カテゴリー「 少年向け 」の記事

371件の投稿

“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫)

学園の皇子ヒカル、ただし亡くなって現在は幽霊となって是光にとり憑いている。
ヒカルの心残りをはらすと約束したものの、その心残りの相手はひとりかと思えば何人もいるようだ。
ヒカルが次に示したのは古びたアパートに引きこもっている内気な少女夕雨だ。
ろくに太陽を浴びていないせいで体はひどく白くて儚げで毛布をかぶり世界を遮断している。
閉じた世界で「ここにいれば幸福なの」という夕雨。ヒカルは彼女にした約束を是光に教えることなく二人で一緒に考えて欲しいという。

文学少女でいうと蛍。花の名前を高らかにうたいあげるヒカルが好きです。
是光がだんだん恋に落ちていく流れがよいですね。とてもきゅんきゅんする。
ヒカルは是光といるととてもふつうの友達っぽくて忘れがちではあるんですが1いずれはもう喋ることができなくなるひと、もう砂時計は落ちきっている人なんですよねえ。切ない。

  1. 今回はそんなに出番多くなかったように感じますが []

ソードアート・オンライン〈8〉アーリー・アンド・レイト (電撃文庫)

短編集的な。でも「短編」というほど短くもない手触り。
アインクラッド時代が2編、ファントムバレットの後の話が1編。アインクラッドはキリトLv1の話とアスナと初対面ぐらいの話。伝説の聖剣獲得クエストをすることになった「キャリバー」のほうはなんだかこう、ドリームマッチというかディシディアというか、キリトらしいPTだと思います。シノンさんまじかっけええええええ。

奇妙な殺人事件を追うことになった「圏内事件」はらふこふきたこれ! とかおもった。本当にこの時代を生きていた人なんだなあ。

カラーの1枚目はネトゲのパッケージ版っぽい。この巻はネトゲネトゲしてて大変面白かったです。
昔が懐かしかったです。

最強ギルドとか攻略組とか話とかになるとRagnarokOnlineの黄文字実況を楽しみにしてたころを思い出す。
メドレー・めっさんぐ・SBK! 分かる人はわたしと同じ時代に同じサーバーで生きていた人です。

私は結構スペックギリギリのPCでやっていたのとまとまった接続時間が取れないので基本ソロプレイヤーでした。そんな私にも所属ギルドがあって溜まり場があって固定PTがあったこともありました。ずっと忘れていたことなのですが最近妙にあのときのことを思い出します。今考えても私のRO全盛期はあの3人PTのときでした。ほんとうにもうガーデンロストだ。時間を巻き戻すことができたとしてもそれはよくても深入りするな、「犬はどこだ」初読で呼吸困難感を呈したあの二の轍を踏むなとしかいうことはできぬ。

当時のギルメンとは連絡手段がないこと多く1何人かはマイミクで何人かはここの存在を知っているんですが、東北在住の人もいただろうに今どうしてるんだろうと、でも学生時代の同級生やかつての同僚と同じようにもう話すことはないんだろうと思います。

  1. これは「まろん」と「ROのキャラクター」を分離していたことにもよるんですが。ROが初対面でリアルでも会ってみたい人というのはここ数年で皆もう会った。 []

デュラララ!! ×10 (電撃文庫 な 9-39)

\ やべえ /

色々ある。とりあえずドタチンがどーん轢かれるところからはじまる。遊馬崎が珍しく出番多いですね。よいことです。堕天使エロメイド出過ぎだわと思ったらカラーのこれは……1
ダラーズが色々大変だった。というかこれははやく続きを。接続章は世界が崩壊しそうだった。混ぜるな危険的な。

  1. ジャッジメントですの! []

ベン・トー 7.5  箸休め 〜Wolves, be ambitious!〜 (ベン・トーシリーズ)

HP同好会は茉莉花のおねだりで旅行に行くことになった。著莪が適当に企画を立て始め、話を聞きつけた白梅パパがコネで格安に泊まらせてくれる旅館があると持ち出し、平日出発のため他校生の著莪だけ留守番になった。
企画を立てた著莪が留守番。この世は無常である。
道中気になる駅弁としてうなぎ茶漬け弁当を買うことにしたがすったもんだー! があったのだった。
企業戦士サラリーマンが銀魂の近藤さんに見える。世界のヨー・サトウはロリコンの扉を開いた。
あとは短編が色々と。この「著莪だけ留守番」がやばい。とてもやばい。幼馴染みパワーめ!
あの旅館のごはん(米)がとてもおいしそうで転がった。美味い米は至福。

あせびちゃんのバイトの話が地味にツボだった。あと今回は白粉先生がそれなりに控えめだった。
白粉先生自体は出ているけどクリーチャーいるけど控えめだった。ヨー・サトウのロリの扉が群を抜いていた。

異常にページが黒い。文字がみっしりと並んでいる。改行さえほとんどない。
そしてパンツァードラグーンとか懐かしすぎる。あとがきのCh@bTalkに懐かしく思い出した。
ネットにつなげようとしたけど何をやっても無理で「親子電話は無理」みたいな現実が立ちはだかった。

東京レイヴンズ5  days in nest II & GIRL AGAIN (富士見ファンタジア文庫)

短編4つと本編、みたいな感じの4巻と同じ構成。
相変わらず夏目が夏目でした。全部もって行く気だな。モッテカレター。
幼馴染みらしい「病気の看病1」「嫉妬2」「わいわい鍋と飲酒3」と、夏目が可愛いです。ちょっと行動がアレでしたが可愛いです。

京子と鈴鹿がなかなか美味いことがわかりました。学園パートになると京子>鈴鹿>夏目>春虎 っぽいです。
でも春虎→北斗のあれこれがもう、布団の上でびったんびったんと転がった。転がるしかなかった。なんだあのピュアピュア。死ねる。ラブコメしやがって! ラブコメしやがって!

  1. ただし方法がちょっとアレ []
  2. 対抗方法がとてもアレ []
  3. 飲んだ後の行動がアレ []

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)

好きな人ができたんだと彼氏にふられて世界のすべてを失ったと思っている私、三浦加奈はもう自殺してしまおうかと屋上へ行った。屋上には変な3人組のたまり場になっていて、どうせ死ぬなら復讐してから死にませんかとかはなしかけてきた。
オズの魔法使いになぞえらえて3人は「ライオン」「カカシ」「ブリキ」と名乗り加奈は「ドロシー」になった。

屋上を燃やすまでに至る物語。

ドロシーの自殺したい理由がなんとも15歳っぽい。世界には大好きだったアメくんとの思い出があちこちにあふれすぎていて辛い。彼の匂いがするものを捨てるならわたしももういらないんじゃ? とかいう発想が女子っぽい。
でも「自殺したい理由」としてドロシーのものは時間が経てば修復できるもので一番軽い。
ライオンつよいなあ。わたしライオンの変身のシーンと月に向かって吼えてるシーンが好きだ。ていうかライオンの話が全般的に好きなんです。
いや自殺するとか言ってるけど皆強いなあ。「屋上」という響きが既に青春過ぎる。

目つきが悪くて姿勢が悪くて可愛げや愛想のないヤンキー面をした是光のこれまでの人生は誤解の連続だった。
高校デビューしようと名門私立に入学できたはいいものの、入学式の日に事故に遭い1ヶ月休んだ。登校した頃にはもう「ヤンキーキング」の噂が広まりきっていた。

それからしばらくして、是光は同級生の告別式に参列していた。学園の皇子と呼ばれていた帝門ヒカル、是光は登校してきた日に彼に頼みごとをされていた。頼みごとの内容を聞く前に彼は亡くなってしまったが、告別式から帰宅すると男の声がどこからともなく聞こえることに気がついた。是光にはヒカルの幽霊がとりついていた。
ヒカルの心残りを解消するために是光はヒカルに協力することにしたが、その対象「葵の上」左乙女葵は是光を不審がり、ヒカルのことを嫌いまったく話を聞こうとしない。

幽霊のくせに実にお気楽なヒカルがいいな! いくつも隠し持ってる感がな! とっかえひっかえやらかしてるのに葵だけは大事に大事に壊さないように扱っててかわええなああとおもった。
是光はヤンキーに間違われてばっかりなのと家庭事情があれなので若干ひねくれてるけど根は素直で、はじめての友達を大事にするとてもいい子だなー。

観覧車でのシーンがちょうせつないなー。しんみりする。

トカゲの王 1 (電撃文庫 い 9-22)

久しぶりに異能異能した物を読むよ。
8歳の春休みのとき石竜子は自分の目の色が自由に変えられることに気がついた。最初は面白がって色を次々に変え、その次は能力そのものに目をつけた。ほかに何かを力はないかと色んなことをした。でも手からエネルギー砲は出ないし幻想を壊せるわけでも無駄に運動能力が高いわけでもなかった。目の色が変わるだけだった。
石竜子は中学生になった今も、目の色をあれこれと変えながら特殊な世界に足を踏み入れ能力に覚醒することを夢見ている。

ほとんど1冊まるごとドンパチやっていた。
相変わらず何かの能力に覚醒することはない。怪我したら痛いし得体の知れないものを目にしたら吐くし、命乞いもする。奇跡の大逆転とかあんまりなかった。いい感じに狂ってる人々はいた。ガチで理不尽な暴力に対してまじ一般人が巻き込まれるので、うん。 みたいな。戦争だ。
電撃のほうの入間人間を読むのはこれがはじめてだ。

バカとテストと召喚獣9.5 (ファミ通文庫)

4冊目の短編集。
どう見ても徹頭徹尾うらら得
世の中にはうららさんみたいな人が割といるんだろうか。劇場型うららさんパねえ。
というのもちょっとお前らに子作りしてもらいます(意訳)と男二人が選ばれたり、明久と雄二の出会いから7.5の美波の短編にいたる物語だったり、いろいろひどい(超褒め言葉)

土屋家訪問がよかった。あのムツ兄がよい。あと\ 吉井、坂本 アウトー! / 

百億の魔女語り3 なんでこんなに不思議な妹ばかりなの? (ファミ通文庫)

話がごろんごろんと動く3巻。本当にハンドルの切り方が派手だ。圧力鍋すごい。
消えた妹アディリシアを探すアルト。しかし候補生でありながら勲章を受勲してしまい忙しさは増すばかりで有力な手がかりは得られない。一方エーマは自分の過去のルーツに直面する。

竹岡さんのもう一つの魔女の物語「東方ウィッチクラフト」をしみじみと思い出すと共に光炎のウィザードのこともふと。リティーヤとミカ周りが好きだった人は百億の魔女語りは結構美味しいんじゃないかと思いますよ。時々しまぱん見えてますが。ミカの「あんたにとってこの世界はどれぐらい確か?」という台詞を思い出します。

PAGE TOP