東京レイヴンズ2  RAVEN゛s NEST (富士見ファンタジア文庫 あ 2-5-2)

直筆お札しおりが大変にツボにはまった。とても同意である。
1巻も面白かったけど2巻もちょうおもろい。

一言で言うと「夏目可愛い」なのである。春虎と冬児の転校を超喜んでるところとか、京子と仲良く喋ってるところを見てやきもきしてみたり、あっという間にクラスに馴染んでる春虎を見て羨ましく思ったり、ラスト付近のあれとか、とにかく夏目が可愛い。57ページの挿絵がぐっじょぶである!!!

春虎がよい熱血です。よい熱血です。春虎VS京子のときの「自分が陰陽師になるのを第1に優先させてもらう」のところがかっこいいです。めろーん。

読んだらはまりそうでじりじりしていたけど、古本屋で何冊か見かけて買ったのが半年前。
ああこれははまるなと思ったので何冊か追加で買い足すことにする。気がつけば5冊ほど持ってレジへ……。

いや12巻限定版とか「FLESH&BLOODフェア番外編小冊子」を挟んでシュリンクしてある本とか見かけてね、ふらふらふら……と。FLESH & BLOODは現代から海賊の話です。船です。ロマンの塊です。
BLレーベルから出ているやつなのですが性的な意味では慎み深いという話は聞いていて、本当に慎み深いです。
ビーンズとかだと時折「男同士の友情を越えた何か」を感じる作品がありますが、あんな感じです。
まあいずれは一線を越えるんじゃないかと思いますが、「BLレーベルから発売されている」ということで心構えができるので個人的には「少女小説の皮をかぶった何か」よりはずっといいです。

FLESH & BLOOD12限定版 (キャラ文庫)
うっかりなんか12巻まで買っちゃってるけど今3巻なんだよね。でも俺妹もあっという間に読んじゃったしね。

西尾維新スペシャルな平台ができていた。大抵のものは揃ってたと思う。戯言文庫版は棚に刺さってるのですが、これ知らねー! っておもう講談社BOX作品のもあってびっくりした。化物語のねんぷちとかフィギュアとかもあった。なにあれすごい。

その横には徳島県出身作家平台もあったんですが、半分ぐらいはとらドラとおとまほとで、ヤスイラストレーションズもあったのでもしやとおもってとらドラの著者略歴欄見てみたらヤスさん徳島の人なんですな。初めて知ったよ。

移動する。

竜が最後に帰る場所背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)

これは気になるわぁわぁ。恒川光太郎の新刊と大崎梢の書店営業シリーズ。

ユリイカ2010年10月臨時増刊号 総特集=冲方丁 『マルドゥック・スクランブル』『蒼穹のファフナー』『オイレンシュピーゲル』『天地明察』・・・ジャンルを越えて躍動する若き物語作家の冒険野性時代 第83号  KADOKAWA文芸MOOK  62331‐85 (KADOKAWA文芸MOOK 85)

あとユリイカと野性時代で冲方丁 特集してる。ユリイカはまじ一冊まるごと冲方丁。豪華絢爛。

小説すばる 2010年 10月号 [雑誌]

桜庭一樹の新連載がはじまった!

移動する。
ニャル子推しの本屋はなんかニャル子がスライド移動してボカロ推しをはじめた。
ミク関連書籍が並んでてさらにボカロ音楽流れてました。店内音楽でクラシックが流れているのでそれにボカロが混ざって正直鬱陶しい。本屋だから「ぼくのわたしのオススメラノベコーナー」なら見てて楽しいのですが、現状はiPodがなければその一角には近づきたくないなあという感じ。
赤朽葉を探しているので久しぶりに2Fもいった。1Fの平台もがらっと変わったなあ。広くなった。

帰ってきてからFLESH & BLOODの欠け巻Amazonでぽちったりかつくらで特集してた時の号1を探したりした。探し物はなかったけど、べにたまさんとか多崎礼さんとかの特集が載ってるかつくらを発見した。なんというこんこんさんゾーン。
俺はこれをマチアソビに持ち込んでこんこんさんをたぶらかすぜ! ワインになるぜ! 私天災だな!2

そんなマチアソビですが、今日はマチアソビ前夜祭が東京で開催されてます。
私はニコ生でPVが流れてたところまで見ていたんですが、「プリキュアのショーやります」が一番笑いました。いみがわからない。花澤さんが10日17時からって言ってたので天さん合わせで飲み会は19時前後スタートかも、という心意気で。まあフライヤー待ち。

  1. これがファーストコンタクト。 []
  2. 紅玉緑玉のustをこの前1時ぐらいまで見てました。私天才だな! はまじ名言。迷のほうかもしれないけど。 []

天使から百年2  天使から零年 (富士見ファンタジア文庫 の 1-1-2)

ユウキがやばい子のターン! 色々とめまぐるしいターン!

冒頭でユイカが「とんでもない発想するやつがいる」って言ってたけど実際とんでもないよ!
いや読み始めたらカイがコンビニでバイトしててどういうことだ! って思った。
なんかいろんな人の視点が変わったり隠されていたことがぱたぱた明らかになった。目まぐるしい。

「……あんたは、悪い女になるだろうなぁ。十年後にはきっと、酒のような」
「褒め言葉と、取らせていただきますわね」

(P107)

カイもワインになるのか! そりゃ悪女だ! 

ユウリとテオーデリヒもバカで可愛いんだけど誠と九尾堂がいいな! 超好きだな!
だからあなたはろくでなしなのよ!

「もう百年経ったのね。待たせてしまったのね」
「ええよ。また逢えたから。……いろんな人を傷つけたのも、いろいろあったのも、ほんとにもうなんでもええんじゃ。九尾堂、わしは今ここで死にたい」
「しかたのないひと。だめよ。私はひどいのよ。私にあなたがたりないの。あなたがいやでも、にげられないの」
「ああ、わかっとる。わかっとるよ。」

(P203)

影詠みの天花 胡蝶の舞と月の記憶 (一迅社文庫アイリス)

大正時代の日本っぽい感じの別の国の和風ファンタジーです。退魔ものですが陰陽師方面ではなく異能系っぽい。
封殺鬼かオーラバかといわれれば初期オーラバです。古い例えです。あとアンゲルゼが同じカテゴリに入ってる。

55年前、西の大陸の沙漠を皮切りに世界各地で星が落ち穴が空いた。穴からは後に《影》と呼ばれる、人の強い感情を好み心を喰う異形が這い出した。世界で唯一人口密集地で穴が空いた天明国では影の対抗手段が発達し、影を破壊する能力は血で受け継がれることが分かり、巫と呼ばれ重要視された。

物語の舞台は天明国につくられた治外法権の人工島にある、遊郭が集う歓楽街「胡蝶街」。胡蝶街の遊女は舞を舞うし音楽も奏でる。しかし客はとらない。彼女らは影を封じる巫(かんなぎ)であり、胡蝶街は天明国で最も巫が住まう街なのだ。

胡蝶街一の巫と名高い少女天花は、花祭りで7年前の祭りの時姿を消した幼馴染みの月長と再会する。
同じ頃大陸からやってきた影にとり憑かれているという皇子の護衛を依頼されることになるのだが……。

物腰穏やか系敬語眼鏡もえ(ろくでもない発言だ)
幼馴染みの恋はいいなあ! 再会を喜ぶとか幼き日の恋心に幼い願いとか狂おしい燃えるような恋とか。
天花と月長の会話あれこれが、なんでもない普通の会話なのになんかしんみりしてきてせつない。
端的にいうときゅんきゅん! なのである。7年前の天花の願いとかもろきゅんきゅんなのである。

あらすじ的には「開幕」なのでシリーズなのだろうか。
アイリスは一冊完結が多いしこれはこれでおいしく完結しているのでこれで完結でもいい。
ああでもヴィートさんについてはもうちょっと詳しく! と思う。

長い長い時を経て残った美しい壷をこの手にしたとき、わたしはその壷の見た目と同時に、壷が愛されてきた時間の長さを思うんですよ。ほんのわずかな修復の痕や、作り直された箱。そういうものは傷ではなくて、美の一部です。愛された時間ぶんの美しさが加わって、この壷はなおさら美しくなった——そう思うと、わたしは本当に嬉しくて、嬉しくて、たまらなくなる。

(P90)

月光 (電撃文庫)

サスペンスちっくな学園モノ。
野々宮はある日完璧で謎多きクラスのアイドル月森葉子のノートを拾った。そこには「殺しのレシピ」と書かれた小説のような謎のメモが挟まっており、「人を殺す方法」が幾通りも書かれており中には偶発的なものに頼っているものや稚拙なものも多くあった。「あの」「完璧な」月森葉子がこんなものを一生懸命書いているのか? と、野々宮は動機や相手を想像する。日々がつまらなく感じる野々宮にとってそれはとても刺激的なことだった。

そしてしばらくしたある日、月森葉子の父が交通事故死する。クラスメイトの近親者の死を悼む者ばかりのなか、野々宮は殺しのレシピの中にあった「自動車事故に見せかけて殺すレシピ」を思い出して興奮せずにはいられなかった。

ワインよりオレンジジュース派だよ! ワインはいい。ワインはいいがオレンジジュースのストレートさはやばい。
話の大筋にがっつり絡むことなくオレンジジュースの出番は終了するがやばい。
月光がただのラブコメなら読むことはなかったと思うのでワインあってのオレンジジュースである。

月森と野々宮は天才とか天才に触れた人とかそんな感じではあるけど、なんかまっすぐだよね!

イラストマジックのせいか虎南刑事はP4の足立刑事で変換される! 足立ードジッ子+軽薄さ。黒さ据え置き。

マチアソビvol.4合わせラノベオフを開催します。2部構成な感じです。
フライヤーが公開されましたので大幅に内容の更新を行いました。参加受付は10/4 23:59までです。

開催日:10/10?10/11
昼の部:日中。俺妹トークイベントとかを見たりうろうろします。
夜の部:10/10 19:00- 2時間ちょい程度。

bloglinesが10月1日付(たぶん日本時間ではない)でサービス終了となるらしい。
わたしはbloglinesユーザーなので途方に暮れるなうなのです。次はgoogle readerかなと思います。
LDRもアカウントは持っていますがうーん……という感じで。

今日は日テレ系の90年代特集を見ていました。生で今のルクプルとか小柳ゆきとか聞けた。
Hello,AgainとHOWEVER超名曲。
青春アミーゴ超好き。野ブタをプロデュース毎週見てて山P好きではないんだけど彰のほうが好き

……と久々の青春アミーゴを見ていたらあれ、すごく、歌詞が明久と雄二に見えてきたよ?
うららさんからバカテス菌が順調に広がっている。さすがの濃厚接触者クオリティ。

まろん
@maronu
 青春アミーゴ堪能。(2010-09-15 20:51:28) link
まろん
@maronu
 ところで大変なお知らせです。わたしにうらら菌が蔓延しています。青春アミーゴが明久雄二に……(ガクッ(2010-09-15 20:52:06) link
うらら
@urarai
 @maronu (ガタッ) 青春アミーゴってあれでしたっけ、ジャニーズの(2010-09-15 21:52:16) link
うらら
@urarai
 @maronu きになる、きになる……青春アミーゴのころは周囲にジャニーズ好きがいなかったのでよくしらない!(2010-09-15 21:53:46) link
まろん
@maronu
 @urarai (゚д゚)っhttp://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A01371(2010-09-15 21:55:17) link
うらら
@urarai
 @maronu え、ちょ、なにこれ、明久と雄二にしか見えないんだけどなにこれ(2010-09-15 21:56:48) link

なので感染返しである。

ラノベクラスタが気になるマチアソビの予定がようやく出始めてました。

近藤光(ufotable)
@hikaruufo
 眉山山頂秋フェスタ×マチアソビ 電撃文庫『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』アニメ化記念(表)!作家&関係者トークショー 出演/伏見つかさ(著者)、三木一馬、小原一哲(アスキー・メディアワークス)、岩上敦宏(アニプレックス)は10月10日になります。 #machiasobi(2010-09-15 21:30:34) link
近藤光(ufotable)
@hikaruufo
 眉山山頂秋フェスタ×マチアソビ ポッポ街続報。「西尾維新新アニメプロジェクト原画展」。徳島バーガー集合、ってのフライヤーの端っこにみっけ。徳島バーガー、何気にうまいです。 #machiasobi(2010-09-15 16:44:15) link
近藤光(ufotable)
@hikaruufo
 「声優:花澤香菜の歴史を作品(キャラ)と共に語る!」司会高橋祐馬(アニプレックス)"眉山山頂秋フェスタ×マチアソビ 10月10日に決定! #machiasobi
 http://www.machiasobi.com/(2010-09-14 23:20:22)
link

まだ全部公表されていないのですがまあメインは10日ということで近日中にオフフォームを出したい所存。
わたしは地元民なのでたぶん初日も3日目もどこかにはいます。
日程ががっつりかぶってしまった中央公園の人形浄瑠璃も見に行きたいです。

小さいおうち

元女中の老婆タキによる追憶。
タキさんは以前に「タキおばあちゃんのスーパー家事ブック」という本を出した。これが結構売れた。
出版社からはエッセイを出しませんかと言われたが、もっと書くことがあるんじゃないかとタキさんは自分が10代前半の頃から女中として勤めていた屋敷の話を発表するあてもなく書く昭和初期の頃。

主にはタキ14歳のときに出会った時子、後の平井家の奥様と平井家の女中タキの話。

甥っ子の健史がタキさんの勝手に読んではひとことふたこという。
二・二六事件があったころがそんなに平和なわけないじゃないか。おばあちゃんボケちゃったんじゃないのという。歴史でしか知らない人がその時代を生きた人に偉そうに、とか思った。自分で置き換えたら「100年に1度の不況だの派遣切りだのリーマンショックだのあった時代にそんな安穏と生きてたの? 本当に?」って言われるようなもんじゃないか。

転換点はやはり戦争だった。
節々で出てきてはしたり顔な健史にいーっとなりつつ読んだよ。あと平井家の息子がだんだん育っていることに時間の移り変わりを感じた。

ツクツク図書館 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

相変わらずのシュールっぷり。
「ツクツク図書館」に職員募集の貼紙を見てやってきた着膨れした女がいた。
「本を読むだけの仕事」に彼女はめでたく採用されることになったのだが、ツクツク図書館はどんな本好きもげんなりする「つまらない本」が集められた図書館だったのだ……!
「オスとメスの本を一緒に入れておくと勝手に増える部屋」とか「積読の部屋」とか「本にとらわれる部屋」とか色々ある図書館での日々。

ツクツク図書館では働きたくないけど本にとらわれる部屋はいいよね。住環境完備であるなら3日ぐらい篭りたいところだ。

ロードムービー (講談社ノベルス)

わたしロードムービー読むのはこれが3回目ぐらいなのにトシがあの2人の子どもというのを初めて知った!
「共通の友達」とか書いてあるのにな。
辻村深月ワールド人物相関図
ちなみに単行本版と違い1本が新たに収録され1本が書き下ろされ、既存作品も結構加筆修正されてるように思う……。

トーキョー語りはゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 を学生にしたみたいな……違うような。「ルサンチマン」という単語がナチュラルに出てくる辺りがあれだなあ。

小学生二人の逃避行が好きだ。道の先はいかにも充っぽい。改めて充っぽいと思う。
「街灯」でタカノが行ったのは深月の家だと思った。いいなあ。

「ロードムービー」ほか既存作品はどちらかといえば「冷たい校舎の時は止まる」のスピンオフの要素が強いので、冷たい後者未読の場合はそちらから読むことをおすすめしたい。

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

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