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「言葉にできる」は武器になる。

「神の書いた本の感想を送りたいけど語彙がないから何も送れない」とか「推しのプレゼンがしているけどいまいち伝わらない」という人におすすめの1冊です。
途中でA4用紙最強、アウトプットをすることで頭の容量に空きができて考える余地が生まれるという話に流れてきて、最近アウトプットの話めちゃくちゃよく読むんだよなと話題の合流を感じた。

ある出来事に対して、どういう感情が生まれるのか。
そして、どういった内なる言葉が生まれるのか。
つまり、あるインプットに対して、どういった感情をアウトプットするのか。

こうした自分の本当の気持ちに丁寧に向き合うことこそが、外に向かう言葉に変化をもたらすだけでなく、今後の人生を変えていくことになる。

(P41~P42)

仮にどんな難しい言葉や、美しい言葉を知っていたところで、自分の気持ちを伝えることに役立てられなければ意味がない。縦横なのは、単なる語彙力ではなく、考えていることや伝えたいことを正確に表現するための「内なる言葉の語彙力」を増やすことである。
近年で言えば「かわいい」や「ヤバい」といった、多くの感情を省略して伝える言葉が分かりやすい。こうした言葉は実に便利なのだが、便利だからと言って多用していると、自分の心の琴線を鈍らせることにもつながるので注意が必要だ。

(P39~P400)

そこで、私がお勧めしたいのは、文章を書いた上で「と思う」「と考える」といった言葉を一度排除してみることである。
その時に「これはちょっと言い過ぎだな」と感じてしまうのであれば、自分の本気度が足りていない証拠になる。逆に「しっくりきたな」と感じれば、断言できるだけの決意や熱意がある状態と言える。

(P192)

気持ちを「言葉にできる」魔法のノート

こっちは実践、というか上の本を相当かみ砕いて文体もやさしくして小学生でも読めるレベルにしたという感じ。

傲慢と善良

「結婚とは?」っていう感じの1冊。
結婚をまもなくに控えた恋人真実が行方をくらませた。ストーカー被害に怯えて架の家に転がり込んでしばらくしてからのことだった。誘拐されたのかもしれない何か次事件に巻き込まれたのかもしれないと警察には相談したが「ストーカーの名前も分からないのでは捜査はできない」「事件性を感じない」と言われ、架は真実が自分と出会う前、群馬在住時代にお見合いなどをしていた相手の話を聞き、ストーカーについての情報を探そうとしていた。

辻村深月の男性視点の小説は珍しい気がする、と思いながら読んでいたけど、婚活周りは息が詰まるようだった。行きついた先の、あの最後の1行の「おいマジか」というよりほかない終着点と、視点が変わった後の攻撃力3倍増し。いやうちに監視カメラついてるんかと思うようなオンパレードでとてもしんどい思いをした。息が詰まる(というとさぞ派手な展開かと思われるかもしれないがやってることは地味は聞き込みである)展開からの攻撃力の高い鈍器での撲殺祭りだぞ。いつものことだがしんどい。

もしかして、と思えば青空と逃げるの登場人物が出てきた。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

ミニマリストを名乗る人が書いた本は何冊か読んだけどこれはなかなかしっくりきた。
「ミニマリストとは」「捨てよう!」「実際に物を捨てるための心構え、テクニック」「モノを最小限にしたことによる自分の変化」
面白かった。

モノを捨てることは刺激的だ。スッキリするし、捨てられた自分の勇気も確かめられる。だから捨てることの刺激にハマると捨てることが至上命題になってしまい、「捨てたい病」にかかってしまうことになる。(略)
モノを「減らす」ことも「持つ」ことも刺激があり、快感がある。だから「減らす」こともに「持つ」ことと同じように依存したり、執着してはならない。減らしたいと思ったときに、「これは本当に必要なモノだろうか?」と問いかけることは大事だ。それと同様に「これは本当に捨てるべきモノだろうか? 減らす目的のためだけに、減らそうとしてないだろうか」と問いかけることだって必要だ。

(P168)

「経験」はどちらが優れているか比べづらく「モノ」はすぐに比べられる。比べられる「モノ」の方が「自分の価値」も確かめられやすい。
だけど実際には幸せの「持続時間」が長いのは経験の方だ。だから誰かと比べるためにモノを買うより、行動力を上げて経験を積み重ねた方が、はるかに豊かに感じられるようになる。そして経験は人とは比べにくいものだから、特別な経験でなくていい。

(P209)

“オフィスのプロ”だけが知っている キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213

主にはオフィスの整理術って内容で家庭・個人で活かせる部分はまあまあ少ない。

せっかく机の引き出しのなかで所定の位置を定めても、同じ分類の新しい書類が次々加わったら、すぐに入りきらなくなります。
引っ張り出したのはいいけれど、元の場所に戻せないかもしれません。机の上に山ができる原因ともなります。置き場所、戻す場所を決めるときに、いつまで置いておくかも同時に決めることが必要です。

(P95)

「何をどうしたらいいのか、もっと細かく具体的なノウハウを知りたい」
「そのまま真似できる正しいやり方を説明してほしい」
 整理術にについてそうした声が上がることは多くあります。そこで心に留めておいてほしいのが。どんな人にも、どんな状況にもあてはまる絶対的正解はないということです。(略)
「理由はよくわからないけど、言われた通りにしてみる」という状態では狙った効果はなかなか得られないでしょう。根幹をなす考え方をまず理解し、身につけ、それなら自分の場合はどうしたらいいかと個別の状況に応じて最適な方法を導きだすことをが重要です。

(P125)

死神執事のカーテンコール (小学館文庫)

冷蔵庫にテンションがあがった作品です。冷蔵庫がなんたるかは言ったらあかんやつだけどそんなガッと割かれているわけではないけど、えっ冷蔵庫なん、まじかとドキドキしたワンシーン。

主人公の猪目空我は少年探偵役で人気を博した子役崩れのイケメンで自称名探偵で筋トレ大好きの筋肉バカで、わたしの半径1クリックで片手で足りるぐらいしか分からない例えをするとまあだいたい広沢悠真。猪目は古い屋敷の一角を借りて探偵事務所を開いている。ここには古式ゆかしき執事とお嬢様が住んでいるのみだ。

タイトルにもなっているのでこれはネタバレにはならないけど、この執事は、死神だ。死にゆくものに乞われた場合「カーテンコール」で3回だけ現世によみがえることができる。というても死者がよみがえるちょっといい話系ではない。ヒーリングファンタジーを歌いそうな作品にはあんな冷蔵庫出てこない。
でも執事と猪目のやりとりはいいんだよ。意外と探偵をばっさりdisってくるお嬢様もいいんだよ。
とても面白かった。

「知らなかったのか。白ワインはカロリーが高いんだ。酒は全体的に理性を緩めるから筋肉にはよろしくない。やはりいいのはプロテインだ。君も男の太ももののロマンがわかるんだから、もう1歩踏み込んで体作りをしてみるのもありじゃないか?」

(P142)

わたしが思う広沢悠真み(共感できる人がそもそも少ない)

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術

ブログなどでアウトプットするには多くの人に読んでもらわないと意味がない。多くの人に読んでもらうには読まれる文章がである必要があって、シンプルで、読みやすく、わかりやすいこと。プレゼンと同じでサービス精神であれもこれもと盛り込んでしまうのは逆効果(つまり布教でいろいろつめこんじゃだめってことだ)、

インプットは好奇心が命。興味のままに体験してみること。

アウトプットだからといって書くことばかりじゃなくて後半は話すこと、プレゼンすること、良いプレゼントとはという話に割かれている。次は話すことの本かな。

「モノを正しい場所に置く」だけで部屋は自然とキレイになる

去年の秋にこんまりの本を読んでヒャッハア! って200冊ぐらい本を捨てたらちょっと快適になって、今その場所にマステが入った缶が増殖を始めていてやばいと思っている。最近は片付けの本を見ても大体書いてることは異口同音で「モノの住所を決めよう」「出したところに戻そう」「ものには必要な量がある」っていう感じ。

多趣味な人ほどモノが多い傾向にありますが、趣味で使うモノは楽しみや刺激を与えてくれる大切なモノ。無理に減らす必要はありません。

(P42)

だから私のマステは減らさなくていいんだよという慢心。使い切れるかどうかはおいといてどれも好きなんだ。いつでも使いやすい収納方法を考えてるんだけどなかなかない。でも本は定期的に処分したほうがいいんだろうなっていうのは思うんだ。床に直置きされたカオスを見る。

([し]10-1)私たちがプロポーズされないのには、101の (ポプラ文庫)

タイムラインで時折話題に上がる人だったので読んでみた。タイトルの通り「そういうことやっからプロポーズされないんだよ」って未婚のプロが見開き2ページで語る本なんだけど、一番笑ったのは「電話一本で駆けつける」「クラシアンか!」
さくっさくっバッサリっていう感じで実に軽快。面白く読めました。

魔眼の匣の殺人

前作の屍人荘の殺人は飛び道具クローズドサークルで今回はTRICKっぽさあるクローズドサークルでなんかちゃんとしてる。
「ちゃんとしてるクローズドサークル」って何って話だけど、ちゃんとしてるクローズドサークルなんだよ。こいつを隔離しようとかそういうの。
今回は予知とか予言とかそういうの。TRICKっぽさあるけどTRICKじゃないんだ。丁寧な仕上がりだー。
館の見取り図とかアリバイ表とかあるの無条件で評価高い。とても面白かった。

一生楽しく浪費するためのお金の話

いや面白かったね。
一時期狂ったみたいにお金の本を読んでいて(図書館でこの棚の右から左へで読んでいた)そこでよく目にしたことがこの本でもよく出ていた。ので初心者向きであってもかなり実用的な本だと思う。
初心者向けだっていうのは対話式で相当分かりやすく書かれていると感じたー。
あとオタク特化だけに東京で生活をスタートさせるならこのぐらい必要とかあったり、この手の本で出てくるのは「4人家族、住宅ローンと教育資金について」「老後について」「借金が〇万円あります」とか自分にはまるでかすりもしないモデルケースが多いんだけど、「実家暮らし未婚」「もうすぐ結婚予定」「障害を持っている兄がいます、将来は自分が大黒柱になると思う」みたいなこれまで読んだ本とは一線を画する人がたくさん出てくる。年収の話より「推しは○○です」と沼の出自について語られている方が多い。
でもそんな内容でもiDeoco・投信・生活防衛資金(本書ではそういう名前では語られてないけど)についても多く、実用的なQ&Aも多い。
自分の貯金方法で「推しがツイ廃じゃない人向けでTwitter更新したら貯金というのはおすすめ」は頭いいな……って思った。

わたしの貯金周りではこの本の前身となったよいこのファイナンスの時に書いたエントリ(colorful | #よいこのファイナンス を見ながらするお金の話)にも書いたけど、本書の最終章で書かれている投資信託では

はじめての人のための3000円投資生活

この本分かりやすくてよかった。この本もだいぶ初心者向けだと思う。これやったらいいよぐらいに書かれている。

iDecoに興味を持った方にお伝えしたいんだけど、iDecoは本腰を入れて取り組むぞと思って申し込んでも実際に引き落としが始まるまで3カ月ぐらいかかるので、とりあえず興味を持った時点で資料請求しておいたほうがいいです。わたしはSBI銀行以外は良く知らないのでそこのリンクを貼る。
iDeCo(個人型確定拠出年金)|SBI証券

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