カテゴリー「 少年向け 」の記事

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東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)

この学校には「生徒はなにかのクラブに所属しなければならない」という校則がある。
体育会系の部活で怒鳴られながら汗を流すのはちょっと、でも文化系クラブにありがちな「○○について熱く語りましょう」のような熱意も好きなものもない。となると残りは委員会活動しかなかった。
そうやって無気力高校生三並英太は図書委員になった。週2回のカウンター業務は東雲侑子というなにかしら短編集を読んでいる女子とやっている。

びっくりするほど「普通の高校生」の青春恋愛小説なのである。
押しかけ女房的な「兄の彼女で初恋の人」はいるんだけども、NO異能NOファンタジー。
東雲が好きな短編集が「エレンディラ」なので七竈を思い出した。七竈はエレンディラっぽいというのを桜庭一樹読書日記で見てから気になっているのだ。

ところで、ロミエマリガナ=東雲≒宇宙人的な存在とか一瞬思ったりしました。東雲の秘密はもっとあれなことなんじゃないだろうかと思った。実は人間の研究の一環として小説を書いてるんだよ!みたいな!

とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫)とある飛空士への夜想曲 下 (ガガガ文庫) 

「とある飛空士への追憶」と直接繋がっている、海猫のライバル千々石を通して描かれる中央海戦争の顛末。

「機体にビーグル」に何か思い出すものがあって、なんだろう、と思ってかんがえてたら天翔けるバカだよ! っておもった。あっちは機体にヒヨコだったような。あと「マイ・ボニー」も思い出した。天バカと飛空士はまじ同じカテゴリだ。

千々石の生い立ちにはじまって、軍で飛ぶようになって、戦争が始まる。撃墜数をあげる。出世もする。
やがて死が量産され朝会った同士が夕にはもう死んでこの世にいないなんてことがはじまり。
杉松の最期のことばがもうなんなのかと思うぐらいしんみりした。

限界を超えてさらにぶつかり合う海猫とビーグルがね、もうすごすぎた。
すごかったんだけど、すごかったんだけどもうちょっとなんとかならなかったのか!(もうちょっと何人でもいい、生きて帰してほしかった)と思った。

とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)

しみじみと面白いシリーズでした。
4巻の「わたし、あなたに恋してる」とかとてもきゅんきゅーんであった。正体を明かしたり悩みながらも再び戦いに出ざるを得なくなったり、バンデラス先生がすごかった。イグナはよいツンデレだった。
イスラの最期がまたすごくて、始終ため息だった。追憶よりは断然こっちのほうが好きだ。

とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫)

創世神話にあり、ルイス率いる探索部隊により本当に実在することが確認された聖泉までついに到達した。
ここからは未探索地域であり神話への入り口である。
前半はまだ日常パートが続いていて、アリエルの料理パートはそろそろミスター味っ子的だった。
糸電話の顛末のカルエルはただのアホだ。

2章の終わり数ページ。これが本当に学園ラブコメならただのラブコメ的ワンシーンなんだけど、カルエルたちはただの学生じゃなくて戦闘訓練をしているいわば軍関係の人間で、今いるところは「空の一族」が支配するという領域。そして次々に現れる死亡フラグ。ここが日常の終わりなんだなと感じました。

思ってたよりずっと凄惨なんだけど、この絶望的な展開と焦燥感と悲壮感はよいものです。

とある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)

恋歌2巻。
クレアの生い立ちにはじまりイスラの学生としてやってくるまでの話からはじまる。
この巻は全体的に日常パートというか、普通に学園ラブコメっぽい。アリーメンとかカレーとか大変美味そうだ。
食堂で雑魚寝しているシーンのカルエルは爆発すればいいと思った。ただでさえヘタレなのにあの末っ子気質はやばい。
元々「カール・ラ・イールは生きている」説は多かったけどそれはイスラでも止むことはなくて、今までと違いここには本物のカールがいて、別名ニナのクレアもいたりして、非常にややこしい。しかもクレアはまさかねーまさかねーとかいう感じだった。

着水のシーンはよい!

バンデラス先生が非常にメキシカン。むしろ南米系。

六花の勇者 (集英社スーパーダッシュ文庫)

伝説は語る。魔神が目覚め世界が危機に陥る時、運命の女神は6人の勇者を選びだす。
6人の勇者には花の形を模した紋章が浮かび上がる。だが、六花の紋章を持つ者は7人現れた。
何故7人なのか、1人は敵で勇者を罠にかけ殺すために忍び込んだ偽物なのだ。

クローズドサークルと人狼。
7人のうち1人が偽物と気づいた勇者は疑心暗鬼に陥る。互いが互いを疑い犯人探しをして行く。
嫌疑をかけられたのは自称地上最強の男アドレット。さてそこからどう逃げるのか解明するのかという。
とりあえず続きを早く!

とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)

先月衝動的に夜想曲を買ってしまったので、じゃさかのぼって読もうぜということになり恋歌から。

「風の革命」ですべてを失うこととなる皇子カール・ラ・イール。
まだ9歳だった彼が革命後も生きのびることとなった理由とその後。
そして6年後、「カルエル」と名乗っている元皇子は空の果てを見つけるため空を飛ぶ島イスラに乗り込んでいた。
この船には風の革命の旗印、憎い仇敵ニナ・ヴィエントも同乗している。

おはなしのはじまりはじまり、という感じでとてもどきどきわくわくな1冊でした。
カルエルがヘタレマザコンナルシスト皇子様という、甘やかされ慣れしている子なので脱ヘタレぐらいはなるのかというが個人的な注目点です。

神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳8巻は「電話がかかってきたのでとりにいった話」でした。春にたどり着く話。
3代目襲来の話で、1巻のつづき、エンジェルフィックスの話。

2章の話は「あれ最近なにかでこういうの見たぞ」と思ったらアニメ神メモの1話でした。
アニメ版は平坂が出てくる辺りまでは見てたんですがうたプリが侵入してきたので枠をとられました。
そのうちみる枠へ。

この巻は面白くて読みながらふわっふわしていた。一緒にいたいから一緒にいるんだよとかこのナルミを殴りたい。
火箸とかなんだときめくなおい。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 9 (電撃文庫 ふ 8-14)

京介視点じゃない短編集。だいたい「俺の妹はこんなにも可愛い」。
日向視点とか沙織視点とかどんなご褒美ですか。ちなみに日向視点の話は大阪のライブ前のカラオケボックスの中で読んで、「黒猫黒猫黒猫!」と叫んだ後もう1回読書に戻ってironyを歌いました。
麻奈実は強い。あやせは本能でこいつやばいと感じ取っている。あやせはデレすぎている。
カメレオンドーターが一番好きなんですよ。沙織の話はとても好きだ。

神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)

NEET探偵団6巻。
ラーメンはなまるの先代店主花田勝が起こしたという事件をきっかけにはなまるにはミンさんの親戚がやってきて、さらにミンさんに縁談が持ち上がる。縁談に対して憤然と立ち上がるヒロさんはアリスに「この縁談をぶっ壊してくれ」と依頼する。ヒモの本気巻である。

読んでいて驚いたことはアリスの台詞が基本音声再生されることである。この巻アニメ版で見たことあるのかと思った1ぐらいだ。
最初アニメのアリスはロリ過ぎると思ったけど、原作を読みながら音声で再生されるのはアリスだけなので意外としっくりきているのだろうか。アリス可愛い。

短編のあれがナルミが非常に詐欺師ですね。いいかんじにだまくらかしてますね。

  1. そんなはずはないのだが。ちなみに平坂が出てくるところの2回目ぐらいで止まっている。 []
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