カテゴリー「 読了 」の記事

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安達としまむら (電撃文庫)

あとがきに「ゆ○○○みたいなものを書いてくれ」って言われたから書いてみたけど、後々考えてみたら参考にした作品が違ったかもしれないという。わたしゆるゆりは「アニサマに出てたやつ」以外の情報は何一つ持っていないので知りませんが。

圧倒的に日常です。何も起こりません。
女子高生ふたりが授業サボって卓球したりして体育館の2階で「昼からは授業出るのー」「たぶんねー」みたいな話をしているところから始まります。まあ宇宙人を自称する小さい人1は出てくるけど日常です。まあ世界的に平和な日常を過ごすだけで、体育館の2階でサボリ仲間として出会った女子2人、安達としまむらの心情の揺れ動きは大変なものです。
体育館の2階で会わなきゃもう会わないのかなー(同じクラスなのに!)とか卓球やってたり、しまむらの友達と一緒に放り込むと安達もしまむらもおとなしくなって、この感覚すごく覚えがある……と思った。
百合といっても別にべたべたしてないし熾烈でもないけど、このぐらいドライな関係で、でも距離を測りかねているというか、プライベートにどこまで踏み込んでいいものか悩んでいる女子の話はいいわーと思いました。

  1. 青い髪の女の子っていってたから電波女かなー読んでないけどーと思った。これ書いたらコモリさんの感想見に行って答え合わせしてくる []

変身写真館 (幻冬舎文庫)

自分ではない誰かになれる銀座の写真スタジオ「プルミエール」
どんな女性も大胆に夢のような時間を体感でき、ヘアメイクを落としたあとも新しい自分を感じられると評判のスタジオでの短編集。
読みやすいわかりやすい、でもつまらなくはないけど面白いかといわれたら「普通?」としかいえない何か。
コスプレじゃなくてメイクと写真の力で化ける変身写真館という設定にはときめいたし私に近いの友佳里で共感する点はあるけどそれはそれで1、平坦で繰り返しの物語だよなあ。メイク担当とカメラ担当の人の物語もあるのかなと思ったけど違った。

  1. 別に共感を得たいから読んでるわけでもない []

東京レイヴンズ8  over-cry (富士見ファンタジア文庫)

新刊が出るよーということで積んでるのを崩す。
夏目の性別がばれたところから。京子と夏目が友達になったーのところで転がる。
わたしこういう「紆余曲折あって友情を再確認する女の子二人」って言う構図がすごく好きなのかもしれないという認識をもつ。一方で至道が復活していたり、ほんとうの夜光の転生というのは……そしてあのラストという。リアルタイムで読まなくてある意味正解だったのか?(いやたぶん読んでも楽しかったと思う)という怒涛の展開だった。あのタイミングでの告白ってせつねえ……。幼馴染ってすごい。楽しかったなー。

バッカーノ!  1931-Winter the time of the oasis (電撃文庫)

バッカーノ読むのすごい久しぶりー。積読があるうちは新しいの買うなルールでしばらく読んでなかったんですが1931だからいいよねこれは! って買った。かつてのDVD特典が今後の1935の橋渡しとして必要なので文庫となりましたという話です。
フライング・プッシーフット号のその裏側で起きた出来事、ルノラータファミリーの孫と、幽霊、ジャグジーたちが出てきます。そういえばこの辺は常に「ヒャッハア!」でことがすんでいたとおもった。
クレア好きだから出てるのが地味に嬉しかったな。

あとがきに「デビューしてから10年」って書いててキーリとバッカーノって同時期だったんだなあって懐かしく思い出した。

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)

3巻と4巻の間は(現実的にドラマのキャストとか)いろいろありましたが4巻は乱歩で今度は長編です。
暗号とかあって栞子の母の登場があったりして(母はラスボスとして最終巻に出てくるもんだと思った)
栞子さんと大輔のデートがあったりして、おうおうという感じ。
わたしホームズは通ったけどルパンは通ってないから乱歩はまるで未読なのだ。
平井骸骨とか大正が舞台だと作中で乱歩たびたび出てくるけど。

わたし休憩なしでいいから5時間ぐらい語りたいね。

(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚できずに新婚旅行!?- (ビーズログ文庫)

クルヴァッハ南東部、「高原の民」イル族が治めるティカルへ新婚旅行へ行くことになった。眠らずの蝶の標本が手に入り、その夕輝晶にティカル産の者が使われているようでその調査を兼ねてである。

イル族に子守魔王を思い出した。フェルはそろそろシレイネとの垣根が崩れていることに気がついたほうがいい。読みながら気がついたけどこれもまた「一つ屋根の下の秘密」「片方の秘密を知っていて、知っていることも黙っている」だった1

限界でごわすとトイレと雑巾は万能すぎる。
シレイネに気を使うフェルとフェルしか見えてないクロウがな!

ジルフォードがまたわかりやすくわたしのツボをついていきました。兄妹でこういうのは割と見たけど男兄弟では割と新鮮な気がする。そして自領警備員と箱庭主義に笑う。劇場用変態VS壮大な引きこもり。
クロウの背景が思ったより壮絶でおいしくいただきました。本物のシレイネはちょっとメリルローズ2っぽい。

  1. 要するにシスターブラックシープである []
  2. プリハー。本物のほう []

ミレニアムの翼 (1) ~320階の守護者と三人の家出人~ (ウィングス文庫)

スチームパンク。
産業革命はアングリア王国に大きな繁栄と、何百年と続くことになる公害をもたらした。
マスクなしでは暮らせない時代が流れ、5人の発明家によって国土再復興計画が実行された。まず高い塔を立て人々はそちらへ移住させ、今度は不可能と思われた緑の大地《田園》を復興させた。計画は18年で完了したが再汚染防止のため人々の再移住は禁止された。これが塔王国アングリアの始まり。
それは500年たった今も変わらず、5人の発明家はその家名を塔を支配する企業グループへとして遺した。

320階に住む便利屋サイラスと、機械いじりの天才ジョニーの出会いにはじまる塔の物語。
要するにサイラスは「苦労人のお父さん」です。行きつけの《鋼と真鍮》亭で酔いつぶれたジョニーを拾いそのまま居候化し、今度は田園生まれで塔を歩いて上っているナッシュとあともうひとりやってくる。
いい世界だなーと(たぶん暮らしてる人は大変だろうけどさー)読みながら「親方ァ! 空から女の子が!」となる。
あとあと、ここを出て行くときは前もって言ってくれってなんかしょんぼりしている感じのサイラスかわいい。
続き、続きは金星特急の短編が載っている限りは小説ウィングスを買うことにしたのでごろごろと読みます。

影の王の婚姻 (ビーズログ文庫)

ビズログの新人さん。

ディシベリア帝国皇帝の妹で継承権を持つフィグネリア18歳の誕生日のプレゼントは「小国から迎え入れる花婿」だった。イーゴル皇帝は「少々頭は悪いが、疑うより信じることを選ぶお人よし」で、君主としてはあまりよろしくはなかった。腐敗しきったこの国をなんとか安定させたのは先帝で未だ火種はくすぶっている。そそんな国の頭脳担当としてフィグネリアはいろんなことを取り仕切っている。
有能だし何でもできるけど、何でもできる分寄せられる期待、虎視眈々と狙われる命、片付かない内政問題。フィグネリアは慢性的に疲れている。
そこに婿としてやってきたのがクロードである。一応王子の位置にはあったけど特に知識は無い。読み書きはできる。笛が得意。でも物覚えがいいだけでなにもできない。フィグネリアはクロードのことは基本的に信用してないが3食昼寝つきで遊ばせるつもりは無いとはじまった新婚生活である。

本屋では特に思わなかったけど帰って一緒に買ってきた何冊かと並べてから手に取ると、
「あれ? Debut軍服音也の本とか買ったっけ?」とガチで考えるぐらいに音也だった。
ちなみにDebut軍服音也ってこれです→一十木音也(いっときおとや/OTOYA ITTOKI)|うたの☆プリンスさまっ♪Debut
まあ中身も中盤ぐらいまでは音也でした。
いやだってクロードって手をつないで歩くの拒否されたらしゅんとするわんこ系で「でもフィグが喜んでくれるから頑張る」とかフィグの無自覚の喜んでるところを見つけたりとか好きになって欲しいとか。
フィグはフィグで有能なツンデレで背負ってるものを誰にも知らせない持たせない気負ってる人ってわたしそれすごい知ってる!!!!!!!!! っていう。
でもまあ中盤以降はそうじゃないから。ていうかイゴさん妹が暗殺沙汰に巻き込まれてる気がつかなかったんだ!? っていう。皇帝一家はいろいろ抱えてるけど幸せな家庭でいいなあと思った。

死神姫のカシュヴァーン様が「俺の妻は世界一可愛い!!!」ならクロードは「俺の奥さん超可愛いんだけど」だよなあ。

勝手にふるえてろ

インストール以来久しぶりに読んだ。
お付き合い経験のない、中学生から延々と片思い継続中の江藤良香のもとにふってわいたある恋の話。
なんかこう、中学生か! っていう感じだった。全体的に「思春期か!」っておもった。
思い出はとことん美化して現実はけなす。そんな感じだった。め、めんどくせえ。

どうも私はおたく期間が長かったせいで現実世界で自分がどんな行動を起こせばどんな反応がかえってくるかが想像がつかない。仕事中はオフィシャルな場所だから気を引き締めていれば浮かないけど、オフの場面になったら途端にどういうのが普通か分からなくなる。

(P80)

やめろ! でも辻村深月作品ほどえぐられるものは少なかった。

デ・コスタ家の優雅な獣 3 (角川ビーンズ文庫)

自由を奪われて血を繋げる材料になるはずだったロザベラはいまや立派な「デ・コスタ家」の一員です。
カジノとデ・コスタをつなぐ顔役として縄張りを与えられていた。
リカルドとの対決はよかったねとてもよかったね。ロージーいい感じにそまってるね。悪い子だ。
ダリオに生きていて欲しいのあたりもなー、家族っぽくて、最初あんなんだったのに。とてもよかったとてもよかった。

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