夜の光

「最近の坂木司ダメダメだったけどこれはよいー(意訳」と巡回先の方が言っておられたので手を出してみる。
確かにこれはちょっとよかったー。よかったけど親世代がでてこなければもっとよかったとおもう。挫折するかと思ったところは全部親の話のところなんだよなー。
先生除く親世代が揃いも揃って「男は偉い」「女は大学とか行かんでいい嫁に行け」という古めかしい考えの男尊女卑フィーバーだったのがとても受け付けない。

関東地方地味な県無難で全体的にゆるい進学校の、特にゆるい天体部の3年生4人組の話。
とても個人主義な人間ばかりの今年の3年生は1年以上同じ部で顔をつき合わせているのにお互いのことは良く知らなかった。ある夜、コーヒーショップで4人は偶然遭遇した。
昼間はクラスもグループも違うしもし同じクラスであっても付き合ったりしないだろう組み合わせ。この夜をきっかけに4人は仲良くなった。べったりしたつき合いではないけど。

ゲージとジョーが好きだな。ゲージは馬鹿っぽいところとジョーはいちいち「蜂蜜じゃないし恋人じゃないけど」って律儀に言うところが。

「うまくやるかどうかはあんた次第。泣くほど好きなら、自分で守ることも大事なんじゃないの」
ギィの言葉に、俺は密かに撃ち抜かれる。好きなものを好きだと言うのは、子どもにだってできること。けれど好きなものを守るために、俺は一体何をしたというのだ。

(P259)