カテゴリー「 読了 」の記事
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小説新潮に載ってたのをぺらりぺらりとめくってきたのですが
ボトルネックみたいに最後の数行でがんと落とされる系の話でした。
だから怖いよ!怖いよ!鳥肌立つ。がたがた。
大正か昭和の前半かレトローな時代の旧家でお嬢様に仕える女の子の手記で
はじまるある連続殺人事件の話。
あれは読み終わった後大分ショックだった……
お湯を沸かしてるときに読む本を見繕ってたら真っ赤な背表紙に誘われたので。
自宅本棚前でも立ち読みをする私。
そのままだらだらっと3日ぐらいかけてごろっと転がってちょっと読んでは
またやめてを繰りかえしてました。
そういえば最近はプロの作家の日記を書籍化というのを見なくなったなあ。
桜庭一樹読書日記とかも一冊にまとまるのを期待しながらも
一番忘れないでいつか出してねと言いたいのは荒野の恋の3巻(にして多分最終巻
でもかつくらアンケートの2007年の予定を見る限りでは今年はなさそうだ……
(だって桜庭さんなんかよく分からないぐらい色んなところで連載してる
ところでこの本の中に何回かマッコリ(韓国のお酒)が出てくるので
1度飲んでみたいなあと思います。前読んだとき(冬の寒い頃)も
飲みたいなあーと思ってた翌朝におはよう朝日ですでマッコリ飲んでるところが
どーんと出て私今挑戦状叩きつけられてる(゚д゚)って思ったことがある。
5.29読了(再)
ゼロサムのMrMorningと07Ghostの4巻(゚д゚)
07Ghostはアクション率多めでぼちぼち。ようやくこの前ゼロサムで
立ち読みしたところに繋がった。
MrMorningはあまつきの人だし1冊買ってみるかって思ったんですが
中々いい。ファンタジーな設定はあるけどそれなりに現実に近くて
とりあえず今のところは人死にもなく。電気がようやく普及してきたぐらいの世界で
虹石(エネルギー源。石炭みたいなものだとおもいねえ)で走る機関車で働く人の話で。
バッカーノ読んだことある人には分かる説明をすると
フライング・プッシーフットに新人配属された子の話。
ただ違うといえば庶民も乗れることか(ただしうるさい
随分横長の国らしく大陸横断鉄道が庶民も金持ちもメインの交通機関。
何か今あまつき「え?何どういうこと(゚д゚;)?」展開なので癒される。
載ってるのゼロサムの増刊号のほうだし2巻が出るまで後2年ぐらいかかるんだろうなあ。
ていうか最近「応募券を集めて送ると特製小冊子をプレゼント!(読者負担あり」流行ってるのな。
さて新創刊であるところの小学館発ライトノベル(女子向け)のルルル文庫を1冊買ってみた。
前情報が何もないのでとりあえず作家買い。高殿円作品1冊獲得。
あるところにアジェンセン公国という国がありました。
大公の名前はルシード、妃の名前はメリルローズ。
政略結婚という身分の高い者にありがちな出会い方をし結婚をした2人には大きな秘密があったのです。
2人は仮面夫婦だったのです。
しかも妃として嫁がされたのはメリルローズ王女ではなく娼婦の娘、悪魔憑きとまで言われるほどの冴えた頭脳の持ち主ジルだったのです。
力関係が王妃>>>>>大公なのでそういう話が好きな人は読んでみるといいよ!
手玉に取られ放題だよ!
正妻が直々に公募して妾の面接をしたり陰謀を暴いたりするよ!
挿絵が、何か妙な感じだったなあ。男も女も良くも悪くもお人形さんて感じとでもいうのか何か違和感がある。
パルメニアとか出てきて昔なんかそんな感じのシリーズ出してなかったっけと、ぐぐってみたらやっぱり世界観は繋がってるらしい。そんなに気になるほどではなかったから知らなくても大丈夫だと思う。というか私は大丈夫だった。
パルメニアと銃姫も繋がってるらしい、と今初めて知った。
5.25読了
町家を保存するとかそういう理由であれこれやってるんじゃないぜと言いつつ
結果的に町づくりに貢献している人たちの話。
町家はとてもときめくのです。
次京都に泊まりで行くときは絶対町家に泊まろうと思います。
西陣いってみようかしら。
<すだれって、窓に下がっている、あのすだれですよね。あれは陽射しを遮るためとプライバシーを守るためのものですよね。いわば日本のブラインドですよね>
「ところが、それだけじゃないんです。すだれには防火という機能もあるんです」
(略)
「軒裏の部分が銅板葺きになっていて、すだれが下がっているんですが、
『火事の時はこれに水を打つんですよ』と教えてもらったんです。
すだれに水を打って水幕つまりウォータースクリーンにするんですね」P71?P72
目から鱗
5.26読了
オーリィ君(日本人、青年、本名大里)が無職からパン屋(サンドイッチ屋?)の一員になってスープを店で売るようになってあれこれ考える話。
オーリィ君と安藤父がメールしてるところが好きだ。
後料理がいちいちおいしそうでお腹すく。ラーメンとかラーメンとか。
スペイン風オムレツの入ったサンドイッチがちょーうまそうだった。
「心暖まる人との交流の話」というととても使い古されたにも程がある
表現なんですが実際そうとしか言えないんだからしょうがない。
連作短編で、こんな内容ならもっと読みたいなあと思いました。
「うまい」というより「すごい」と言いたくなる。小粒だけれど強烈な香りを放つものたちが、ひとつの鍋で融けあって思いもよらない黄金色のスープストックに化けている。
これはもう化学反応である。
つまり、スープのストックというのは、例えば「H2O」といった化学記号をわかりやすく解いたものと同じで、誰がいつどこで発見したものか知らないけどそのレシピがいくつもの鍋と時間を介し、今自分の手元の鍋にまでたどり着いているという不思議。P110
5.26読了