は転がる一方です。

花宵の人形師  あるじ様は今日も不機嫌 (角川ビーンズ文庫)

姉の人形を直してもらおうと訪れた人形工房であかねは貴重なアンティークドールをなぎ倒し負った負債実に3000万。
家を離れて仕送りをもらいつつバイトもしての生活で、借金返済に充てられるのは実に5000円が限界である。
少しでも返済に充てるために人形工房に引越しとなる。

ビーンズでは珍しいガチ現代ものである。
全体的にダウナーなキャラが多くて、スロースターターな気配があちこちにある1
たとえば「ひとつ屋根の下の恋物語」という煽りですがいずれそうなるのかな? という感じです2

あとあかねの兄がシスコンポジションで出てくるんですが、何かこの人が気味が悪い。
正気ぶってるヤンデレみたいな。危ないラインは超えてるけどそれを認識していないのが気持ち悪い。
もうちょっとおさえめにするかもっと歪むか突き抜ければいいのに! とおもった。

  1. 好意的な解釈である。話の種を巻いてる感があちらこちらにあるので []
  2. 正味1巻だけではそのアオリはないわと思う []

ソードアート・オンライン〈10〉アリシゼーション・ランニング (電撃文庫)

アリシゼーション編2冊目。
前巻からのどうしてそうなった! が明かされるのが前半で話が進む後半。
人口フラクトライト周りは好きだなあと思う。悪趣味で。ペルソナ1のあたりのフィレモンとか胡蝶とかをおもいだす。
逆にクラインの壷とか。
リーナ先輩がとてもメンタルイケメンである。すごく面白くてやばいなーと思うのです。
続き早く(でも次はアインクラッド短編集なんだったっけ? タイムラインでそんなのを見たような覚えが)

人形姫と身代わり王子 (ルルル文庫)

「身代わり花婿の結婚」うん間違ってはないけど合っている気もしない。

人間の世界と魔族の世界、ふたつの世界の平和のため守護家の当主は魔界各国の王族を婿にとる。
双方の世界への不可侵及び万が一の場合の治安維持を円滑に進めるための政略結婚だ。
大抵の娘は嫌がり精神を病む者もいるが撫子は結婚の日を待ち望んでいた。
しかし式当日に現れたヴァリーは手紙とはまるで違う、なんとも言えないチャラいノリの「ヴァリー」に違和感を抱いていたが、式をあげた夜にヴァリーは偽物で身代わりのテオドルということを知ってしまう。
ヴァリーとの結婚を待ち望んでいた撫子が「ヴァリー」を拒んでいては不審に思われるもの。ふたりは人前では「戦略的乳繰り合い」を行うことになる。ニセコイ 1の楽と千棘がわりと近い気がする。

人前では「愛しの奥さん」と言い2人のときは「嫁」と呼び、スカートの丈を見てそんなに露出は駄目だ! という真面目なテオドルはとても可愛いですね。ふしだらな! とか痴漢です! とか言ってる人たちの話です。楽しい。

デ・コスタ家の優雅な獣 (角川ビーンズ文庫)

新シリーズ。登場人物紹介のページ見て「あら乙女ゲーライク」と思ったら砂糖の代わりに血が詰まっているような作品でした。

施設育ちのロザベラ(ロージー)は「あなたのお身内の方が見つかりました」と2人の男性に引き合わされた。
それぞれノア・ダリオと名乗ったふたりの母マリアとロザベラの母ファビラが姉妹なのだという。
デ・コスタ家の娘は特別。欲しがるものはなんだって与えられるし女王様にだってなれる、そういわれたもののロージーに突きつけられた現実は過酷なものだった。
デ・コスタの女の血は異能の力を産む。施設に迎えにきたノア・ダリオ・それから屋敷で待ち構えていたエミリオのうちの誰かと結婚して子を為せという。ロージーは自由を求めてファミリーの一員にしてくれとエミリオに願い出る。エミリオが課した試験は「裏切者を見つけ出してこの世から消せ」というものだった。

マフィアものです。殺伐としています。ロージーがまた内気な少女でまあアンゲルゼの陽菜みたいなものです。
内気で臆病な少女が生きるために啖呵を切るのは勇ましいと思います。「悪い子に、なっちゃう」は名言だと思いました。内気な少女がとんでもない場所に放り込まれて生きるために必死であがくというのはとても好きなので色々とがんばって欲しいなあとおもいます。

王立エトワール近衛隊  炎の剣士と誘惑の密約 (角川ビーンズ文庫)

エトワール近衛隊2巻。
精鋭部隊の次の任務は国際会議での護衛。フィニステリアの代表は戦争大好きソール王子。
既にもう一筋縄では行かない感じで溢れている。

この巻はソールとフラムが好きなんですよ。ちょっとこのねじれているところが。
フラムがシャリオ好き過ぎて私は死ぬ。アルはまっすぐすぎて死ぬ。まっすぐすぎて死ぬ(大事なことなので2回言った

------来い。膝をつけ。誰が主人か、教えてやる。

(P99)

再教育されるか殺されるかだ!

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