タグ「 竹宮ゆゆこ 」の記事

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知らない映画のサントラを聴く (新潮文庫)

竹宮ゆゆこだった(ざっくりした感想)
あらすじは「お前は何言ってるんだ」っていう感じなんですが話の内容を強引にまとめるとあんな感じです。
23歳無職の枇杷と親友の朝野の小学校の時のまずよくて、プールいいなあっておもった。でんぐり返り、やってたわー。
枇杷と朝野の物語がもうほんとうにきれいなんだよ。でも23歳の枇杷は現実で時々スコップもって殴りに来てた。側溝組には空の広さも眩しい。
二人なら永遠になれるはずだったとかなーーーーー。
喪失と断罪と贖罪と代替品で。枇杷と昴は朝野を中心においてその周りをまわって相互補助みたいな感じで、読んでるほうもすごいぐるぐる回ってる感じあった。

枇杷の「私は家族のためにいろんなことをやってきたのに」っていうことが実はいなくても世界は問題なく回っていて、久しぶりに会った義姉は心配もしてないと思ったらちゃんと居場所を明らかにされていたとか、うまく言えないけどー透明人間(いなくなっても誰にも気づかれてないと思ってたけど朝野がいなくなってもだれかはちゃんと見つけてくれていた)みたいななにかが要するに「めっちゃゆゆこっぽい!!!!!!!」っていうところに落ち着きました。

ゴールデンタイム (8) 冬の旅 (電撃文庫)

わたしのタイムラインでは痛くて重くてしょうがないから読んでいられないと脱落していって、わたし以外誰が読んでるんだろうと思うゴールデンタイムが完結。最終刊は最初から最後まで鋭利なナイフだったね。
パニック状態の描写凄まじい勢いがありすぎる。思わず落ち着かない気分になってお皿洗って食器片付けてごみ捨てて本の整理してコーヒー淹れた。
学祭の阿波踊りのシーンは今まで読んだどんなものより鳴り物の音が聞こえた(でもわたし基本的に県外の大学連は認めてない1。)

街中でふと自分が誰か分からなくなって待ち合わせをしてて名前は分かるけどその人の顔は分からなくて、かといって自分の家も分からないって怖いなーーーリンダいてくれてよかったなーーーー。

178ページの、あれ。こーこさんマノロなのすげーと思いつつルブタンでぐぐった。
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目玉飛んだ。

すごい重いし読んでる間騒ぐレベルなんだけど好きなので次も読むと思います……
でも次はそのナイフもうちょっと丸めてください鈍器でもいいので。

  1. 飲んで公道で騒ぐだけで身内受けの域を越えないから []

ゴールデンタイム列伝 AFRICA (電撃文庫)

ゴールデンタイムって意外とこう、非ナンバリングタイトルでもふつうに本編に沿った内容のことが多いなと思う。今回は概ね万里不在で岡ちゃんとかこーことかやなっさんとか。
AFRICAと束の間の越境者が好きだなー。岡ちゃんマスコットキャラの皮かぶって抱え込んでて黒くて好き。
エクソシスト! はアニメで見たいなと思いました。

ゴールデンタイム (6) この世のほかの思い出に (電撃文庫)

後半に行けば行くほどなんかまっとうな大学生の青春を読んでいるような気がした。
何回やり直したとしても香子を選ぶとか、花火大会とか、「改めて言うけど本当にありがとう」とか、なんかすごく「僕の心のやらかいところ」を全力でつかんだ上で地面に叩きつけるようなも物語でした。
いつものことか いつものことだな。なんか時々びっくりするぐらい生々しいよな。
あれこんなことなかったっけ? っておもうぐらいリアルだよな。仲良く写メ撮って、なんつーかまぶしい。

ゴールデンタイム番外 百年後の夏もあたしたちは笑ってる (電撃文庫)

泥沼してる本編とは変わって、気持ちさわやか系。いや割とどろどろしてるけど。
表題にもなってる「百年後の夏もあたしたちは笑ってる」がすげーすきで、あの香子さんと岡ちゃんが友情しててすげえ! とおもった。こーこさん友達できてよかったね……ととてもしみじみした喜びがあった。
いやまばゆいビーチにそそり立つフレンチ土管のあたりで無言で死ぬほど肩を震わせながら(JRの中で)読んでいた。
全体的に重いのはずっと変わらないんだけど、時々ふっと軽くなって、また死ぬほど重くなるよねー。
百年後〜は未来に何が待ち受けてるんだろうとか、幸せにはなってないんじゃないかとか、想像せざるを得ない。
皆ある程度は失っても幸せになれるといいのに。

ゴールデンタイム5 ONRYOの夏 日本の夏 (電撃文庫)

久しぶりの本編。作中の季節は夏。自宅デートからの海。
冒頭は万里の過去からはじまって、ここでのリンダの言葉が本当に呪いのようで、いつまでも付きまとう感じだなあ。リンダとの色々を清算するなりもう1回やり直さないともうどこにもいけなくてフラッシュバックする系。
岡ちゃんの一家解散の話はあれの真相は本当に離婚なんじゃねーのと思ったあたり。

前半に埼玉での阿波踊りのシーンがあるんですが県外の大学連を見て「楽しそうだなあ」と思えるのはさすが2次元。3次元の県外大学連は滅びればいいのに程度の存在。

ゴールデンタイム外伝?二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)

脳内嫁との脳内会話が痛々しいのですが、この痛々しさが徐々にリアルに鈍器な痛み。
この脳内会話が「痛々しい中二病描写」かと思えば二次元くんの心情描写とイコールで割と自嘲的なのがなんとも。

資料がないと何も描けなくて、じゃ喧嘩別れした相方の絵をトレースしてしまえって考えるけど実行に移せないで自己嫌悪に陥ってる愛可がかわいそうで、その水際で止まっていられるのは根性がすわってないわけじゃなくて、「いけないことはいけない」って分かってることだと思う。

「原稿。あるよね。現実に、ここにある。これが『現実』じゃなくて、なに?」
目を覗き込んできて、一夜をともに明かした共犯者の笑み。
「私にはこれが現実だよ。何グラムかの重みで、この世に存在してる。これをこの世に生み出したことが、それだけが現実だよ。形になってる。そりゃ、しょせん同人だよ。しょせん二次創作だよ。でも、これがこの世にあるのは私が手を動かしたからだもん。ここに確かに、存在するんだもん。確かに不健康かもね。でも私はこれが欲しいんだもん。こうして手にしたかったんだもん。これがここにあることを喜ぶ気持ちが現実ではないなんて、一体どこの誰に言わせるよ?」

(P128~P129)

ここ読んだ後は思わずちょっと放心した。現実だ……とつぶやいた。
ラブコメにみせてすんごい重たい話を持って鈍器持って追いかけてくるこの感じはほんと健在だなと思う。
読みながら何分に1回は死にそうになる。死にそうになるけど読むのはやめられないっていう。魔物。

ゴールデンタイム〈4〉裏腹なるdon’t look back (電撃文庫)

記憶喪失の大学生のリア充爆発しろ? が詰まったような人生のどん詰まりゴールデンタイム4巻。
泥沼だなー。超泥沼。「リンダのもとへ帰りたい!」とか冒頭で言ってるからこの巻の終わりで別れを決意するようななにかがあるのかと思ったら、えええええ。
この2人、ボロ雑巾が人格を持ったぐらいにぼろぼろになって疲弊して別れるんじゃねーのと思った。
万里の家にお見舞いに来てるリンダ二次元やなっさんこうこの、わーわーぎゃーぎゃー言ってるシーンが、「あれ、こういうのさいきんどっかで見たことある……」と思ったらVD&WD後のお菓子が大量にあるお昼休みや……と思った。NANA先輩まじいいやつ。

ゴールデンタイム2 答えはYES

ゴールデンタイム2巻。
大学生の春といえば歓迎会ですか。かなり飲んで呑まれています。あと履修登録とかしています。
なんか凄く昔のことのように思い出します。実際結構昔なんですが。
YESNOうちわに吹き出した。万里香子二次元くんの協定に親近感が沸いた。いや協定結んでないけどわたしはそっち側の人間だったよなそもそも飲み会自体大学生当時はあまりなかったよな……と思うので。

「うっせーうっせー、うっせーから離れろ! 差し入れならここにあっから!」
前の会長、と紹介された長身のなんとかッシー先輩が、抱えてきていたダンボール箱をどさっと畳の上に放るように置いた。うおお! とおまけん現役メンバー全員で、飢えたハイエナみたいにそのダンボールに飛びつく。

(P127〜P128)

職場のお菓子争奪戦を彷彿とさせられた。

香子と万里は非常に危なっかしいなあ。リンダの今後の動向が気になる。

それとあれですよ、おまけんの阿波踊り。
現地の住人的に超反応した。カカカンとかそれだけで音声再生される。
もうね、読みながらゴールデンタイムを読んで徳島に行こう的ななにかあったらいいのに! とおもった。
ほら5月のマチアソビとか、アスキーメディアワークスが参加しないことはない1と思うので。
阿波踊りは例年通りなら4月末のはなはるフェスタが直近です。8月はお盆中です。
夏コミは8月12日(金)〜14日(日)なので少なくとも最終日はかぶってないよ! とか宣伝。

阿波踊りとか知らないんだけど、とかいうひとはこれをどうぞ。

期間中の街中はこんな風になります。

まあおまけんはフィクションなので、県外大学連と県内国立大学連は本当に滅ぼしたいぐらいにウワァ('A`)っていうのしかいないのが現実。3巻楽しみだな。

  1. 再来月だしその頃にはいい方向に動いていると思いたい! []

ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト (電撃文庫)

竹宮ゆゆこ新作。
「大学の時疎遠だった人と卒業後話をするようになり『なにそのだいがくせいかつ!』」って思うような感じが再び。
「わたしのときはそんな生活じゃなかった」っていうのと「あったあったそういうの」っていう二種混合。
ちなみに私の時は宗教ではなくエステでした……。
香子は光央限定ストーカー気質の重い女の子どことなくベイビィ・LOVEのせあらか……と思うなど。
いや香子のほうが期間長くて気合入りすぎなんですが。一途といえば聞こえはいいですがただの迷惑だよなあ。

おまけんで阿波踊り踊り始めてて笑った。うむ浮いて踊るのがコツです。
慣れてくると指先も綺麗に見えるようにするといいと思います。

リアル高校生1がこれを読んで「大学って楽しそうだなあ」とか思っていざ進学してみて現実との落差にウボァとなる展開もきっとあるはずだ。わたしが「天使なんかじゃない」を読んで高校生活に夢とか期待とかそんなものを抱いたように。

幽霊ってなんですかーとか千波かわいいとか千波何者だとか思いつつ続きは春予定。まだまだ先だなー。
楽しみだなー。2次元君の名前がユヤタンみたい2だと思ってすみません。

  1. しかも1年生ぐらい。もしくは中学生 []
  2. 佐藤隆哉 []
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