カテゴリー「 少女向け 」の記事

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運命のタロット〈7〉「死神」の十字路 (講談社X文庫—ティーンズハート)

《節制》との戦い終了+日常(改変について考えたりタロットの薀蓄を聞いたり原稿を手伝ったり)+《月》とのフェーデ開始の巻。割と助走の巻だった。
冒頭の女帝はいいキャラしてますね。未来見られるから言いたい放題だな。
原稿手伝ってるシーンのあたりでなちゅらるにファンロードが出てきたからびびった。

しかし時の縦糸と聞くたびに冥王の冒頭のアイクの声が聞こえる。
Khronos, the vertical bearer of time のあたり。

「彼女はすべてを見知ったうえで、中立の見届け役となることを引き受けた」

(P192)

運命のタロット〈6〉「節制」こそが身を守る (講談社X文庫—ティーンズハート)

《恋人たち》とのフェーデ終了。タロットの人たちが思わせぶりです。女帝がとても好きな感じです。
ライコの誕生日が1965なことに驚くなど。改変前に戻ったライコがちょっと少女小説の皮をかぶりなおした気がする。タイムパラドックスとかラスプーチンは隠語ではなくガチでラスプーチンを指しているようにみえてすごい。

《節制》の喋り方がルー語に読めてすみません。
カタカナ表記じゃないけど日本語に混ざってくる英語はルー語にしか見えない……

運命のタロット〈5〉「月」が私を惑わせる (講談社X文庫—ティーンズハート)

《恋人たち》とのフェーデ終了。
しかしそれは新たなフェーデの序章だったのだ!(謎煽り
宣告のシーンがとてもときめいた。しかしごりっとかぐひゃ!とかはやばい。超やばい。
というか戦闘があんなに長いと思わなかった。あと《魔法使い》はツンデレ。

プロメテウスとかラスプーチンとか壮大だ……(プロメテウスは最初に出てくるのが破天荒遊戯のあれだ。
しかしなんでエビなんだろうか。
あとがきの「72円切手」に時代を感じました。

運命のタロット〈4〉「愚者」は風とともに (講談社X文庫—ティーンズハート)

まだまだ続くよ《魔法使い》と《恋人たち》の戦い。

あと《愚者》にあだ名をつけるなら、と先に出てきたのはぐっさんでした(notDonDokoDonの片割れ)
今巻は出てきただけだったな。あと《運命の輪》は出てきたらいちいちどきっとする(冷や汗的な方向で
協力者を探せのほうはミステリちっくだったり唯がすごかったりこいつ怪しい……とか色々。

「ダチョウ呼ばわりされたくなければ、きちんと周囲を見るのだな」

(P79)

「タイガとかいう奴も、たいへんな奴を兄としてもつ羽目になったものだ」

(P252)

ヴァンパイア・キス—レインの挑戦 (ルルル文庫)

これで一応終わり(でも解説見たら一応これで終わりだけど再開してもらえるといいなあ、みたいなのがあった
吸血鬼にして吸血鬼殺しレインの新しい任務は人狼がらみ。チアリーダー部に奇妙な動きがあるということで、レインは天敵チアリーダー部の選抜試験を受けて入部することになる。
よい恋愛ものでした。しかしこの巻のレインは若干ヒス気味です。

「それから、俺の永遠の恋人だ。一日だって離れていたくない相手だ」
「離れたりしないわ」
あたしは囁いて、顔を上げた。ジェレスはほほ笑んで腰をかがめ、そっと口づけした。ああ、あたしはこの吸血鬼を愛してる。
「そう言ってくれて嬉しいよ」

(P178)

グランドマスター!—のこされた神の郷 (コバルト文庫)

シーカがシリアスモードでした。背負ってるのがすごい。
今回は温泉旅行です。休憩場所を探して異教の村の住人とひと悶着……という進行。
シーカとハルさんがいつもよりちょっと近い! 近いよ!っておもった。

「わたしにはあなたの背負うものはわからない。ふだんはべたべたするくせに、いちばんつらいときはあなたは平気なふりをして、わたしを拒絶する」
「拒絶? そんなつもりは」
「ないんでしょうね、自覚もない」

(P51)

「さらに偏見をもつのは人間としてあたりまえのことである」
「え……?」
「未知なる偏見のなかに、学ぶべきものがあるのではないかと、わが輩は考えるのである。ゆえに、こうして一行と旅を続けているのである。内地人たるみなの偏見はじつに、興味深い」

(P207)

赤き月の廻るころ  紅蓮の王子と囚われの花嫁 (角川ビーンズ文庫)

ビーンズの新人さん。3作品の中ではこれが好き。
帯文は「花嫁衣装か死に装束か!?」ですが結婚の辺りがスタートではなく、色々あった末「花嫁衣装か死に装束か!?」です。裏表紙のあらすじは序盤のあらすじではなく話全体を通してのあらすじですね。

北の大国ブロウ(領土は広いが永久凍土が多く人が住むには過酷な土地)とその隣国ロクソン(肥沃な大地が広がっている)の2国間の話。
ブロウ国で不穏な動きが見られる。南の魔術師をブロウの王太子が雇ったという。ロクソン国王は第2王女のレウリアを、今度ブロウ国王の異母弟と婚礼を挙げるツァーリア国の姫のイリーシャ付き侍女として送り込んだ。
そこで出会ったのは1年前ロクソンの離宮に忍び込んだブロウ国の第二王子ジェラールだった。

登場人物がちょっと多い。
運命のグランドラブロマン!っていうほどラブでロマンばっかりの話ではないです。
「天使顔が一番黒い」はよくあるパターンなのに素で見落としていた(←ラストのネタバレが含まれているよー)のでラストで(゚д゚)おわーとおもった。
雰囲気好きなので続きあれば買う方向でー。

以下続刊が出た場合(出るだろうな)登場人物メモ

運命のタロット〈3〉「運命の輪」よ、まわれ! (講談社X文庫—ティーンズハート)

最初1巻2巻はしんどくても3巻までは読むべきだと思いますといったさりさんの感想がよく分かりました。
この巻から雰囲気がなんかがらっと変わるよ! 何か文章が詰まってる。ハートはまだ残ってるけど2巻とはえらい雰囲気が違う。

話は寮内合コン(酒も飲んじゃうぜ!)ではじまるのでおお、学園モノっぽいな! と思ってれば叫び声に鈍い音。《魔法使い》ははいることができない結界。急!転!直!下!な展開でした。
いきなりメインっぽい枠で死人出たよすげーなー……
某ねこねこ幻想曲をおもいだすなど。

あの口から登場する虫は想像したら普通に気持ち悪いですね。鳥肌たった。あと《運命の輪》こえー。
一区切りつくから5巻まで突き進むといいですといわれました。(でも5巻なんか待ち受けてそうな気がする……

「Magecianのカードに宿る者の協力者として、Magecianこと《魔法使い》を助け、Loversこと《恋人たち》とのFehde——戦いに勝利を得んことを誓うか」
《魔法使い》はおごそかな調子でたずねた。きかれたあたしは即座に回答。
「誓う!」

(P228)

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫—ホワイトハート)

ついったーで話題だった本。ホワイトハートの新人さん。多分単巻ものでファンタジー。
あらすじでは「迷宮ファンタジー」と銘打たれてますが、迷宮街クロニクルみたいな迷宮にもぐって戦ったり財宝で一攫千金とか死と隣り合わせみたいな本ではありません。
祖母の弔いに故郷アラニビカ島へ向かう貴族の一行。その令嬢プルーデンス(13歳。祖母の影響で年の割には知識が豊富。孤立しがち。可愛げはあまりない)が黄金比の美しさについて語ったり大人たちの陰謀に巻き込まれたりする話。アラニビカへ渡るまえに伯爵が雇ったオスカーと名乗る蒼い衣をまとった吟遊詩人が現れた。周りは歌がすばらしいと絶賛するがプルーデンスはその詩人がとても胡散臭いものに感じられる。

聡明さゆえに孤立する少女と胡散臭い詩人っていい組み合わせですね。
基本口先三寸だけどたまに真理をついたりもする歌のうまい詩人というとオペラシリーズの詩人が脳内検索ではHITするわけですが、あちらよりは相当健康的な雰囲気(部分的に性的な意味で)。
地味めの話だけど神話とかプルーデンスの変化とかがすごくよかった!

「ああ、そういう人もいるね。いろんな人がいるよ。無慈悲で浅慮なのに愛される人もいるし、優しくて相手を理解しているのに、愛されない人もいる。この世は不公平で不条理で、割に合わないことばかりだよ。プルーデンス」

(P107)

「なにも考えずに泣いたり怒ったりするのは、罪がないことだと思っているのね。でも私はそんなの嫌よ。それは安易で浅はかなことだわ。可愛くないとかひねくれてるとか言われたって、私は我慢するの。そして最初から泣かずにいられる方法を考えるわ」
「プルーデンス……」
「私はたしかに子供で小さくて、無力よ。でもだからって私を弱くしないで!」

(P158)

運命のタロット〈2〉「恋人たち」は眠らない (講談社X文庫—ティーンズハート)

ほぼ前巻から地続きの感じの運タロ2巻。
空飛ぶ覆面娘の正体(つまりライコ)をめぐって新聞部とか片桐先輩とか魔法使いに弄ばれるとかまだティーンズハートだな懐かしい感じだなと思った。カバー袖の部分には《魔法使い》と《恋人たち》の戦い! 《運命の輪》も出てくるよって書いてるのにまだーまだーとかいいながら読む。
中立の立場の《運命の輪》をジャッジに《恋人たち》とバトル。でも直接戦うのではなくて《恋人たち》の協力者を3日以内に探すことになった。改変ってなんぞやーとか、読書メーターのコメント欄の不吉なことばになにがおこるんだ……と思いつつ以下続く。

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