カテゴリー「 ライトノベル 」の記事
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お人好しの父が騙されて領地を騙し取られ生活の糧を求めて王都へやってきたオデット一家。
なんとか残った別邸と見栄っ張りな母の意向で貴族としての対面は保っているけど内職で生計を立てている。
貧乏貴族オデットのもとに数年に一度開かれるという名門アイゼンテール家の舞踏会への招待状が届く。当家の若様を親切にしていただいた御礼に、とドレスとアクセサリも当日の迎えの馬車も何もかも揃ってのお出迎えだった。
よい華やかさです。ちょっとシンデレラを思い出しました。
しかしオデットが玉の輿に乗っていく話では(今のところは)なくうまい話には裏がある系の物語です。
なんたって帯文からして「あたしの寿命を返して!!」
命の炎とかはちょっと落語っぽいなと。
キャラクター的にはレヴィローズっぽいなあと思いつつ、これは続刊が楽しみです。
粟楠会の娘茜(絶賛家出中)のボディーガードを頼まれたセルティと、茜の誘拐を依頼されたやってくるロシアの戦闘狂。ヴァローナとスローン。よりにもよって静雄に喧嘩を売る茜(※10歳ぐらい)
あとダラーズに迫る悪意とブルースクエア。
帝人はいい人過ぎるな!(臨也はいい人だ!とかいってるあたり
ていうか遊馬崎ハーフだったんだな。遊馬崎ウォーカーはなんかの雑誌名かと思った。
一か所サイモンのルビがミーシャになってて、マッチョメンなミーシャ(Moira)を想像した。
270ページの静雄の挿絵がよかったです(*´∀`)いい仕事してる。
今巻もセルティは可愛い寄りの面白かった。リトルグレイ! リトルグレイ!
——ま、こういう時に、ウンザリした表情が出ないのは私の利点だね。
「そんなにウンザリすることはないですよ」
——エスパーッ!?(P85)
「嘘だと言ってよ」の後は「ジョー」と続ける程度のラブシャッフル脳です。
竜児が母はこの家に帰らないといけない言ってるところと、やっちゃんかつての自宅に帰るのシーンがたまらんかったです。ああいうシーンはとても弱いのです。あと独身が久しぶりにフルネームで出た。ゆりちゃんは凄い。
竜児が描いていた幸せ未来予想図がいつかちゃんと実現していればいい。
「取り消しなんかできないから。私は返品できないから。離さないから。手遅れだから」
(P57)
「……竜ちゃんが生まれてきてくれなかったらやっちゃんはなんにもないよ! 竜ちゃんはやっちゃんの幸せの、人生の全部だよ! だから……怖かったんだよ————!」
(P175)
ザビとかから想定してた内容とまるで違ったのでとても驚いた……
買おうかどうか悩んでいる人の注意点
・新人賞受賞作を下敷きにしたシリーズ第1作といっても過言ではないほど終わってません。
・表紙のサイド2人の男子の出番は最初と最後のほうだけです
・サブタイトルはあんまり内容を表してないよ!
・人物紹介では「わがまま」となってるけどそんなにわがままとは感じない。
どっちかというと「人を疑うことを知らない」だよなーと思う。
アダリア国では王の血が魔の世界へ通じる門の番人となって封印している。封印といってもゲートのすぐそこに存在していることが重要で、基本的に国王はノーラムド城から遠く離れることは許されない。
先王の母は失踪。リーゼロッテはそのあとを継いで13歳で王となり3年が過ぎていた。
ある日反乱がおきていることを知り宰相の叔父の手引きでリーゼロッテは別の城へ避難するが、封印のため急ぎの馬車で5日かかる道を歩いて戻ることに決めた。名前をリザとして身分は隠して「王都の親族を頼って徒歩旅中の貴族」として道中出会った同じく王都へ向かう村人の馬車一行に混ぜてもらうことになった。その行程の中でリーゼロッテは自分が女王として何をやっていたのか思い知ることになる。
ヘルムートが好きだ。キーファスも多分私好きな部類に入ると思うんだけど、登場は派手だったけど村人と合流以後は地味な人だった……旅中はすごくのんびりしていたのに王都到着以後はとてもばたばたした。
次巻も買うかといわれれば「び、微妙……」という感じだ。