ヤンキーで巫女ってなんだと気になって買ってみたらなんだか普通に面白かったです。よいコメディ。
帯のあおりがはぐれ巫女&チェリーな神様が大暴走!で下ネタ方向に想像した。
穂倉梓は生まれ持っての不幸体質で、一家まるごと不幸に見舞われているうちになしくずしにグレていた。
両親が交通事故で亡くなり母方の祖母である穂倉神社宮司の梅に引き取られる。
梓は見た目はヤンキーのまま巫女となり、転校初日に同じクラス染井良信(ヨシノ)に声をかけられる。
梓は喧嘩を売られるものだと思ったがヨシノはその場で土下座をした。
「僕の父親を一緒に探してください」「僕(梓の)神社の神様なんです」
ヨシノは自分が半人半神であり、今は父の代役で神様を勤めているが本当になりたいものは科学者だ。
迷信の極地みたいな立場は父に突き返してやりたい、そのために穂倉神社の巫女の梓に協力してほしいと(梓の不幸体質の理由を述べながら脅し半分に)頼み込んだ。
ヨシノ父を探すために村の伝承を辿ったり7年に一度の奉納舞のことについて調べたり、話の題材的には民俗学方向でそれだけで私としては大変おいしくいただけるのですが、1人称の地の文と笑いのセンスがとてもツボでした。やおろず2のマレビト周辺を思い出します。
神様と巫女の組み合わせですが、神様的万能な能力とか禊とかが武器ではなく「化学と釘バットは正義。トイレのスッポンは恐ろしい拷問道具」です。コメディな部分とシリアスな部分のバランスが絶妙。
ちなみに恋愛方面はないです。男女ですが「俺の背中はお前に預けるぜ!」方向です。
というか私はヒサギが好きすぎます。ルー語使用のとても軽い感じの神さまです。とても笑える。
鞄にはる赤いテープは「喧嘩買います」としるしだということをぐぐって初めて知りました。
コメントは受け付けていません。