BLACK BLOOD BROTHERS10  —ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣— (富士見ファンタジア文庫)

前半は聖戦前夜で、短編集で語られてきたカーサの変遷。クロニクルの締めくくり。
アリス・ジロー・カーサの3人一緒の100年の夜が終わりを告げる。
はじめての血族を目にしてのカーサの選択と決断はとても切なく格好いいものだった。

時は変わり2009年シンガポール、再びの聖戦前夜。
最終巻は10巻(これも分厚い)以上に厚いとか。楽しみにしつつ来月を待つ。

「その代わり、お前たちのことは、私がなんとかしてやる。側にいて、守ってやる。子を産むにしろ、諦めるにしろ、この先もずっと。最後の瞬間までお前たちを守ってみせる」

(P175)

小説すばる 2009年 05月号 [雑誌]

桜庭さんのインタビューが載っているというのでにょろりとぺらぺらしてきた。
・GOSICKとか推定少女の話もちらりと出てきたのでびっくりした(新装版が出るとかそういう方向ではないです
・ペンネームの桜は母の旧姓の一部、山田桜丸の山田は祖母方
・ファミリーポートレイトを書いたら「結婚できそう」と思った。
・赤朽葉スピンオフの製鉄天使は毛鞠そのものが出るのではないらしい(名前が違う)青春小説。
・製鉄天使は夏ぐらいに出るらしい
・籍を入れたことを公表した読書日記が公開された時、東京創元社のサーバーにはたくさんのアクセスがあったらしい。
・情熱大陸の「ラストをかえた推定少女」のくだりはタクシーの中ですごくたくさん話したことを編集して、話の意味合いが変わってしまったので編集さんに迷惑をかけたのではないかということ。
・赤×ピンクは出版前小説すばるに持っていってはどうかと言われたこと

プリンセス・トヨトミ

万城目学今回のはったりの舞台は大阪城周辺。

5月末日の木曜日、大阪が停止した。
病院・都市のインフラに関わる産業など特定の産業に関わるものを除き商業的な活動は停止し、地下鉄ほか交通機関も停止した。
物語は大阪が停止する10日前、東京から訪れた会計検査院第6局の3人が大阪に降り立つところからはじまる。面白いんだけど、それはあくまで大阪城が赤く燃えてからの話で、それまでが長い。中学生パートはもうちょっと少なくてもよかったんではないかなあと思った(特にTS方面

ラノベ風に言うと万城目学版デュラララ!っぽいなとおもった。
ダラーズみたいに来るものは拒まずではないけど。

道頓堀の清掃業者は、早朝「かに道楽」の店頭に飾られている巨大カニのハサミに、発泡スチロール製の巨大なひょうたんが突き刺さっているのを見つけた。戎橋を仕事帰りに歩いていたホストたちは、あくびがてら道頓堀川に臨むグリコのネオン看板を見上げたとき、中央の陸上選手が広げる手のひらの上に、大きなひょうたんの絵が貼り付けられていることに気がついた。

(P377)

大阪初日のあれこれ。

梅田着?カラオケ?開場まで。

個人的にはちょっとハプニングがありましたがすごくよかった!
エレールが格好良かったです。今超レポ書き書き中です。

『女教皇』は未来を示す—運命のタロット〈13〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)

運命のタロット最終巻。
黒の預言書と書の囁きと書の魔獣と伝言が流れてしょうがなかったな! やっぱりニカ様いるよな……
改変を試みるという行為でさえ、あらかじめ設定された出来事とかなー。

13年後の世界から続く。
(やっぱり)同一人物だったのか!とかそことそこが協力者だったのかとか最後まで坂崎出て来るんだとか。《女帝》とのフェーデはしょんぼりした。しかし伏線のすごい話だった。

何かすごく「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいな感じで明るく格好良くいい感じに(※ジャンプの打ち切りエンドではない)終わってるんだけど真タロはどうなるんだろうか。読み出したらまたノンストップになるから何冊か間を置く……

「好きよ、ライコ」
「ありがとう」
「ずっと、ずっと、あなたのことが好きだったわ」
あたしはうなずいた。
「お願い、ずっと友達でいてね」

(P110)

「運命に負けないくらいに幸せになりなさい。この運命が決まっていたといわれて、嫌だと思うなら、絶対負けないように幸せになるのよ。たとえ、他人から運命だといわれても、これは自分の選んだものだといえるくらいに、絶対に幸せになるという意志を持って生きるのよ」

(P205)

泊まりで大阪行ってきます(゚∀゚)ノヒャッホウ

『女帝』1995—運命のタロット〈12〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)

《月》の象徴の力で過去を体験したものの《魔法使い》はなくした記憶を思い出すことはなく。
《隠者》が出てきたり坂崎再度だったり《世界》が出てきて時の縦糸再度だったり。

13年後の世界(ああ、確かそんな感じだったなあと思った。)と再会した唯の話がホッとしつつもせつない。
《愚者》が《皇帝》を……でまじでーとかなんだかおもったり。

溝の口の辺りは分かるよー!とか思ったり、予想外にも程がある「やさい」の登場により私の腹筋はフルボッコでした。類語としてくだものですね分かりますって思った。いやFRなちゅらるに登場してるからふしぎではないんだけどね……!

運命のタロット〈11〉「神の家」は涙する (講談社X文庫—ティーンズハート)

《月》の象徴の力を使って過去を体験する《魔法使い》とライコ。
ラスプーチンとの会話はなんだか壮大だな。ていうかあっちこっちにニカ様がいる。
どう見ても書の囁きですありがとうございました。

「本はページをめくることによって次のページが生まれるのではない。既に最後のページまで記されているのだ」

(P188)

ある種の整合性をもった歴然とした年代記ですね分かります。

ていうか女教皇って……ってとおもわんでもない。

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