カテゴリー「 少女向け 」の記事

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シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と虹の後継者 (角川ビーンズ文庫)

銀砂糖妖精編終わり。
妖精商人から妖精を買って砂糖菓子職人として仕事をさせ適性を見定める、の巻。
妖精の歌がいい。シャルがよくがんばった!あとはあれだなあ。ミスリルの死亡フラグ。

銀の竜騎士団  黒の皇子とウサギの誘惑 (角川ビーンズ文庫)

今回から「王女のたまご」編。大丈夫だろうか1

帝国の皇子アルシェイドとおなじ顔をしているということで密偵容疑で拘束されるスメラギ。
シリスの手によるもので、スメラギの出自はいずれ明らかにしなければならないことでこの手を打ったということだ。
アルシェイドは王女シエラを自国の正妻的扱いをするということで婚礼を求めてきた。

最初に戻るんですが、私的にこれはシリスが幸せになって、スメラギがもうちょっと幸せになったらそれでいいという点である。

  1. わたしビーンズの○○編というものにあまりいい印象を持っていなくて、いつぞやのシュガーアップルの時も書いたけどあまりにも脱落しているので最後まで見届けられるかなあというのを考えるのです。終わるのは終わるので嫌だけど脱落するのもするのでねえなかなかねえ。 []

初恋グランギニョル (ルルル文庫)

鮎川さんの新作。なかなかカオスです。
最初20ページぐらい読んで「突っ込んだら負け」という雰囲気がありありと。
「雪ノ下家に生まれたからにはひとつの分野を極めよ」というのが家訓である。遥が極めようとしているのはゲーム。引きこもって日々ゲームをして暮らしている。人は彼女のことを「優雅な引きこもり」と呼ぶ。

各方面に名前を馳せているゲームプレイヤーに送られた1通のメール。
島を一つ買い取ってゲーム用にあつらえた環境で行われる「ヴィエルジュ・ヘルツ」に参加した8人のゆくえは!
少女向けで楽園島からの脱出です。
各界のゲーム廃ですが社交性溢れる美少年美少女です。序盤は突飛の塊ですが割とベタなところもあります。
もっとがつっと死んでもよかったんじゃと思う辺り私が黒い。

女神と棺の手帳 (角川ビーンズ文庫)

軍事国家ウェスハバートで大学へ進学し初の女医を目指しているケイトの前から親友のイライザが消えた。
イライザをもう一度探してみようと街中を歩いている時謎の集団に襲われ、「イライザ・オースティンはどこだ」と詰問される。それより少し前の時間、南部基地司令室には「ケイト・エドモンドに危険が迫っている」というイライザからの電話がかかっていた。
イライザの恋人が握っていた軍の不祥事がびっしりと書き込まれた「棺の手帳」を巡る物語。
恋人亡き今手帳はイライザが持っていると目され、革命派は彼女の行方を追っている。イライザに最後に会ったケイトはこれからも巻き込まれることを知らされ、ケイトはイライザを探したいこともあり軍と協力することになった。

ケイトと協力することになったのは先の大戦での「英雄」イーノット率いる部隊で、「人の手助けをしよう」と言う方針のため、「ゆるい」というとちょっと違うんですがケイトに対して友好的。
雰囲気はなんか懐かしい感じで、光炎のウィザードとか割とおなじ箱に入ってる。

読み終わった後帯裏を見たら「もどかしい恋模様」ってあって、え、そんなのあった……? とおもう。
いやあとがきにも恋は外せないってあったからなあ。その辺は「ある程度の好感度は最初からもたれていることが多い」という認識なので。いやでも軍服と銃は萌えです。
内容はライトで読みやすい感じ。綺麗にまとまっているんじゃないかと思います。

神殺しのリュシア (f-Clan文庫)

国に恩恵をもたらす竜が消えて7年。
栄華を誇るクラウス国を陥落しユークス大陸をふたたびユド神国の、ひいては竜の支配下におけば竜は蘇りこの国は再び豊かになると信じられていた。そうして戦争が始まったが敗色は濃い。また一段と冬が早くなり、休戦となった。リュシアは戦いに勝てば竜が蘇ると信じ18歳にしては幼く、しかも死なない体で傭兵として戦場にいた。

リュシアはこれでよく狂わないなっていう。強いことは強い、でも痛覚はちゃんとあるし手酷い死に方をする。
でも死なない。死ねない。自分の意思とは無関係に理不尽な道を行く冬の旅路。
そういう話です。
楽園までが好きならあるいは、という感じ。
色々詰まっています。

シャイターンの花嫁 魔眼の王子と囚われの巫女姫 (一迅社文庫アイリス)

続きでたねえシャイターンの花嫁2巻。表紙見てアイシャ巨乳だなあと思ったのが第1印象です。
結婚が間近に迫ったアイシャとカファスと平和を取り戻したカダル王国。
栗原作品内では結構かなり甘めでいちゃいちゃしているんですがそう簡単には事は進ませないぜ、的な。
カファスは小学生男子。
ナーギは不憫可愛い。ナーギみたいな子最近読んだな思ったらようこそ、古城ホテルへのヘンリーちゃん。不憫な犬。

なんとなく、撫でろ、と言われているような気がして、アイシャは片手で少女の体を抱き、もう片方の手で狼の眉間辺りを撫でてやる。

(P162)

この犬っぷり(好き

記憶を奪われてからのそれとしらずの再会はもえる。よいもえのかたまりでした。

そういえば最近は挿絵に言及することがめっきり減ったんですが、この本は最初の挿絵がかなり引いてて、主人公以外の全身っていうのは珍しい気がする。漫画内の1ページみたいだなと思いました。あと183ページのアイシャはハイプリ カファスはアサシン。1ここはモロクか。

  1. わたしの結川カズノさんの出会いはROアンソロでした。 []

うたう鳥のよる〜千夜一夜に巫女は舞う〜 (一迅社文庫アイリス)

合法ロリとArk握ってる人1と女装男子がハーレムでアルトネリコ。この間違ってないけど合ってない感。
成長が止まった少女がヤンデレで美形で変態と出会う話です。常識人で不憫な人も出てきます。
もうちょっとまともになった。

詩が力を持つ世界。シエラは18歳になったが8歳の時に成長が止まったままどこかへ嫁入りもできず、売れもしない活版印刷の本を作り続ける父の代わりに古書修復業で家計を支えていた。せめて本を材料ぐらいは潤沢に使いたいとぼやいていたら知らぬ詩が聞こえてきた。シエラは数万にわたる全界詩を記憶しているがこんなのは聞いたことがない。やがて現れたのは無駄に綺麗な男だった。触って欲しい名前をつけて欲しいと、いまいち人の話が聞けない男はシエラにランプを渡し「また逢おう」と言い残し消えた。

嫁いですぐ帰らぬ人となった従妹を追うためランプの精の力でシエラはハレムに潜入する。
ハーレムですが、寵愛を奪い合う展開ではありません(2つに別れたハレムのうち王のいない旧ハレムのため)
シエラはめぐりあわせ2と全界詩のおかげでハレムの主イアマールの袖下として働くことになった。

知ってるけど私詩とか詠唱とかすごい好きだからドツボなわけですよ。物語合わせとか好きなんですよ。

「さあさあ皆様この物語は奇跡の話、信じられない天変地異と奇々怪々の夢噺。ですが続きはまた明日。紡ぎ紡がれ永久に終わらぬ夜ごと夜ごとの語り草< <千と一夜の物語>>」

(P164)

こういうの好きなんですよ。なのでシェヘラザードはようやく来るべきものがきたとおもった。語る人であり触る人。

詩が綺麗で元はハーフィズ詩集ということな野でこれは触れてみるべきだと思った。

ハーフィズ詩集 (東洋文庫 299)

割とこう、オープンで、あとフェチいですね。ぼーぼーでめりっ。あと蒸し風呂と柘榴と膝裏の汗と内腿。
オブラードはまじ万能。
珍しく残念キャラのアランじゃなくてリヤーフが好きなんだけどシャーザマンとリヤーフのシーン。
あそこからの数ページが好きで。あとP143はもっと踏まれるべき。

  1. Ark握ってる人は1:ヤンデレ 2:ナイフ握ってる人 3:狂信者の意です。元ネタはArk Sound Horizon - 歌詞タイム []
  2. 「ここで働かせてください」で千と千尋を連想した []

双界幻幽伝 初恋は永遠不滅! (ビーズログ文庫)

「双界の瞳」の真髄が知りたければ昏星に来よという張宝の誘いにいつものごとく蒼刻に連れ出された朧月。
最近の蒼刻による躾の結果「引きこもり」から「出不精」に進化したというがまあ「帰りたい」は変わらない。
昏星はただでさえ閉鎖的な町であるためふたりは新婚夫婦のふりをして「子宝祈願」のため訪れたという設定である。表紙のドヤ顔もそうですが恋に自覚的に動いている蒼刻はもう本当に爆発するといい。周りの温かい目もそろそろやばい。「さわりたい」という欲がやばい。ばくはつしろ。
ここ見せ場ですよっていうシーンじゃなくても何気なく触れているシーンに私は転がる一方です。

花宵の人形師  あるじ様は今日も不機嫌 (角川ビーンズ文庫)

姉の人形を直してもらおうと訪れた人形工房であかねは貴重なアンティークドールをなぎ倒し負った負債実に3000万。
家を離れて仕送りをもらいつつバイトもしての生活で、借金返済に充てられるのは実に5000円が限界である。
少しでも返済に充てるために人形工房に引越しとなる。

ビーンズでは珍しいガチ現代ものである。
全体的にダウナーなキャラが多くて、スロースターターな気配があちこちにある1
たとえば「ひとつ屋根の下の恋物語」という煽りですがいずれそうなるのかな? という感じです2

あとあかねの兄がシスコンポジションで出てくるんですが、何かこの人が気味が悪い。
正気ぶってるヤンデレみたいな。危ないラインは超えてるけどそれを認識していないのが気持ち悪い。
もうちょっとおさえめにするかもっと歪むか突き抜ければいいのに! とおもった。

  1. 好意的な解釈である。話の種を巻いてる感があちらこちらにあるので []
  2. 正味1巻だけではそのアオリはないわと思う []

人形姫と身代わり王子 (ルルル文庫)

「身代わり花婿の結婚」うん間違ってはないけど合っている気もしない。

人間の世界と魔族の世界、ふたつの世界の平和のため守護家の当主は魔界各国の王族を婿にとる。
双方の世界への不可侵及び万が一の場合の治安維持を円滑に進めるための政略結婚だ。
大抵の娘は嫌がり精神を病む者もいるが撫子は結婚の日を待ち望んでいた。
しかし式当日に現れたヴァリーは手紙とはまるで違う、なんとも言えないチャラいノリの「ヴァリー」に違和感を抱いていたが、式をあげた夜にヴァリーは偽物で身代わりのテオドルということを知ってしまう。
ヴァリーとの結婚を待ち望んでいた撫子が「ヴァリー」を拒んでいては不審に思われるもの。ふたりは人前では「戦略的乳繰り合い」を行うことになる。ニセコイ 1の楽と千棘がわりと近い気がする。

人前では「愛しの奥さん」と言い2人のときは「嫁」と呼び、スカートの丈を見てそんなに露出は駄目だ! という真面目なテオドルはとても可愛いですね。ふしだらな! とか痴漢です! とか言ってる人たちの話です。楽しい。

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