カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)

千年前、この世界には「紅の魔女」と呼ばれる過酷な運命を背負ったマールという女性がいた。
彼女が長く滞在した地・親しくした者にはもれなく災厄が訪れたため、彼女は人々から罵倒され恐れられた。
マールもまた不幸な人を作らないように放浪し、人々に魔法を教え弱き者を助け、彼女の想いをこめた石碑を各地に建てた。マールの功績は後世になってようやく認められ各地に偉業をたたえた神殿が築かれ「魔女」は「神」となった。信仰心の厚いマール信徒にとって「マールの石碑」を巡礼することはもっとも尊い行為とされた。

熱心なマール信徒であるカナクは神官を目指し、ユーリエとともに石碑巡礼の旅に出かけた。

何冊かかけてもよかったんじゃないかなと思うぐらいには巻き進行。
話のラストは序盤で大体こうだろうというのはわかってしまうので、あとは裏づけと答えあわせのような……。
何も知らないで「マールの旅」サイドばっかり読みたかった。
世界の話が読めるのかなと思ったけどそうでもなかった。
「危険な石碑巡り」という割にはすごく穏やかな旅で「可愛らしい冒険譚」といった感じ。
「人生に一度はお遍路をと言われたので88ヶ所回った! ただしツアーバスで!」

好きなシーンは卒業式のシーンです。