文芸百物語

97年に東京・根津の古旅館にて行われた「百物語」怪談会の記録集。
井上雅彦、加門七海、菊地秀行、篠田節子、霜島ケイ、竹内義和、田中文雄、森真沙子による実録怪談。
100本のろうそくは木造旅館なので火災防止のためなし。
ガチで結界張ります、そのため途中退席・途中参加・通信機器の使用は厳禁。
死者を冒涜する発言は慎み、結界(盛り塩とお香)だけでは不安な人は各自お守りを持参すること

一つ一つの話は短いです。大体1ページ?3ページが多い。
少し不思議なちょっとええ話系から身に危険が及ぶ怪談まで。途中ずっと加門七海のターン!がある。
怪談中に奇妙な現象が起きていたようなんですが、章扉でさらっと流されます。
途中読み続けてたらまじでふらっとしたり、足の裏がぞわぞわしたり、血の気が下がったのか貧血っぽいことになったりした(ので飲みかけのコーヒーに砂糖を入れた)
読むのにとても体力を使う本です。
読みにくいとかそういうことはまったくなく、むしろのめりこんでしまう。時々本から戻ってくる→疲れる。

ついカッとなって図書館で本をガッと借りてきた(OMOI!

ウィングスが判型が変わって大きくなった。
とある本屋ではB5雑誌と以前までのサイズでは置く場所が違うんだけど、以前どおりの場所で置かれてた。それでもとなりで捜してたおねえさんは指差し確認してた。(ウィングスがない……もう発売日は過ぎてるはずだ……ん? なんだこれは……大きくなってる!)ていう心の声が聞こえるようだった。
あとシギサワカヤが登場してた。読みきりだった。来月もあるらしい。
荒川弘の百姓貴族は季刊ペースで載る様だ(次は10月発売号)少年よ耽美を描けはウェブウィングスに移籍らしい。これは9月創刊。

ゼロサムではどろ高が最終回を迎えてた。びびった。単行本は10月だそうです。
あと楽屋裏が2巻出てから1年経過したのでそろそろ3巻出ませんか。

梅佳世写真カバーの太宰治が全部揃ってておおおおと思ったり、ananの特集にびびったりした。

ひたすら本を読みたい期が近づいているような気がする(でも実際はそんな連続して何冊も読めない

この前小学校2・3年生ぐらいの女の子が本棚の前でお母さんらしき人に
「小学生は小学生らしい本を読みなさい。これはあかん」と言われてた。何の漫画を手に取ってたかは分からないけど、ドラえもんとかコロコロ系の漫画が刺さってる棚なのでそんないかがわしい本のある棚ではないと思う。そういう怒られかたをするこどもを見るのは多分人生初だったので割とびびる。

ちなみに母上にその辺を聞いてみた。何か規制はあったんかと。1
特にこれはあかんとかいうのはなかった。2?3歳の頃から適当に絵本を適当に読ませてた。
そうしたら本をあちこちに持ち歩くようになった(今と変わっていない(゚д゚;)
と言ってた。

「小学生のうちに読むといい本」ならともかく「小学生らしい本」って難しいなあと思った。
わたしは30過ぎても40過ぎても冊数は少なくなってもラノベは読んでると思います。
成人してしばらく経つけど児童書もYAも卒業してないから多分ラノベもその道を辿るはず。

小学校以降は自分で読む本探してたと思う(主に学校図書館で。
図書館が私視点では宝の山だったのと、田舎なので大きい本屋が出来たのが私が高校生になってからなのと、親兄弟が本読み属性ではないので「本屋は漫画以外も売っている」というのを長いあいだ知らなかったのです。

  1. ちなみにテレビではボキャ天の「大人のボキャ天」、今でいうところの天津木村のネタのようなコーナーは見せてくれなかった。のでこっそり隠れてみた。 []

満ち潮の夜、彼女は (ミステリーYA!)

問題児を集めた「ガリラヤ学園」では夏休みを迎えても家に帰れない生徒が数人いる。
閉鎖的な全寮制女子高にある日やってくる転校生。その日を境に殺人事件が立て続けに起こる。

クローズドサークルで殺人事件、チャイニーズスープで時々百合。
不穏な雰囲気を堪能した。

たぶん「クローズドサークルと聞いて!」とか「学園ホラーと聞いて!」とかを期待して読むとどうなんだろう……と思わないでもないです。綺麗に答えが出る系のミステリーではなくてそこそこファンタジー展開なので。

「空気の匂い。聖なる場所の匂いは、私には特に分かるの。好き、っていうわけじゃないけど。でもここに満ちているのは、背徳の甘い匂いよ」
急に渚が大人びたように、未佳子には見えた。

(P174)

2009年上半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ - 平和の温故知新@はてな
投票です。文字リンクは私の感想へ繋がっています。

新規部門

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫—ホワイトハート)ヤンキー巫女逢桜伝 (B’s‐LOG文庫)ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)ペンギン・サマー (一迅社文庫)花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫)

鳥は星形の庭におりる
迷宮でファンタジーだけど「迷宮街クロニクル」みたいに死と隣り合わせのダンジョン探索の話ではありません。神話とか聡明さゆえに孤立する少女の成長とか胡散臭い詩人とか地味めだけど良作。

ヤンキー巫女逢桜伝
現代で田舎が舞台。
元ヤンで今巫女の女子と今ちょっと神様代行の男子で民俗学です。
ファンタジー的不思議万能能力を使うわけではなく科学と釘バットは正義という話。

ソードアートオンライン
MMO。
高畑京一郎の「クリス・クロス」から嫌らしさを抜いて恋愛成分を放り込んだみたいな。

ペンギン・サマー
SF。
町の中心部を占める白首山。その白首山伝承の最も有名なものに「クビナシ様」というものがある。クビナシ様探しに幼馴染みのあかりに連れ出される隆司は……というはじまり。
「あれはこういうことだったのか」というパーツがはまっていく感じと本からの引用(という形式をとっている)箇所が好きだー。成分的には夏休み・幼なじみ・探検・伝承・ペンギン様。

花守の竜の叙情詩
ファンタジー。
願いを叶えてくれるという「オクトスの銀竜伝説」
その生贄になるために生かされた亡国の姫と銀竜が実際現れるのか分からないが姫を谷に突き落とすよう任務を命じられた第二王子の話。

既存部門

マギの魔法使い  魔法使いは決断中! (角川ビーンズ文庫)BLACK BLOOD BROTHERS11  —ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生— (富士見ファンタジア文庫)イデアマスター—GLASS HEART (バーズノベルス)カラクリ荘の異人たち 3 ~帰り花と忘れ音の時~ (GA文庫)死神姫の再婚 -鏡の檻に棲む王- (B’s‐LOG文庫)

マギの魔法使い 魔法使いは決断中! ※リンク先はラストまでのネタバレあり。未読の人はご注意を。
完結。
パーツだけ見れば逆ハーだけど実のところは利害関係の一致で集まった人々の話。
最初3冊はまるで甘くない話だけど4冊目からは著しい糖度の上昇。よき男のツンデレ。
ごちそうさまでした。

BLACK BLOOD BROTHERS 11 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生-完結。
九龍の血統がとても格好いい。格好良さが異常である。すごい話。

GLASS HEART イデアマスター
完結。
グラハーが完結したという時点で今年の○大ニュースにのっけてもいいと思う。
例年新書レーベルは俺ルールでは投票範囲外ですが、グラハーは元コバルトだしすごくよかったので投票する……

カラクリ荘の異人たち3 ?帰り花と忘れ音の時?
よき成長物語。わたしはアパートで同居モノが好きすぎる。
メインキャラじゃないけどお魚紳士は実によい萌えキャラです。魚で紳士でステッキです。素敵なお鮒さま。

死神姫の再婚 -鏡の檻に棲む王-
ストーリー進めるターンとひたすらいちゃいちゃしているターンが交互にきた。
死ぬかと思った。とても甘い。メインの夫婦以外も出番多いです。

サイドバーに置いてあるアンケートですが48人の方にご協力いただいてますありがとうございます。
月末ぐらいまでは置いておく予定です。
はじめた理由はこんなもんです

本日は大安なり/辻村深月 野性時代09 8月号
女子一卵性双子! 黒い! 怖い! もえ!

私はその日から、毎日、コンタクトレンズを嵌めました。お化粧をしました。
それは、妃美佳を消してしまう殺人です。

連作短編で次は10月号に掲載らしい。 

好きだよと言えずに初恋は、/有川浩 同上
単行本未収録植物図鑑短編。イツキ小学生の頃の初恋話。

ロングインタビュー 小説の作り方 /佐藤正午 聞き手伊藤ことこ きらら 2009 8月号
確かきららっていう漫画雑誌があったような気がするけどこれは小学館のPR誌です。
物語はどういう風にして生まれているのか、という疑問に対し佐藤氏に依頼を送ったのが2年前。
インタビューに懐疑的なところがあるようでこの話はそこで終わる。そして編集者のもとにメールが届く。
聞き手に一度も会わないで長期間やりとりするのはどうか、という現在進行形の連載。
ライターと小説家のメールが載っている。なんかすごい。スタートから泣き言メールとか気味が悪いとか信用できないとかばっさりすぎてすごい。何かこの後どう転がっていくんだろうというのがとても気になる連載。
きららはしばらく読んでなかったけどこれは次回も読む(今回は三浦しをんのインタビューがあったので

女の旅じたく

エッセイ。
旅行時の収納裏ワザではなく軽装の旅勧め本でもなく、旅行の前準備で右往左往したり何を持っていくか考えたりいかに荷物が少なくするかを考えラベルグッズやネット予約や路線検索に感心したりする内容の本。

わたしはライブとか行く時は基本的に泊まり前提なのですが「荷物が少なすぎて逆に不安になる」ことがたまにある。自分が知らないだけでなにか大事なものを忘れているような気になるのだ。まあ大概そんなものはないんだけど

最近はこういう本も出ているので迷子的にありがたいです。絶対持っていく。
京都歩く地図帳 ’09-’10 (Jガイドマガジン)
るるぶで必要な部分はコピーしてこれにはさんでいく。あとは地元では乗換えの概念がないに等しいので「○○駅で降りて○○線に乗り換える」とかいうのを全部ノートにメモっていく。あと本は絶対1冊2冊は持っていく。読まなくても持っていく。読み終わったら新しいのを買う。

たまには他のブログから書くネタをいただきます。

新刊情報の取得方法 - 私日記
もう木曜日か - 私的ファイル deltazulu 記録再開

2年前にも似たようなこと書いてたけど割と現状変わってるのでだらだらと書く。
最初に書いとくとオチはありません。

新刊情報は本やタウンラノベの杜辺りから拾ってます。
ラノベだけだったらラノベの杜だけで事足りるとおもう。本やタウンは主に文庫落ち情報とマンガ。
あとは作家公式ブログとかで。

文庫はともかく一般文芸で単行本のほうは、多く揃ってるのは紀伊国屋ぐらいなので出てからしばらくして気付くことが多いです。地元で売ってるのは本読みでなくても知ってる人1とか本屋大賞的に有名な人ばかりだ。
単行本は図書館に頼る。金銭的な面が多いけどわたしの本棚は主に文庫を収納することが前提なのであのサイズが入るスペースは少ない。そのためすごくほしい本だけ買う。

文芸雑誌は大体目次だけ見てる。好きな作家のインタビューとかあったら読む。
ダヴィンチは気になる特集の時だけ買う。かつくらは毎号買う。
PR誌の書評ページも最近はよく読む。「マイナークラブハウスへようこそ」とか「船に乗れ!」とかはここで知ったので知らない作家に目を向けるのにちょうどいい。好きなPR誌はポプラ社のasta*です。

あと今ぐらいの時期に女性誌2で読書特集をやってることを知ったので、気になる特集があったら買う。
年末に多く出る「この○○がすごい」は買わないんだけど「このライトノベルがすごい」は買ってます。8割ぐらいはインタビュー目当てです。
ラノベだと紙媒体で作家インタビューとかエッセイとかが載ることは少ない3
雑誌で特集組まれても短編掲載とかシリーズ特集とかなので……

あと最近は読む本に人の意見を取り入れている。(←大きい違い
好きな本の方向が似てる人とか、いつも気になる本を読んでる人の意見を参考にする。読む。

ラノベの場合は今もやっぱり知らない人の場合は表紙に頼ってる。
新刊は毎月いろんなレーベルからいっぱい出るので、ある程度は表紙でふるい落とす。
特に少年向けレーベルの場合は、胸にバスケットボール装備してたりぱんつはいてないひとが表紙を飾る本にわたしが好きな要素が詰め込まれてるとは思えないのだ!
そういう意味ではしゃっぷるはわたしの中では「表紙で損してる本」です。

SH@PPLE〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

あれは竹岡葉月じゃなかったら「ああこれは萌えコメなんだな」と思って全力でスルーしてる。
そうじゃなくても1巻買うときはそわそわした覚えがある。

そんなわけで知らない作家のシリーズに手を出すとき見る順番は表紙→(あらすじ)→(カラーページ)→最初数ページが重要です。気になった本全部買えるほど裕福な財布をしていないのでよく考えます。
途中()がついているのは、少女向けレーベルはカラーページがあるのは稀だったり、ビーンズ文庫のシリーズ1作目は話半分であらすじを読まないとJAROの罠4にはまるからです。

行く図書館がひとつ増えていっぱい本借りて、でも買う本の量はそんなに変わらないので「優先順位が高い本が積み重なっている」ことが割とある。そんな時に「ちょっと気になるラノベ」を見つけたときは「買って即読むぐらいの引力がある本か」を考えて大概棚に戻してる。読みたい本がいっぱいあるときに「ちょっと気になる」程度の本を買っても大概積んでしまう。そして優先順位が高い本を読み終わるころには1ヶ月とか余裕で過ぎている。次の新刊が来ている。なんか次のきっかけがないと読まない。

新人賞受賞作品チェックはラノベ限定だ……とおもう。
一般文芸の場合、帯に「脅威の新人!」とか書かれてない限りそれが1作目なのか5作目なのか分からないし知らないので。

  1. 村上春樹とか東野圭吾とか []
  2. CREAとか []
  3. 電撃の缶詰のコラムの部分、好きな作家さんの月は超読む []
  4. 「嘘・大げさ・まぎらわしい」→想像してたのと違うヽ(`Д´)ノ []

GOSICK: 文庫: 桜庭一樹 | 角川書店・角川グループ

ムックどおりなら武田日向さんの挿絵は続投のようだけど、以後言及されてないのでどうなりますやら。

あと壁井ユカコさんの北海道新聞インタビューを受けてたのがネット上にあった。
確か野性時代で壁井さんの写真付インタビューがあって、このラノベ作家がすごいのときの有川浩壁井ユカコ対談のときの写真が印象に残ってたので「雰囲気がすごく変わった!」と驚いた

14f早く読もう……(まだ積んでる

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