カテゴリー「 少女向け 」の記事

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海が愛したボニー・ブランシェ (B’s‐LOG文庫)

ボニーは両親が亡くなるとほぼ同時期に王命で「ロランの乙女修道会」に放り込まれることとなる。
修道院ではほぼ監禁状態であったが父の遺作、軍船メレアグリナ号の進水式のため1ヶ月ぶりに故郷へ戻ることになった。進水式の場でボニーは両親を殺したとされる海賊ファド・ディアス一行に遭遇する。
濡れ衣だと主張するファド、ボニーは真実を求めてファド一行に同行することを決めた。

ビズログの新人賞受賞作品。色々とすごい。
そろそろビズログはビズログさんまじパねえっす! とか言われてもいいんじゃないだろうか。
そんな序盤からイヤボーンである。パンチラならぬドロ1チラである。いやモロだけど。
ほんのりBAD×BUDDYを思い出した……(ドロワーズ的に

海はいい。海賊はロマンだ。老海賊はまじときめく。
ナイフ口にくわえてマストを駆け上がるヒロインってなにそれかっこいい。
ラスト付近力ガ欲シイカ?のあとのボニーはFF6のトランスティナっぽいよね。あとボニパンという響きはゴマパン2を思い出す。

「幸運はいつだって前向きな人間に味方する。運ってのは、その場にいる面子、気概、ものの配置、天候、気温、風の向き、自然の摂理……ほかにもいろいろ、無数の条件が奇跡的に揃わないと起きない一瞬のことだろ。ところがこの船にはこんだけ多くの前向きな奴が集まってるんだ。そういう人間が乗った船は、誰かがいい風を呼び込めば、絶対に沈んだりしないのさ」

(P76)
  1. ドロワーズ []
  2. 良かったり悪かったりする魔女、ポムグラニット []

天涯のパシュルーナ (3) (新書館ウィングス文庫) (新書館ウィングス文庫 155)

あとがき曰く全5巻予定の折り返しポイント。2巻は半年ぐらい積んだので今回はすぐ読んだ。
今日も災厄が寄ってくるトゥラルクは国王主催の夜会に招かれ、夜風に当たるべく外に出た。どこにいっても人ごみでなるべく人が少ないほうへ歩いていったところ貴族暗殺計画を耳にする。

ヴァイラはじまったな、という感じ。
基本的にトゥラルクさんまじなむいっす! ていう感じなんだけど1今回はうお、かっけーと思いました。ローリング運命。

「無実の人間を陥れなきゃ守れないちゃちなプライドなんてくそくらえ! おまえたち、恥を知れよ。恥を! 自分たちが何をしているのか、何をしなきゃいけないのか、てめぇの頭で考えてみろ!」

(P240)
  1. 主にヒルクイット的に []

悪魔のような花婿 (コバルト文庫)

スプリング男爵家の末娘ジュリエットは「不吉な13番目」の子どもで長身で、生家は貧乏ではないが9人の娘すべてに支度金を出せるほど裕福な家庭でもなかった。農業に精を出して品種改良をしてみたりで生涯を終えるのかと思っていたところ降ってきた結婚の話。相手は名門だが悪魔伯爵と怖れられるバジル家のウィリアム。

こう書くと非常にシリアスな話のような気がしますが一言で言うと「甘」に尽きる物語です。
新婚夫婦がひたすらいちゃいちゃしたり痴話喧嘩をするだけの話です。
血と肉の代わりに「お砂糖やスパイスそれから素敵ななにもかも」でできています。
なにひとつとして障害のないしあわせ結婚生活です。

あえていうならうなぎパイ的には1問題ありなんですが、まあそれはコバルトコード的に問題ありだろうと思うので、朝チュンと子どもができますのよ!対応なんでしょう。ていうか「床上手」「むらむら」はコバルト的にありなんだなあ、とおもった。いや床上手はせいぜい「あやして寝かすのが上手い」程度で使われてますが「むらむら伯爵」は笑った。

あとオールドローズ! サンホラー的にはオルドローズ! 魔女! ラフレンツェ! 忘れてはいけないよ!

続編は既に8月発売のコバルトに掲載予定らしい。この本はすごく面白かったけど童話的な予定調和の物語なので続きは読まなくてもいいかなっていう感じです。予定調和が悪いっていうんじゃないけど、要するに「キノの旅」なんだよね。シリーズとして続いたとしても、私の中では「2人はいつまでも仲むつまじく幸せに暮らしました」でいいと思います。

すごくどうでもいいことなのですが折込チラシの作者からの一言欄にあった「糖度高めのラブファンタジー」という表現にちょっと驚く。
いや「糖度」って少女小説読者界隈では珍しくもなんともない単語ですが、有川浩さんの講演会か公開収録かそんなので「読者さんは(自分の本を指して)糖度高いとかいう表現をされるそうで……(新鮮だとか驚きとかそんなニュアンスで)」て言っていたのをおぼえていたこともあり、いつの間にかまあまあ一般的な表現に? とかいうことを思ったりした。

  1. 婉曲的表現 []

シスター・ブラックシープ 悪魔とロザリオ (角川ビーンズ文庫)

吾輩は猫である。いや猫になってしまった。名前はまだない。
赤毛緑眼白い肌の赤子を妻にすると決め16年待った。その間に司祭と戦い魔力を奪われ、我輩は地上の生き物に成り下がったが我が妻を迎えにいった。かの女は男装し教会で助祭などをしていたが関係ない。その左手の薬指には既に我輩との結婚指輪がはまっているのだから。おいやめろ聖水に沈めるな(ry

悪魔から逃げるためコンスタンスはコンスタンティンと名前を変え男として育てられた。養父の司祭亡き今、助祭コンスタンティンが女であることを知るものはいない。しかし悪魔は現れた。
悪魔との結婚を破棄するべく100年前の伝説の聖女【黒い羊】へと姿を変えた。破棄するにはひたすら善行を積む必要があり、治安の悪いこの街では悪事には事欠かない。伝説の聖女の名前を借りて大暴れできて感謝されて目的も達成できる。すばらしい。
時を同じくしてコンスタンティンの教会へ司祭ユリエルが派遣されてきた。真面目で純情な善人に見える彼は悪魔の魔力を奪った司祭である。

なにこれ超すごい。超燃える。というのが短い感想です。
「殺伐とした関係」はとても好きです。「ひとつ屋根の下の秘密」とか超好きです。
なんですかこのバトル成分は! けしからんもっとやれ(*゚∀゚)=3!
いやあまりの殺伐成分1に満面の笑みを浮かべながら読んでしまったよ。なにこれ燃える。

序盤の「そなたの夫だ」のところ、これなんていうタキシード仮面wwwwwとおもったのは秘密だ。
P254の最初のあれのあたりでうっかりデュラララの波江とか美香を連想する。つまりこれはセルティポジションであるコンスタンティンをめぐる司祭と悪魔の物語なのだ!!
前も書いたけどどことなく少年向けスメルがするビーンズ作品が地味に増えてるような気がしますよ。いいぞもっとやれ。

あとあれだな! エリカとコンスタンティンは実態は百合なのにおいしいな! エリカツンデレだな!

これは食事用ですとかミサ用ですとか「変な人だなあ(*´∀`)」と思うエピソードがあってその裏側になんつーものが! 
? やべえ / ? 超好き /

いい時代になったものだ。

  1. ビーンズ的に。 []

金星特急2 (新書館ウィングス文庫)

ザ・サバイバルな金星特急2巻。
熱帯を走り雪山を彷徨し狼やヒルや蜘蛛やなにやらと対決しつつ崖を降りる。今回の舞台はカンボジアとチベット。超旅してる感がよい。しかも殺伐と命の危機が迫っているのである。
ひゃっふー。

鳥の羽をむしって鳥肌モードにしたり食いしん坊ユースタスである。もえる。
「父さんありがとう」に笑った。砂鉄はなんだかんだで面倒見がよすぎる。あとがきの砂鉄運送で倍増された。

今店頭に並んでる小説ウィングスを買ったらこれの続きを読めるんですが、小説誌は買っても読まないことが多いので文庫まち。

死神姫の再婚 -恋するメイドと愛しの花嫁- (B’s‐LOG文庫)

最近の死神姫は表紙がコスプレちっくであるなあ。今回は内容も仮装なんですが。女装男装実にフリーダム。最近はライセン夫妻が非常に夫婦である。アリシアが色仕掛けとかカシュヴァーン様もそろそろ残念可愛いにも程がある。

パーティはルアークが似合いすぎだった。ジェダがひどかった。(いい意味で)
岸田メルさん挿絵がクリティカルにひどすぎて超笑える(いい意味で)(具体的にいうと109ページ右側)
そして「貧乳幼女」という単語にバカ受けである。

プリンセスハーツ〜君は運命の人だからの巻〜 (ルルル文庫)

月色賛歌やべえ。いやまあ主にジル語についてなんですけどね。くんかくんかいうなという。

「ひとたび、王女に生まれたなら」と「私の願いを叶える者よ」で銃姫のあれこれに思いを馳せる。
プリハーで「ヘスペリアン」がでてきたのはたぶんはじめてか凄く前かなのではないかと思った。
いやプリハー再読したら「え、こんな前に既に××に関する記述が!」ていうことがあるので分からないですが。

フォーチュン・オブ・ウィッカ  タロットは星を導く (角川ビーンズ文庫)

 相棒最強! 

アイリは口さがない噂を山ほど立てられる領域の幸運体質である。そして呪いマニアである。
努力と気合と実力で外務省入省をもぎ取ったのであるが1入省式で七聖守護物対策室へ異動を告げられる。七聖守護物対策室は曲者揃い2の塊でアイリとコンビを組むのはエン・ハイヅカという、凄腕の戦士ではあるんだけど残念にも程がある領域の不幸体質である。つまり上条さんからフラグメーカーを差っ引いて代わりにイケメン要素を突っ込んだような人である。

個人的には光炎のウィザードとかマギの魔法使いとかが同じカテゴリに入るかなあという感じ。
「相棒」「チーム」「どこか残念な感じの人々」「バトル」とかそういうのが好きな人にオススメです。
逆に「1巻から恋愛フラグが立ってないと嫌だ」っていう人には凄い勢いで止めます。
シアーズは?とかいう声がするけどあの人番外編とか最終巻のエピローグで報われるか否かっていう人でしょと思うので。

ルジャインの外見にわろた。口ー!
あとサイクスが非常に萌えキャラです。非常に萌えキャラです。大事なことなので2回いいました。

発売前に「フォーチュンオブウィッカって訳すると『幸運の魔女』でいいんだろうか」「『運命の魔術(魔術師)』って感じじゃないかね」「運命の輪のフォーチュンか!」という会話をしましたが、蓋を開けると運命の輪、しかしダブルミーニングではないのかねっていう感じでした。
ちなみに【運命の輪】と書くと別のクラスタが沸くぞ気をつけろ!

とりあえずがんばれ超頑張れの想いをこめてアンケートもぽちっとする。

読んで読書メーターに登録してからはじめて帯のない画像を見ました。
「おいこのカラーリングとか♂ハイプリじゃねえかwwwwwwwwwww」ととても思いました。
参考→ハイプリースト | ラグナロクオンライン : 職業

それを踏まえて書いてみる。
これはLUK-INTの♀ハイプリ(好きな武器はQカーシングロッド)とSTR極の殴り♂ハイプリ(ただしLUKはマイナス方向にカンストでグロリアは無駄に5)がコンビを組んで頑張る物語です。 
よしこれだ!

  1. やはり不正を働いたのではないかと噂される []
  2. と書いてアホと読む []

身代わり伯爵の花嫁修業  I 消えた結婚契約書 (角川ビーンズ文庫)

リヒャルトさんしょっぱなからまっしぐら。いや12冊分の我慢だもんな。誰か強いお酒を持ってきてー!
とりあえず新章突入の花嫁修業編ですが、私の中では既に前巻で第1部完のため現在はボーナストラックです。例えるならスカーレットウィザードと女王と海賊です。動き出すのは多分結婚式……? 何冊かかるんでしょうか。まあ気長に待ちます。気長に待てます。

あとキリル君はすごく残念な感じの勘違いをしていそうな気がして、私の中では不憫なキャラ部門にノミネートされそうな勢いです。

以前のジーク・リディそしてミレーユのポジションが現在はリヒャルト・ミレーユそしてジャックになっているような気がします。がんばれジャック。君の主はとどまるところを知らない。

〈運び屋(キャリアー)〉リアン&クリス 天国になんか行かない (ウィングス文庫) (新書館ウィングス文庫)

SFだと……? こういうのは久しぶりに読む。久しぶりすぎて「あれっぽい」というの言えない。
あえて言うなら「ドラゴンキラーあります」とか「相棒」とか「TWIN SIGNAL」そんな感じを混ぜ混ぜしたの?
……やっぱり違う気がする。
ちなみにこれが文庫デビューで、小説ウィングス掲載作に書下ろしを加えて文庫化といういつものあれだ。
面白かったです。

舞台は近未来、少なくとも2020年よりは未来の地球・アメリカ。
新米の運び屋リアンが受けた依頼はクリスチャン・リー博士をダラスから3000キロ離れたモントリオールの学会まで送り届けることだ。博士の発明を葬ろうとしている一派から命を狙われているためその護衛をかねてだ。
感情の起伏が激しいリアンと研究所生活が長いためか世間知らずの印象が強いクリスの道中。

・主な登場人物としては男オンリーです。女はほとんど出ません
・恋愛成分はほぼありません。
・ちなみにニアホモとかでもないですよ。
・銃撃戦はちょっとあります
・あとがきとかイラストとかぺらぺらしようとするとネタバレを踏みますよ

異文化コミュニケーションがよいです。相棒なんですよ相棒。
亀のところに右京さんがやってきたようなものです。

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