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サイン会はいかが?—成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア 32)

このシリーズはやっぱり短編の方が面白い。
表題作サイン会はいかが?とバイト金森くんの告白が好きだー

ミステリーズでやってる連載(読みきりかも?)の主人公は出版社の営業さんと見た瞬間、私の中で主人公はかーやまさんで決定中であります。

「あとがきって、大切なんでしょ? このごろ有名じゃないですか。あとがきばかり集めた本が売れてるんですもの」
「え? そうだった?」
「やだ、杏子さん、あれですよ、あれ。『あとがきで読む日本の名著』」

(P206)

時雨沢恵一は絶対に入っているに違いないと思った本。
ちなみに正しくはあらすじで読む日本の名著

陽の子雨の子

24歳・祖母の遺産で金銭的には不自由してない雪枝。
19歳・雪枝に拾われた家出人にして引きこもり聡。
14歳・雨が怖い男子中学生夕陽。

聡と夕陽、2人の視点から見る雪枝という人について。
可もなく不可もなく。雪枝が自分勝手な女にしか見えないからかなー。

アマゾンとかで見れるあらすじだと「雪枝に遊びにおいでと言われて行ってみたら彼女は青年を押入れに監禁していた。次は自分の番だ」っぽい話に見えるけど「青春挫折組の2人と今まさに青春の夕陽の話」

孤狼と月 フェンネル大陸 偽王伝 (講談社ノベルス)

ラノベっぽいけどデュアンサークみたいに直球にファンタジー過ぎる感じだ。
1巻は「戦うお姫様転落人生物語」
明るい話ではありません。
奈落に突き落とされて地べたを這いながら手探りで進んでいく感じ。

これ文庫で出てるなら多分買ってたんだろうけど。
ノベルスで(要するに高い)1段構成の上これだけ余白あいてて、だととりあえず2巻も読んでみようかって気にはならないよなあ。

お伽話のように—ドルチェ・ヴィスタ (講談社ノベルス)

わけのわからない話。自腹で買ってたら地雷系。短編集。
投げっぱなしジャーマンというよりは「シリーズモノの真ん中ぐらいをそうとは知らずに読んでしまった」感じ。

博士の本棚

タイトルから博士の愛した数式絡みの話を連想したけどエッセイだった。
メインは書評とか読書体験とか本の話で、後は数学の話とか犬の話とか。

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE

気がついたら読みきってました(湯が沸くまでのつもりがつい
何か前もそんな感じで読み返してた気がする

うそうそ

しゃばけシリーズ5巻は久しぶりの長編でした。
若だんな、湯治に出かけるの巻。

茶屋の店先で荷を取り合っている間に、鳴家達が若だんなの袖の中に潜り込む。気がついた若だんなが、その頭を優しく撫でた。
(ご苦労様。お手柄だったね)
(あ奴、我らの大事な金平糖を盗んだのです。許せないやつで)

(P40)

鳴家ってきゅわわわわーとか以外の普通の言葉って喋れてたんだと思った。
鳴家と比女のコンビは可愛いですね! 鳴家ズの誰が一緒に若だんなと一緒に箱根に行くか勝負しているところとか可愛すぎる。可愛いは正義。

今回は仁吉と佐助はあまり登場しません。若だんな1人でも頑張るという感じ。

バイト先のおっちゃんらがいいキャラしてるよ!
しかし胡散臭い外国人だ。

いろんな気持ちが本当の気持ち

かつくらの連載の、ブルボン小林名義の方はよく見るけど長嶋有名義のは読むの初めて。
「長嶋有」は何をやっている人かと思えば小説家だった。
枡野浩一の何かに出ていたような覚えがあるので歌人だと思っていた(俳句もたしなむ人らしいが

これはエッセイで、ツボにはまったりしていたので小説の方も読んでみようと思った。
タイトルについての話があってにやりとした。

若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語

若沖はじゃくちゅうと読みます。江戸時代の京都の絵師です。
動植物の絵が神がかってます。特に鶏。
若沖をはじめ江戸絵画に魅せられて蒐集に蒐集を重ねたプライスさん(アメリカ人)のインタビュー本。
花鳥人物押絵貼屏風と12ヶ月花鳥図生で見たい⊂´⌒つ。Д。)つ

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