カテゴリー「 新書 」の記事
85件の投稿
見た目は新書だ!ということでこのカテゴリに放り込む。
やおろず発売記念に47戦を読み返す。ちなみにネット上でも読めます。元々オンライン小説。見た目は新書といってるのは要するに同人誌バージョン。いいラブコメです。ルパートさんが最強です。
『ははははは、前脚を捨てた愚かな二足歩行生物よ見るがいい! アイスは私のものです!』(第16戦)
改行ねええええええ(ぎっちりみっしり)
きみとぼくシリーズ2作目、前作の病院坂黒猫がちらりと出てきます。
シリーズ2作目といっても前作を読んでなくても問題はない。私は前作を読んでたけどおぼえてたのは「病院坂黒猫っていうキャラそういえばいたなあ」っていうのと「あれでも黒猫は出ませんってどこかで言ってなかったっけ」以上。
話が雑談のままずれていって本筋はそう進みません。
言葉遊び分は満載なのでそういうのが好きな人にはいいかと。
「やめろやめろやめろーっ! 女子のスカート付近での携帯電話の使用はご遠慮ください!」
「マナーも一緒に電源を切りました」
「ナイスなキャッチコピーだし!」(P74)
章はじめに見開きでイラストが載ってます。この章ではこんなことをが起きますというがっつりとしたネタバレです。大概は把握できてしまいます。ちょっとそれはどうよと思わなくもない。
言葉遊び部分だけでも久しぶりに西尾維新分補給。
ただ物語を追って、「面白かった」「つまらなかった」というだけの読み方からは卒業しましょう。「筆者渾身の一行」を摘出する齋藤流読書術のノウハウを利用すれば、「使える読書」は「使える会話術」になり、さらに「使える交際術」に。あなたの「知的脱皮」の一助に、この一冊。 (カバー折り返し紹介文より)
読むところは最初の30ページぐらいで残りの200ページ超はテンプレにあてはめた実践編。
ブログで感想を書くことについても書かれてたんですが
・好意的に書く(こき下ろそうとすると的を外した文になりやすい
・引用するところを考えながら読む
そんな感じのことが。
強調部分が太黒字じゃなかったのにまず驚いた。青字。
最終的に私が出版を決断した理由はただ一つ、本書を手に取ってくださった方が改めて物語の魅力を確認し、物語の役割に目覚め、「ああ本を読むことは何と素晴らしいことであろうか」と思ってくれたら、との願いがあったからなのです。(まえがきより)
3部構成で、第1部は博士が愛した数式が生まれたときの話、第2部は創作についてのこと、第3部は小川さんの子ども時代の読書体験について。
2部よかったな。こういう感じのことを思って書いていますというのを見るのはジャンルを問わず結構好きだ。
「主題は何でしょう、二十字以内で答えなさい」というようなテストがあったとして、その二十文字がまず浮かんでくるのであれば、それは小説として書かれる必要性を持っていないと思います。ですから、「テーマさえしっかりしていれば、いい小説が書ける」というのは幻想です。テーマは後から読んだ人が勝手にそれぞれ感じたり、文芸評論家の方が論じてくださるものであって、自ら書いた本人がプラカードに書いて掲げ持つものではないと考えております。(P66)
ちょうどあなたの読書スタンスを教えてください@雲上四季を読んだ後図書館でふらりふらりとしていた時に手に取った本。
速読はある意味自己啓発なんだとか速読でたくさん読んだところでそんなものは脂肪に過ぎないとか。せっかく本を読むんだったらゆっくり読もうぜ!とかそういうこと+実践という内容。
ある本を読んでみて、ちっとも面白くないと感じることはあるだろう。若くて血気盛んな年頃には、それが世間で高く評価されている本だったりすると、腹さえ立ってくるかもしれない。なんでこんなにつまらない本が持て囃されているんだ!? 許せない! 日本はもうオシマイだ! とブログに悪口の一つも書きたくなる。
しかし、その同じ本を、数年経ってふと読み返してみると、どういうわけか、非常に面白いということがよくある。(P99)
恩田陸の本割とこんな感じ。
こんなに過激ではないけど、光の帝国とか三月とか最初読んだ時はびみょうだ……と思った本は2回目は異様に面白かったりする。後スロウハイツの神様は筋知ってるのに同じところで転げまわったりとか。スロウハイツは今年出た本なのに再読しすぎ>私
評論の読み方のところは高校の時の「国語センター対策評論の点の取り方」を思い出してなんか懐かしかったなあ。しかしの後は筆者が言いたいことだ!とか。
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(9/7に読んだ本でしたが非公開のまま放りっぱになってました。)
久しぶりに氷川透読んだー。密室は眠れないパズル以来だ。
梨枝は、シャーロック・ホームズや御手洗潔や火村英生にこれほど多くの女性が愛を捧げていることに、すなおに感心するよりほかはなかった(P49)
(゚д゚)ギク!となった。火村さんはいいよ……非喫煙者だけど煙草の自販機みたらついキャメルを探してしまうよ……
作中で、とある本の感想についてネット書評サイトの本文引用があるのですが、それがなんか妙にリアル。私が知らないだけでこの本とかこの感想サイト(ちゃんとサイト名も出てる)は実在するんじゃないかと思うぐらい。ミステリ系更新されてますリンクは実在するしなあ。
でその書評サイトについての地の文が面白かったので引用。
立ち位置も、小説を読む際のスタンスも、作品へのアプローチも、評価を下す際の基本的価値観も、そして結論も、あまりに千差万別。これだけいろいろな読み方をすれば、いろいろな評価が出てくるのは当然過ぎるほど当然だ。
だが同時に、それこそがネット書評の醍醐味なのだろうな、とも思う。各人がまったく自由に、思い思いのポジションから勝手気ままに発信する。それが保証されているからこそ、多様なコメントが可能になる。結果的に、アクセスする人間にとっても有意義なものとなる。(P157)








