カテゴリー「 読了 」の記事

1991件の投稿

壷中の天—鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

「夏になったら読みたくなる1冊」かなり上位の本。
大阪府某大学法医学教室での話。
ゲームセンターで頭を打って死んでいた女性の死体が警察の車両から消え去った。
極楽袋(死体を入れる袋のこと)に残されていたのは
今死んだとは思えないほど強烈な臭いの液体・土・髪の毛
以上。
死体はどこへいったのか。

法医学教室である以上解剖に回ってくるのは訳ありの死体ばかり。
絞殺ぐらいならまだしも電車事故で胴体真っ二つとかトラックと正面衝突→即死
(↑ネタバレではありませんが人によってはぎゃあと思うかもしれないので隠しておきます)
も出てきます。仕事だから淡々としているとはいえリアルに想像してしまって
ギャーということになる。ただでさえ展開は鳥肌ものなのに。

※ ちなみに伏せているのがあるのは1巻です。

間奏:飯食う人々が一服の清涼剤。

ちなみにこの本、焼肉屋に行く直前に読んでいた。
数回目ともなるとそういうことができるようになってしまった。

ペンギン! ペンギン!
ペンギン可愛いよペンギン!

箱はマのつく水の底! (ビーンズ文庫)

続きまーだーとぺらりとめくっていたらうっかり読み終わってしまった。
本編短すぎるー。
監修とか?特典小説とか(もしやってるなら)置いといて本編すすめて欲しい。
いや止めててもいいからせめてヨザックがどうなったかだけでも。

モンスターズ・イン・パラダイス〈1〉 (新書館ウィングス文庫)

神話的人類と呼びかえられたモンスターと人間が住む街での話

主人公のジョエルは念願の犯罪捜査局の捜査員になったまではよかったのだが
神話的人類恐怖症であるのにヴァムピール(要するに吸血鬼)であるカートと
組まされることになった。
カートは嘘をついたりからかったり、とても落ち着いているのだけど
実は……という設定が異様にツボった_| ̄|○ノバンバン

女優なのに足は馬とか人魚とかいいよね。今までの一番のツボは
「向こうのその向こう側」のむちばーんな体型なのに顔は鳥のひとかな。
あれはかわいい(*´∀`)

とりあえず2巻買ってきます……
本当はかつくらのインタビュー読んでから読みたかったんですが
全く見つからなかったので読んじまえと。
かつくらのマイベストブック号のアンケートによれば秋を目処に終わらせる予定とか
書いてあったような覚えがあります。

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫 な 48-1)

村田=人名
エフェンディ=学問を修めた者に対する敬称
滞土録=土耳古(トルコ)滞在記

明治の頃、トルコに留学した村田の現地での人々との交流とか
初めて見知ったこと、宗教のこととかが淡々とつづられたエッセイ風の小説
これ小説だよなあ?と途中で悩むことしばし
(同作者によるエッセイ「春になったら苺を摘みに」がちょうどこんな感じ

このはじまりでこの終わり方はない。衝撃的だと何回読んでもこのラストはぎゃあと思う。
鸚鵡(オウム)がとても好きだ。絶妙のタイミングで叫びをあげる。
曰く「悪いものを喰っただろう」「友よ」「いよいよ革命だ」
「繁殖期に入ったのだな」「失敗だ」

家守綺譚とのリンクにときめく。

希臘とか土耳古とか普通に変換できることを初めて知った。

小説新潮:
恩田陸・森見登美彦
それぞれインタビュー・解説(書評?)・短編小説
山本周五郎賞関係

恩田陸→中庭の出来事のもの
森見登美彦→「四畳半」「貴君」「下鴨幽水荘」あたりから四畳半神話体系ものかなあ

オール読物:桜庭一樹
日本推理作家協会賞関係で選評とか小説あった。
グラビアとか書いてあるから何事かと思ったら要するに白黒の写真……
(グラビアというとなんかカラーのイメージがある

選評は↑だけじゃなくてぼくのメジャースプーンとか心当たりのあるものはとかもあり

終の神話・人祇の章—封殺鬼シリーズ〈28〉 (小学館キャンバス文庫)

感無量。ごちそうさまでした。

終の神話・地号の章—封殺鬼シリーズ〈27〉 (小学館キャンバス文庫)

高良貴様ァーーーーーーーーと叫ぶこと実に4度にわたる(゚д゚)
濃度が濃かったです。読んだ後ちょっとぐったりした。
ツボにはまる会話も多くて夜刀さん、ウェイクアーップも中々だったんですが

「次期当主をお待ちする間、手が空いていましたので。申し訳ありません。すぐに終わります」
察するに暇を持て余すことに耐えられないか、常に手を動かしてなければ落ち着かない類なのだろう。個人の性癖ばかりは云々しても始まらない。
(まあ、折り紙なら式神に使うって手もあるか)
三吾はタバコをくわえると、窓を細く開いた。その間にも五百木はせっせと手を動かしやがて桃色の色紙を使ってできあがったそれを、ダッシュボードの上に置いた。
「なんだ、そりゃ?」
横目で見て、三吾は唸る。
「ティラノサウルスです」
……手先が器用なのはわかったが、式神にはなりそうになかった。

P109

ここだ。ティラノかよ!折り紙で恐竜かよ!ピンクかよ!
なんだその突込み待ちは(゚д゚)!

「願ってもないものだろう。さすが四国は怨念がらみの呪法には事欠かないね」

(P118)

ナンダッテー(゚д゚)<
ぷちショックを受けた四国民がここにヽ(`Д´)ノ

達彦は笑みを深めた。
「少しは後悔してもらおうか」

(P166)

黒いオーラをまとって凄惨な笑みを浮かべる達彦が浮かんだ。ぞくっとした!
他のキャラが(例えば眞巳とか)が同じ描写で登場したとしてもこれまでの
ぞくっとした感じを覚えることはなかったと思うんだ。
さすがは達彦。誰にもまねできない。

後は何をいっても高良。高良。
伊勢神宮が出てくるわ神社に仏がおるわ
戦闘シーンは圧巻。かなりときめいた。


さて最終巻。最終巻読んだらもう1回ルルル封殺鬼を読んで布教用になんか書こう

終の神話・天泣の章—封殺鬼シリーズ〈26〉 (小学館キャンバス文庫)

冒頭で再び。
高良貴様ァァァァァァと叫ぶような展開。
確かに達彦がいきなり爽やか好青年になったら末恐ろしいものがある。

↓↓↓

ユミちゃんがーユミちゃんがーですべてがすまされる。しなれたら困る。
高良のねがいはFF9の「いつかかえるところ」が流れるようだった。

柿色の正体はなかまろさんだと思っていたのでちょー意外というか
予想の斜め上もいいところだわ。いい意味で。

玉響に散りて—封殺鬼シリーズ〈25〉 (小学館キャンバス文庫)

うわぁぁぁぁぁぁ・゚・(ノД`)・゚・
なんかもう凄い話だった。格好いいなああ。
しくしく泣いてしまった。

聖は、手付かずのまま板床に置かれた杯に目をやった。居ぬ者の面影をそこに見るように、目を瞬かせてから、言った。
「あいつに会えて、ほんまによかったなあ」
—もう会うことはない。二度と。
これまで彼らが見送ってきた数多の人々と同様に神島隆仁もまた、去った。

P150

最もアウアウ!だったところ。
この前後たまらん。死ぬ。急速に朝夜と焔分が不足したので再生してきた。
↑で途中白く抜いてあるところは原文がそうなのではなくネタバレですよ!

↓ネタバレ

神島隆仁が危篤状態になってから
眞巳が出てくるところまでずーーーっとやばかった。
聖が弓生と酒を飲みながら隆仁の話をしているところ。
達彦と隆仁の最後の会話のところ。
ああういう展開はとても駄目なんだ泣くよヽ(`Д´)ノ
憎しみ廻る世界にいくつかの愛の歌をともそうーとか
RIKKIママンの歌声が聞こえるようだ。

千冬はちびっこのようにみえて冷静だなあ。手綱引いてるっぽい感じ。
あとがきにもあったけど私も死ぬなら達彦だと思った。
メインキャラの中では最も死亡フラグに近い存在だから。
権力者であったり憎まれものだったりするからかな。

PAGE TOP