カテゴリー「 xx収録分 」の記事

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IN★POCKET 2013年 6月号

7年ぶりにカーリーが帰ってきました。
椋本夏夜さんの挿絵がつくのはIN☆POCETだけということで購読を決めたんですが1話すごいところからはじまった。

雑誌収録分とか同人誌とかを……
並びは読んだ順です。

GOSICKs 黒の僧侶は祈りを捧げる 桜庭一樹 (野性時代2月号 読みきり文庫)

脳内ではベルゼブブの頭蓋脱出のシーンで再生された。
少し雰囲気が変わった気がする……。いやセシル先生とゾフィがなんだかこう、GOSICKのあとがきのような。
あとイアンと「エヴァン」になってた。今見たら富士ミスのはエバンだった。

ヴィクトリカは興味なさそうに書物に首を突っ込みながら、静かな声で、
「それだからこそ、この貧しき地上のどこかに、常に"祈る"人が必要なのかもしれんなぁ。ちいさく無力な僧侶たちが、人知れず、世界を、絶望から守っているのだ」
それきり静かになったので、一弥はそっとヴィクトリカの横顔をうかがった。

(P135)

読みきり文庫というのはよい。角川文庫サイズなので収納場所を考えないでいい。

えっちなようでえっちでないすこしえっちな(賢狼とか文学少女とかあにきとしゃていとかの)本 宇佐見尚也

冬コミのうさみさんの本。えろかった。あにきとしゃていは割とありなんじゃね? とか思った。
うさみさん多才だな。今一発変換では多妻だったんだけど間違ってはないと思う。

光圀伝 予告&第1回 冲方丁 野性時代

7歳児が首が飛ぶところをまじまじと見て、その後父に言われてほつれた髪をひきずってずるずるもえ。
この首がどうなるのかもなかなかすごい。冲方作品を読むのはこれが初めてだけどおもしろいな。

予告編はこれかなり先じゃね? というところまで読める。わたしは祝言のターンは死にそうだ。

暗闇の道を、男の首を引きずって歩いていた。
たかが人間の頭部一つ、楽に持ち運べると思ったのだが、これが意外に重たい。(略)
どうせ罪人の首なのだから汚れようと気楽なものである。ごろんごろん転がすようにして運んだ。子供が生首を引きずる姿は、それ自体はひどく不気味なものになりそうなものだが、光圀の天性の覇気が、そういう印象を寄せ付けなかった。

(P48〜P49)

その他の野性時代2月号。

まだ全部読んでない。むしろ1月号もほとんど読んでないのですがぺらっとしてたら台湾角川ラノベ大賞の記事が。華葬伝のあれである。
・2003年:台湾ではじめてライトノベルが出版される。
・2005年:「灼眼のシャナ」がベストセラーに。台湾だけで4万部の大ヒット。日本で換算すると20倍の80万部に相当。
・2006年:台湾国際角川書店がライトノベルを「軽小説」と名付け大々的なキャンペーン展開
・2007年:大手漫画出版社参入。台湾ライトノベル戦国時代の始まり

IZUMI(華葬伝イラストレーター)「日本のイラストのレベルが高い。私にもそのクオリティが求められた。何度も描き直した」

光来たる島 須賀しのぶ 

冬コミの須賀さん本。流血女神伝後日談。早いもので女神伝が完結して3年。
喪の女王より暗き神の鎖の展開のほうがよく覚えているなあ、とおもった。これを機に集めて再読するべきか。
流血女神伝の序盤〜砂の覇王までは友達に借りて読んだので手元にはないのだ。
機と見れば一気に畳み掛ける機動力と決断力笑った。しかし思ったよりエティカヤ1が取り扱い注意だった。

子供たち編のその後について言及される。
子供たち編は男主人公2、つまり非常にきつい展開になる。アンゲルゼはきつい展開だったけど、まだ少女主人公。でも5冊予定が4冊予定になった経緯と最近のレーベルの変動っぷりから、子供たち編など言語道断じゃないだろうかと須賀さん側からコバルト編集部に保留でお願いします、と。
それからラノベと一般文芸の両立の無理具合3などをあげていた。
ここ数年のうちは無理だけどそのうち待っていればひょこっと出るかもしれない。そんな感じの様子。

  1. というかアフレイムとバルアン []
  2. エティカヤのふたり []
  3. 少なくともコバルトは3ヶ月に1冊ペースで出す必要がある→拘束時間が長い→他の仕事ができない→それでも両立しようとしてみた→ぶっ倒れた []

本日は大安なり/辻村深月 野性時代09 8月号
女子一卵性双子! 黒い! 怖い! もえ!

私はその日から、毎日、コンタクトレンズを嵌めました。お化粧をしました。
それは、妃美佳を消してしまう殺人です。

連作短編で次は10月号に掲載らしい。 

好きだよと言えずに初恋は、/有川浩 同上
単行本未収録植物図鑑短編。イツキ小学生の頃の初恋話。

ロングインタビュー 小説の作り方 /佐藤正午 聞き手伊藤ことこ きらら 2009 8月号
確かきららっていう漫画雑誌があったような気がするけどこれは小学館のPR誌です。
物語はどういう風にして生まれているのか、という疑問に対し佐藤氏に依頼を送ったのが2年前。
インタビューに懐疑的なところがあるようでこの話はそこで終わる。そして編集者のもとにメールが届く。
聞き手に一度も会わないで長期間やりとりするのはどうか、という現在進行形の連載。
ライターと小説家のメールが載っている。なんかすごい。スタートから泣き言メールとか気味が悪いとか信用できないとかばっさりすぎてすごい。何かこの後どう転がっていくんだろうというのがとても気になる連載。
きららはしばらく読んでなかったけどこれは次回も読む(今回は三浦しをんのインタビューがあったので

エソラ VOL.5

雑誌型の単行本(とAmazonの紹介に書いてあった)
悩んだけど雑誌とかカテゴリにいれておく。

ロードムービー/辻村深月

小学生のトシとワタル、ある夜逃避行に出かける。
騙された!(いい意味で!
読み終わった後確かに女の子が目の敵にするなら女の子だろうなあと思ったけど、終わりまで男の子だと信じて疑いませんでした。名前トリックとか基本なのに! 基本なのに! 女の子なら……おかげでタカノ家から逃げ出した理由も分かりました(タカノ家に近親者が先回りして来てるからだと思った)。結婚相手は深月かしら。

『トシちゃんは多分、すごく眩しい光です。強すぎる光だから、みんな側に寄って来ます。何でもできる、何でも持っているトシちゃんが羨ましくて、みんな友達になろうとします。でも、なれない人もいます。光が強いから、それに耐えられなくなって、それが手に入らないことが悔しくて、友達をやめていく人もいます。

(P90)

道の先/辻村深月

冷たい校舎の時は止まるでは地味ポジションだった彼の話。塾講師と中学生女子の話。

充は大きくなっても充だった。SOS出してる子を引き寄せる人っていうか。
冒頭の留守電はすぐ「あ、これリカだ」っておもった。もしかして2人は付き合いはじめたのかーよかったな充ーっておもったら違うかったーーーー⊂´⌒つ。Д。)つ

「だから安心していいんだよ」

(P151)

鸚鵡幻想曲/恒川光太郎

外見上何も変わりないし使用にも問題ないけど、発している存在感が異なる。何かが擬態してそこに存在しているものがある。例えば携帯電話に擬態する大量の蟻、何十万匹というテントウムシが擬態してできているポスト。
このテントウムシのシーンとても怖かった。ホラーではないのに凄く怖かった。

原理はよく分からないけどアサノと名乗った彼はそれを「偽装集合体」と呼んでいた。
自分以外にはそれが見えない。擬態してそこに存在していることが見えない。
タイトルどおりオウムで幻想的で石垣島な話。

カマラとアマラの丘/初野晴

退出ゲーム以外の初野作品初めて読んだけどえーーーってなった。
ちょー騙された(いい意味で。)最後まで読んでもう1回読んだ。すごい。

廃墟となった動物園にあるという秘密の動物霊園。そこには墓守の青年がいるという。
わたしは遺骨と灰を埋葬してもらいに夜の動物園に忍び込んだ。

すごくびっくりした。

ザビの感想書いてたのを公開し忘れてた……(読んだのは2月新刊より先なので身代わり伯爵の感想がこうなってます。あと全部は書いてません。

オンライン小説@水晶庭園さん
ブラウザのお気に入りから発掘。(自分で見つけた覚えがない×巡回範囲でオンライン小説に手を出しているのは3つ4つぐらいなので手当たり次第にあたってみると、影響元はなまくらどもの記録さんかなと)
現代で高校生でラブコメです。堅物彼氏×ぽややんかつ最強彼女です。
雛がとても可愛いですとても可愛いです。強調したいことなので2回言いました。
1話完結ですが次が読みたい欲が止まらなくなるので大変です(一昨日3話まで読んで頑張って止めました。そしてさっき残り17話読みました。一気でした。
夏祭りと冬の休日と音楽室が素晴らしいですねころがりました。もだもだしました。
ごちそうさまですごちそうさまです。

星星峡6月号

なんか面白かった……
普段警察系の小説は読まないんだけど、先がちょー気になって読んじゃった。
6月10日朝かかってきた110番通報から全ては始まる。「事件ですか 事故ですか」の問いに「事件です」と答える壮年の男性。受け答えは丁寧、住所電話番号もはっきり伝えた。いたずら電話の類ではない。しかし。

「つまりその……私もこんなことをするのは初めてなので、よくわからんのですが、要するに店のお客さんを店内に監禁しているわけです。これは誘拐ということになるんでしょうか」

事件はすぐ終わると楽観視されていたけどなんだってーという事実の発覚が続き、第1回の終わりは本当に(゚д゚)←こんな顔になる。

久々にペーパー取り寄せとかしましてカーリーの超短編つきペーパーゲット。ちなみにこれは6/12までの受付なので読みたい人は早いうちに。
内容は超最初だけです(普通の本でいうと最初の5ページぐらい)
カーリーの続刊がちゃんと出ますように。

新刊情報もちらりと載ってましたが目新しいところはなく(夏ごろのポリ白もブログで見たし
あえていうなら

パルメニア関係で長くお付き合い頂いている読者さんには朗報もございます。もーちょっとだけ解禁日までお待ちくださいね。

これかなー。

野性時代収録。何か面白かったので書いておく。
僕(山田)は東京の大学の院生2年目である。理工学部応用化学科生体分析研究室の飲み会で、北海道からやってきたゲスト研究員である斎藤恵(院生1年目・人妻・小柄)と喋っているところから始まる。

「北海道ってのは確か……」
懇親の飲み会で僕は言った。ちょうどビールを一杯飲んだところだった。
「大晦日になると、クマが玄関にアラマキジャケを置いていってくれるんだよね?」
(略)
「そうですね、お歳暮みたいなことらしいですよ」
「へえ、いいなあー」
「春にはハチミツも届けてくれますよ。秋にはどんぐりも」

なんだこの「愛媛の家庭にあるという2つ目の蛇口」的小話は!
こういうのがとてもすきなのだ。この後美味しいどんぐりの話になるんだけどこっちはどうなんだろうか。マジ? ちなみに私が食べたどんぐりは不味かったです(何でも食べてみる田舎の小学生)

この「僕」が妙に気に入ってしまいちょっとめくるぐらいにするつもりががっつり読みきる。ぐぐってみたところ作者のブログが引っかかり、この作品は全3回であるとのこと。来月も買う予定だし次回の内容によっては再来月も買おうかなあと思う次第。

本文中に人妻と書くとTBスパムを呼びやすいのでここはTB停止しておく。今はどうなのか知らないけど「食卓にビールを」の時は毎日フィルターを突き破って1件は来ていたのだ……

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