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桐原家の人々 (3) (C・novels fantasia)

しあわせにおなりなさいの巻。伝言!伝言!
89ページの挿絵最強。パピヨンのジャスミンレベルで最強。

渋谷駅の3きょうだいの描写が物凄く心当たりがあった。

文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編 (2007)

2007年度版。容疑者Xはもめにもめたとか初めて知った。
(東野圭吾はこれが最後のご挨拶ぐらいしか読んでないから
後選考基準が謎だけど調べるほど気になるわけでもない芥川賞は
「主要文芸誌5誌に掲載された250枚以内の作品から決める」ということになってるらしい。
主要文芸誌……文学界(文藝春秋)・群像(講談社)・新潮(新潮社)・すばる(集英社)・文藝(河出書房新社)
そんなメモ。

まほろ市の殺人 冬—蜃気楼に手を振る (祥伝社文庫)

150ページぐらいの短い話。シェアワールドものになるのかな。
架空の都市(と思う。架空の割にしっかりした地図と市の歴史がかっちり決められててときめく)真幌市で春夏秋冬それぞれの季節で起きた殺人事件の話でこれは冬。

火曜サスペンス劇場的展開だと思います。後読むなら春の倉知淳版かなあ。

桐原家の人々 (1) 恋愛遺伝学講座 C・novels fantasia桐原家の人々〈2〉恋愛心理学入門 (C・NOVELSファンタジア)

1巻の最初身構えた……あとがきを読んで納得。
BLっぽいパーツは多少ありますがそれを目当てにすると肩透かしを食らいます。
基本はホームコメディです。

裏表紙見てつだみきよのファミリーコンプレックスを想像したらあまりの怒涛の展開にちょっと待てーーーーと言いそうになった。
現実に実例があるので眞巳は麻亜子の子どもというのは比較的早く想像ついた話。まさかそこまでのレベルだとは思いませんでした。
麻亜子さんジャーマンかっこいいな!

手持ち減らしたら続刊借りてきます。

という、はなし

児童書のショートショートっぽい。もしくは絵本。
まず絵があって、それに吉田篤弘が文をつけるバトンリレーのような感じで「読書の情景」がテーマ。
「とにかく」「何ひとつ変わらない空」「眠くない」「背中合わせ」が好き。

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

雪深い地域のある進学校。同じ学年の8人が学校に閉じ込められた。
電話は繋がらない。暖房はついてるけど誰もいない。入ってこられたけど出て行けない。
2ヶ月前の文化祭で誰かが飛び降りたのにそれが誰だったのか思い出せない。

図書館で何度も借りてた本がようやく文庫になりました。
今回は菅原関連について読み読み。
割と最初からあっちこっちに仕掛けられてたんだな。
ノベルスは3分冊だったのですが文庫は上下巻。かなり分厚いです。ほとんどは登場人物の描写とかに費やされてます。
そんなわけで久しぶりの昭彦祭り。
辻村作品の中で男前を3人挙げよといわれたら間違いなく昭彦コウちゃん秋先生ダヨ!

銀月のソルトレージュ 3 (3) (富士見ファンタジア文庫 147-4)

繋ぎ、もしくは描写のための1冊。描写が濃い本は好きだ。
話としてはあんまり動いてないのですが(ラスト除く。あの切り方は鬼だ)
ジネットが好きなのでこの本はとてもGJだった。
話がジネット視点で動いてきて、章変わって時間軸がある程度戻ってアリス視点になって話が進んで前章の内容に合流というのが多少気になった感じ。

とりあえず次巻期待期待。

ソラチルサクハナ (講談社ノベルス タT- 25 薬屋探偵怪奇譚)

凄い面白かった……!
この話は第1部が終了した薬屋探偵妖綺談と世界観は同じの続編です。
この本から読んでも多分そんなに問題ありませんが続編でもあるので妖綺談を読んだ方が何かとお得です。

つかこの本については何書いてもネタバレになりそうな気がするので全部白くしておきます。
ぶっちゃけ読む前は心配だったんですよ。リベザル主人公で大丈夫なのかと。
妖綺談はりべ成長物語みたいな面もありますがあくまで準主人公て感じだったので。
最初のほう読んであらあら全然違う成長してると思った次第。
7年ってとか、きたがわさん出世してるとかゆうきさんは今までにあんまりないキャラだなとかそんな驚きが。

歌の正体にまじびびった。にくい演出だ。
歌とリベも秋と直也みたいな仲になってほしいな。

リベザルが秋のことを「師匠」じゃなくて「秋さん」と呼んだところに悶えた。

嘘発見器はおそらく葉山君製。高遠さんはどうなったんだろう。もう40近い?まだ30半ば?

7年間のリベザルを考えると胸が詰まる。


読了:8/14

割と繋ぎの回。姉ちゃん格好いいー
有川日記によれば第1章は今月中には削除されそうな感じなので読もうかと思ってる人は今のうちに。
ちなみに単行本になる予定は立っておらず、もしなるとしても相当先だそうです。

太陽の塔 (新潮文庫)

モリミーこと森見登美彦氏の話は面白いのでマジオススメ。
太陽の塔は自意識過剰な非モテ男子によるクリスマス撲滅作戦の話。
話は主に「私」(休学中の大学5年生)の思索と行動で占められている。

魔女*おもひでコンボの日からぼちぼちと再読(笑い分を補給しないと死ぬので
水尾さん=夜は短しの黒髪の乙女説の元を確認するべく。
確かに「二足歩行のロボットのようなステップ」とかあるな。

類は友を呼ぶというが、私の周囲に集った男達も女性を必要としない、あるいは女性に必要とされない男たちであって、我々は男だけの妄想と思索によってさらなる高みを目指して日々精進を重ねた。あまりに高みに上りつめすぎたために今さら下りるわけにもいかない。そもそも怖くて下りることができないと誰もが思いながらも口をつぐみ、男だけのフォークダンスを踊り狂った。

(P7)

ちなみにこれは日本ファンタジーノベル大賞受賞作なのですが「京大生が京都中の女子大生を奪っていく」「恋人のいる明るい大学生活」なんて幻想に過ぎんのですという意味合いでのファンタジーです。

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