赤き月の廻るころ  紅蓮の王子と囚われの花嫁 (角川ビーンズ文庫)

ビーンズの新人さん。3作品の中ではこれが好き。
帯文は「花嫁衣装か死に装束か!?」ですが結婚の辺りがスタートではなく、色々あった末「花嫁衣装か死に装束か!?」です。裏表紙のあらすじは序盤のあらすじではなく話全体を通してのあらすじですね。

北の大国ブロウ(領土は広いが永久凍土が多く人が住むには過酷な土地)とその隣国ロクソン(肥沃な大地が広がっている)の2国間の話。
ブロウ国で不穏な動きが見られる。南の魔術師をブロウの王太子が雇ったという。ロクソン国王は第2王女のレウリアを、今度ブロウ国王の異母弟と婚礼を挙げるツァーリア国の姫のイリーシャ付き侍女として送り込んだ。
そこで出会ったのは1年前ロクソンの離宮に忍び込んだブロウ国の第二王子ジェラールだった。

登場人物がちょっと多い。
運命のグランドラブロマン!っていうほどラブでロマンばっかりの話ではないです。
「天使顔が一番黒い」はよくあるパターンなのに素で見落としていた(←ラストのネタバレが含まれているよー)のでラストで(゚д゚)おわーとおもった。
雰囲気好きなので続きあれば買う方向でー。

以下続刊が出た場合(出るだろうな)登場人物メモ
ロクソン側
王:ケレウス
5兄妹:ロラウド(長兄)アルセイ(次兄) メラレク レウリア ミザレア
ロラウドとアルセイは王妃アルニタの子で、レウリアは隣国ツァーリアの騎士の家系のナシュハの子
メラレクとミザレアは側室の娘で対外的に広く知られている。
グレイグ:レウリアの兄の乳兄弟

ブロウ側
王:シリス
王の(年の離れた)異母弟クラウスとイリーシャ(ツァーリアの前国王の王女の娘で現国王の姪)が結婚
ブロウ第1王子エリク 第二王子ジェラール(ジル) 第三王子リシール
エリクとリシールが正妃アクネアの子(あと妹がいる)でジェラールがリオーラ(海向こうの国の亡命貴族の血筋)の子
王女のセレーナというのがちらっと出るので妹姫=セレーナかも