早苗は借金のカタにお屋敷に売られて女中として働くことになった。
屋敷では基本的に着物、殺虫剤ではなくハエ取り紙、洗濯機ではなく洗濯板。
この屋敷だけがおかしいだけで時間軸は現代日本である。
木津家には当主のほか腹違いの3人の気難しい兄弟がいた。
うっかり旧家連続殺人事件とか起きそうな設定である。そうでなければ「借金のカタに売られた」「親の借金のせいで孤独になって住み込みの家政婦」でイケメンの世話をすることになったなら白泉社系の少女漫画である。
現代だよ! と言われつつも屋敷内が主な舞台なので、現代感はあんまりしない。
わたし字が書けないんだけど字教えてくれる? とかいう子いるし。
たぶんこれは本当に正しく時代設定が大正とかになるとMW文庫にぶっ飛ぶのかなとか思う、電撃とMW文庫の境目がわからない1冊だった。これはなんかぬぼーっとしているけど頭の切れる探偵がでてきてもいいレベル。
おもしろかったです。
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