安達としまむら (3) (電撃文庫)

クリスマスの次はバレンタインです。チョコレート交換しようからはじまるだいたい10日間ぐらいを2人の視点から語られます。昨日喰う寝るふたり住むふたりを読んだせいか、同じ出来事を別々の視点から語るというのがとてもおもしろいなあとおもうのですが安達のだんだんあかん感じがよい。しまむらにこれしてよって言われたら断れないんだろうなとか案件。借金の保証人とかにはなるなよ。
昔の友達と一緒に行動するときの疲れる感じは10代じゃなくても今でもずっと続いていくんだよなあ(わたしは「私の職場にいる人のおもしろい人(わたしは知らない人)」の話を延々聞かされたり年金の話だとか将来の話だとか嫌だから飲み会のセッティングも逃げ続けている
あの、しまむらからも(安達は)特別であってほしいという安達の重さなー。「バレンタインに好きな人にチョコレートを渡す」という大事件以外まったくもってふつうの日常で別に大がかりな事件が起こるわけでもなしこの微妙ーーーな距離感を描くのがうまいなーーーーとおもいました。