カテゴリー「 エッセイ・ノンフィクション 」の記事
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流行りモノに手を出してみようと思って川上未映子の既刊をまとめて借りてきた。とりあえずエッセイに手を出してみる。エッセイというか、ブログの書籍化。
日記というには余りに杜撰な記録であるし、随筆というには悲しいほどに直観に乏しく、コラムというには心構えが多分に脆弱
(あとがきより)
この前読売に桜庭一樹と一緒に載ってたエッセイでも思ったけど本当に一文が長いなーと。ふんふんと読む。
私は会社に行って女を呼び出して、そこで私は逆上したわけで。その場には喫茶店の店員が存在したために体を取り押さえられ考えていた復讐は阻止されたけども、後日私は女の実家の住所、電話番号を調べ上げて、週に3回は呪いの電話をかけていた。(P80)
この辺はなんかエッセイとは思えないのだ。この後もっと凄いことになる。そういう話なんじゃないかと思った。こえええ。
分類的にはエッセイのようですが、ただものではない。
クラフト・エヴィング商會をキリハラキリコで割ったような感じです。なんとも不思議で、とても笑える。ちなみに装丁とイラストがクラフト・エヴィング商會担当。
十月某日 一五〇八
押入れ上部棚より什器を取ろうとした拍子に、敵(大)一体が突如上から降ってくる。これをテロと呼ばずして何と呼ぶ。手近の火器にて応戦、電光石火の勢で敵を殲滅す。直接の被弾こそなかったものの、我が軍の精神被害激甚、以後数日間戦闘不能状態に陥る。PTSD発症者多数。(P100)
敵スペック:黒い・早い・沖縄には多く生息し、北海道では見られない。ホームステイ・イニシャルGなど複数の異名を持つ。
立体的な映像が浮き出るというデマが流れたシャツでめちゃくちゃ笑ってしまった。笑う→止まる→同じところが目に入る→笑うを繰り返していた。
↑では分かりにくいと思いますが、文字が赤と緑でふちどりがあって、しかるべき眼鏡で見ると飛び出しそうなタイトルをしている。
ダヴィンチでやってたエッセイです。
最初の方は穂村さん独身だと思ってたんだ。なんかのエッセイで「妻」って単語を見て、初めてこの人結婚してたんだって分かった。
エッセイには恋人の話も部下の女の子の話も恋愛の話もかなり出てくるけど、「俺は駄目な男なんだ!(主に男女間の機微において)」という感じの内容のが多いから「彼女はできても妻はできない」人なんだと思ってた。
風邪の自覚がそうであるように、恋も気づいたときには、もうすっかりやられている。その段階からなんとか防ごうとしても、まず難しい。薬を飲んでも休養をとっても、結局はフルコースを味わうことになる。症状の重さや結果の善し悪しはさまざまなだろうが、一通りの流れに乗るしかないのだ。(P126)
この回の話はきゅんきゅんしていたのだけどもここが最きゅんであった。すっかりやられている∩゚∀゚)
自分では当然そうだと思っていたり、自然に行っていることが、他人にとってNGというのは怖ろしい。好意を持っている相手の地雷を踏むのは怖ろしい。(P68)
この話は昨日読んでた本(つまり桜庭一樹日記)のグレートサスケだ!と思った。なんか繋がった話に思えた。相似のものはひきあうのかーと流浪の美貌の大賢者的なことを思った。
それにしても、共通の認識(だと思っていたこと)って難しいなあ。裏切られた(と思った)ほうも。怒りに触れた(おろおろする)ほうも。たいへんだ。互いの善意とか、歩み寄りたいと願う真心だけがこういう窮地を救うのかもしれない、と思ったり。
桜庭一樹日記-P112
東京育ちの京都探訪とはえらい違う感じでした。
京都でマックを見たことがないので、「赤くないマックの看板」は知らないのですが、八坂神社の前のやけに濃い青のローソンの看板の謎は解けました。初めて京都行った時のかるちゃーしょっくだったのだ。
同時進行で東京育ちの京町家暮らしを読んでいるにんにん。
かつくらレビューを見て読んでみた本。かつくらにあったカテゴリ的には「ノンフィクション」だった。
かつての奥さんは途中で外見が男になった。
性転換した性同一障害の女性ではない。半陰陽もしくはインターセックスというのらしい。
半陰陽は、染色体や内外性器の一部またはすべてが非典型的(一般的じゃないってこと)で、性別を男性にも女性にも分類できない「中間性」のことを指す。
性同一障害などの精神的な異性化を指すのではなく、あくまでも生物学的な分類上での話で、精神での性別のあり方は個人差がある。(P17)
20代までを女として過ごし30代は男として生活している(ちなみに今は国内でできる範囲の手術をして男性として生活中。
ホルモンのバランスによって男性化したり、女性化したりするらしい(身も心も。)初めて見る世界だったので、おお……とか(゚д゚)!ってなったりしました。
かつては
ひとつだけあったアマゾンレビューのタイトルは「爆笑エッセイ」
いやこれ笑い事違うやろ(゚д゚)!という内容である。厄年(前厄だったけか)のせいか、そういう星の巡り合わせなのか、歩けば災難に当たるという感じだった。エッセイのネタになるぐらいだからそんなたいしたものでないだろうと思うかもしれないけども凄かったのだ。
一番うご(゚д゚)!となったのは薬にあたった時のやつで
「……あたし死ぬかもしれない」
と、横になったまま友人に言ったらしいのだが、もちろん友人は最初冗談だと思ったと言う。私でも思う。
しかしその後すぐに、後に医者が語るところに拠ると急激な血圧の低下による呼吸困難が起こり、あまりの苦しさに悶え苦しみながら胸を掻き毟り叫ぶ、という恐ろしい状況になった。(P28)
この後瞳孔が開ききったりもしていた。その辺の自分の心中、体がどうなって周囲がどうなっていたかかなり描写が濃厚だった。ほんの5ページほどだったけど、凄い濃かった。
そのほかにもドアで挟んで指がつぶれたりパリの空港で置き去りにされたり色々色々。重大な事態が起こっているのに、重い語り口じゃないのが凄いと思う。
ちなみに母曰く私も薬にあたったことがあるようです。2歳当時なので記憶にありませんが。
母「なんかなーあんた『あたまががんがんするー』とか言い出してな。2歳の子が『頭ががんがんする』って言うんでよ。どこで言葉覚えてきたんこの子、気持ち悪ーって思った」と年始からとても衝撃的な告白をされました(゚д゚)気持ち悪って!
ブログ本。
名古屋の広告代理店で働く(当時)女性があっちこっちで食べたり食べたり飲んだり飲んだり仕事仕事仕事で17連勤したり頑張ったり食べたりしてる日記。
名駅周辺・栄・大須あたりでがつがつと食べまくっている。エンゲル係数ちょー高そうだなーというぐらい食べている。後終電ギリギリまで飲んでいることが多いように思った。
グルメ系ブログらしく店情報と地図が載っている。それとひとりでいっても居心地よく過ごせるかチェックもついている。というのが前半分ぐらいの内容(本自体は結構薄い
名古屋へはオフ会でしか行ったことがないのだけど、ここら辺なら分かる!とかこれ食べた!とか思いながら読むこと半分ぐらい。……何かちょっと方向が変わってきた。
読み終わった後で分かったことだけど単なる章変わりと思ってたら番外編が約4割?5割(80ページぐらい)を占めていたようだ。食べ物系じゃなくなったり、名古屋どころか愛知を派手に飛び出したり、しまいにはお店情報さえもなくなって、最終章では安野モヨコ(主に働きマン)について何度も語ったり、疲労度常に100%振り切れた感じの内容になり、会社の愚痴的なものもぽんぽん飛び出す。ラスト1/4については本当に普通の日記。
でもこの人の文は好きな感じなので検索して新しいブログをbloglineに登録。
(追記)
↑のブログを読んでいたところ、この本とほぼ同じ内容のものが読めそうな感じです。むしろ編集上カットされたものも多いようで、こっちのほうがいいかも……と思いました。
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名古屋はそのうちまた確実に行くと思う。はやき家が戻ってくれば2泊はするぐらいで、今度は観光メインで。逆にはやき家が戻ってきたらもう「東京行くぞーー」っていう勢いと理由がなくなるんだよなあと思った。今思うところの「1回は行っときたい所」はもう行ったし。