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兼業少女小説家 - 檸檬の木文庫 - BOOTH

同人誌です!

きのうぐらいから「社会人は新人賞を取っても会社を辞めるな」という話題がよく流れている。わたしは本読みなので、フォローしている作家も多い。そういえばそんな本をこの前買って積んでおいた、という本がこれ。

これは少女小説レーベルからデビューした兼業作家(30代)とコピー取りが仕事の中年女性をいかに丁重に扱っていかに仕事を円滑に進めるか、みたいな話の2本立て。
なお2作とも自分(青木さん)を投影して書いているが具体的なモデルはいないとのこと。
先に言うとスカッとするようなする話ではない。どちらかといえば「そんな男とは早く別れろ!!!!」と読みながら思うような、感情の動きが丁寧に描かれている話である。あとがきに「いつもストレスを溜めている」「負のお仕事小説」と書かれているけどまさにその通りである。あかねちゃんも葉奈ちゃんもどうぞ報われますように、と思いました。

同人誌です。
通販はここで買えます→少女文学館公式通販 - BOOTH
試し読みはここにあります→会社づくりエッセイ本『社長転生〜会社爆誕! 頼れる仲間と創作ライフ〜』試し読み|紅玉いづき|note

今年、紅玉いづきさんと栗原ちひろさんは会社を作りました
起業を決めた理由(紅玉さん)・副社長(栗原さん)の実務コラム・事務方(港区万能OLの森さん)による起業エッセイ。
わたしはTwitterに住んでいる会社勤めなので、インボイスの被害を被るのはクリエイター関連だと思っている節あるんだけど、いろんな方面にインボイスに頭を抱えている人はいるんだろうなあと思っている。

会社づくりのエッセイである。いうて小説家2人なので、「自分たちでできなくもないけど、そこはお金を払ってプロにお願いしていい感じにしてもらう」という感じ。会社を作るためにはこれこれこういうことが必要で、めっちゃ大変なんだなというのはわかる。
ちなみにわたくしわかるのは療養病棟に近い病棟を別の病棟の一部として立ち上げることの一部に携わり、電子カルテ変更のあれこれについてはめっちゃ携わったので、「立ち上げの大変さ」はある程度想像できる。

これは万が一にも誤読を防ぐために書くんだけど、これは誉め言葉なんだけど、あの、紅玉さんと栗原さんは「オタクはよくそういうけどほぼ叶うことはない、『老後は同じグループホームに入ろう』みたいなことを体現されているなあ」という感想を持ちました。20ページに対する感想です。
ちなみにTwitterでよく見る「好きな社長のカット」は14ページ(しおしおのぱー)と37ページ(ガラの悪い社長)です。
来年秋のコミティアでは起業2年目の社長転生を読みたいなと思います。
知らない世界を垣間見れるエッセイめっちゃ好物。

死んでも推します!! 〜人生二度目の公爵令嬢、今度は男装騎士になって最推し婚約者をお救いします〜のコミカライズが始まったので、パルシーをダウンロードして読んだ。とても出来がいい。

で、無料更新分だけ読んできて、アプリ内を歩いていたらなんかすごいバリエーションが豊富なんだなと思った。講談社の女性向け漫画雑誌からの拾い上げかと思ったらアフタヌーンからもある。とりあえず、これおもしろーいと思ってお気に入りに入れているのは上記のでも推しコミカライズと、

オタ友が彼氏になったら、最高、かもしれない(BE LOVE)

カフェのキッチン担当兼チーフ(男・推しは男性アイドル。女性が苦手で性的指向はストレート)とフロア担当(女・推しは若手俳優)がもう1話で付き合うところから始まる。萌えは恋愛になるのかという、ある意味でも推しに近い現代もの。

カモナマイハウス 南波あつこ(フレンド)

昔住んでいた家に(新しい人が決まるまで、という大家の許可のもと)入り浸る陽向。庭が広いその家についに住人がやってきた。ゲームクリエイターの樹は「誘拐だのなんだのと通報されても困るから」とここには来るなと通告する。年の差ラブコメ。

波よ聞いてくれ 沙村広明(アフタヌーン)

北海道札幌のスープカレー屋で働いているミナレは失恋の愚痴を酒場で知り合ったラジオ局員に垂れ流した。それっきりの中だと思えばその時話したものが電波に乗っていることを店内BGM代わりのラジオで気づいてしまった。激昂したミナレは生放送のラジオ局に突撃する。

ルックバック 藤本タツキ ジャンププラス

あと昨日今日と話題が沸騰している藤本タツキのルックバックも読んだ。
ルックバック - 藤本タツキ | 少年ジャンプ+

台詞なしの画面があまりにも雄弁。143ページもあるとは思えない。読み終わると「漫画がうまい」以外の語彙が消え失せてしまう。
趣味に合わない(グロい)のでチェンソーマンはほぼ読んでいないので、ちゃんと読むのははじめて。映画たくさん見ているんだろうなと思うぐらいにはコマ割りが映画的だった。クラスで一番漫画がうまいと思っていた人間が敗北感を覚えるところや微妙にうまくなっている漫画とか、こいつには勝てないと思ってた人間がめっちゃ自分のファンで雨の中有頂天ではしゃぐ小学生とか、実在の事件1を想起させるところとか、読んだ人間の記憶(トラウマ含む)をクリティカルに引き出すところはすごいと思う。バクマンなのかなあと思いながら読んだけど、藤野は一人で漫画を描けるからそこは違うんだわ。

ウィキペディアのスクショがRTされてきて「藤本タツキの絵柄の目標は沙村広明」というのをみたあとに、パルシーでストーリーチケットほしさに占いのページを設定して「おすすめの漫画は『波よ聞いてくれ 』」って出てきて飛んでみたら沙村広明作品だったので「お導きか?」って思いながら読んだ。面白かったです。

  1. 2種類は目にしたけどまだあるかもしれない []

この場合の「金星特急」が指すものは小説ウィングスで絶賛連載中のほうの「続・金星特急 竜血の娘」第5話。

小説Wings 2021年 06 月号 [雑誌] 雑誌 ? 2021/5/10

文庫本換算で3巻の1話目? 季刊ペースの雑誌連載で文庫本1冊当たり2話で、まとまるのが待てないので本誌派なんですけど、最近読めるコンディションじゃなかったのでずっと積んでたのをようやく読めました。いや最近攻撃力まじ高なんですよ。第4話、拝んだしこの展開死ぬって思ったわ。

腕と脚を組み、窓にもたれて目を閉じた彼女の髪が、ガラス越しの鈍い光で淡く浮かび上がっている。静かに目を閉じた表情はどこかあどけなく、いつもの凛とした表情ではない。(略)
----ああ、この人は彼女が目の前にいるだけでいいんだな。
そう思った。
早く思い出してもらえないと可哀想、なんて焦っていた自分が恥ずかしい。
彼女が存在する。それが彼を生かしている。他に何もいらないのだ。

(P38)

なんてことないこのシーンがすごく美しくて、そこにあるのは愛だけだなと思った。正座して読んだ。

文字を読んでいるのにビジュアルが想起される文章が毎回すごい。その場合の想起されるビジュアルは人じゃなくて背景画、自然の風景が圧倒的に多い。
そういうビジュアルがあるのかというと特にそうでもない。掲載される挿絵はキャラクターが中心で、それも数えられるぐらいしかないし、世界を旅する物語とはいえ金星特急(錆丸が主人公の方、かろうじて現代に近い)と竜血の娘では旅をする世界がまるで違う。知らない世界のはずなのだ。
鉄馬号が走るシーン、知らないはずなのになんか見えたな。本物のロシアさえフィギュア関連(YOI含む)でしか知らないのに。お前は人を殺せるかっていうあいつもやばいしね。温泉の桜もすごくいい。
気軽に旅行に出かけられなくなった現在、写真がたくさん載っている旅行エッセイよりも旅に出ているような気にさせる小説だ。

地平に沈みゆく太陽。
湖からの夕霧。狂ったように鳴く鳥たち。倒れた馬たちが手綱に絡まってあがいている。

(P56)

ここから始まる戦いよ(感嘆)
8月10日が楽しみだ。

メダリストというのはアフターヌーンに連載中の漫画で先日1巻が出たばかりのフィギュアスケートの漫画です。

高校野球でいえば甲子園出場的な扱いの、フィギュアスケート全日本選手権を目指すには5歳から始めるべき、と言われていますが司がはじめたのは中学生の頃。経済的な理由もありクラブに所属することもコーチに師事することもできず、ようやく教えてくれる人が見つかったのは20歳の頃、それも「アイスダンスなら教えてあげるよ」という条件つきでした。シングルの夢を諦めてアイスダンスに転向、全日本選手権に出場して引退して、今はアイスショー出演を目指して20代半ばを越えてなお「フィギュアスケート」にしがみついている。

フィギュアスケートは「大学卒業」が「キャリアの終了」であることも多いです。例えば本田真凛選手は「競技を続けるのは大学まで」という発言があります。

そんな中で出会ったのが少女いのりです。フィギュアスケートへの情熱は人一倍濃い、でもお母さんは習わせてくれないのではとびくびくしている、フィギュアスケート以外はできないことが圧倒的に多い小学生の女の子です。
姉にもフィギュアスケートを習わせた、フィギュアスケート以外のものをいろいろ犠牲にしたが特に何の成果も得られなかった、この子にはそういうものを背負わせたくないという母と、フィギュアスケートをどうしてもやりたいといういのりと、この子には才能が有りますよっていう司と。

こう書いていると私の紹介が普通すぎてめっちゃ普通なんだよなあ。でも「情熱」とか「執念」とかそういうものを強く感じられる漫画で、フィギュアスケートが漫画(動かない絵)で表現できるんだっていうすごいものを読んでますよ。わたしは連載がはじまった当初、スケオタ方面からRTされてきて、「ネットで無料で読めます」枠で読んで移行コミックDAYSのサブスクを試したりアフタヌーン電書購入とかでリアルタイムで毎月読んでいます。

1話は今もコミックDAYSで無料公開されているのでちょっと時間があるとか鳩の口車に乗ってもいいという人はぜひとも読んでほしい。

メダリスト - つるまいかだ / score1 | コミックDAYS

でもね、本当にすごいのは今月のアフタヌーン掲載の最新話なんだよ。
この漫画はいきなり大会を描くんじゃなくて、まずバッジテストから書いてたんだけど、初級の子限定の、大会がついにはじまった。ライバルもいるしこの前であったばかりだけどもう2回転が飛べる子も出場している。
当然ながら大会なのでプログラムがあって振付があってどこで何のジャンプを飛んでステップがどうでっていうのがあるんだけど、漫画なんだけど(動いてないんだけど)すごいフィギュアスケートなんだよね。
TESカウンターみたいなのまであって。いのりの「勝つための執念」とか6分間練習で失敗してると引きずるとか、俺ならGOE加点5億点つけてるとか、地上波で放送される程度のフィギュアスケート中継でみんな普通にやってるフライングシットスピンがいかに難易度高い技なのかとか、メダリストを目指す、そのためならという執念を持つ小学生ってめっちゃあついよな。

いや本当にこう、コロナ禍で、フィギュアスケートの大会も通常の大会はかなり中止になっていて、ネーベルホルン杯とか地区予選大会とかはやってるけどグランプリシリーズがどういう形式になるのかはまだ分からなくて、まだあんまり試合を見ていないわたしはこの最新話は途中からぼろぼろ泣けてきたし、読み終わった後はyoutubeで全日本選手権とかグランプリシリーズとかいろんな動画を見ました。

わたしはジャンプ以外は本当に数えられるぐらいしか漫画読んでないんだけどメダリストとワンダンスはめっちゃ売れてほしいしメディアミックスもガンガンされてほしい。動いてるところめっちゃ見たいわ。静止画の漫画でさえすごい動いているのにアニメとかになったら脳沸騰するわって思うよな。

今朝から132話を何回も読み直している。

ハイキュー最終回を読みました。東京五輪を1話でまとめるのかと思ったら、まさかの。最終回って割とまとめるためのセレモニー感あるのに、ここでまさかの国籍を変更して日向影山に立ちはだかる及川徹まじ及川ァ! そしてロシアでバレーボールしてる夜久、モデルしてるリエーフ。1ページごとに30巻ぐらいの厚みを感じる展開。スピンオフ……スピンオフやってほしい……帰化するに至るまでの話が読みたい。
8年半ずっと面白かった。お疲れ様でした。

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