帯が「この少女小説がすごい」で笑った。なんというこのラノ。
「銀砂糖師と黒の妖精」から2ヵ月後、冬の話。現王族と同格のフィラックス公はある触れを出した。
「銀砂糖師かどうかは問わず、優秀な砂糖菓子職人を求む。公爵が気に入る砂糖菓子を作ることができたら1つ千クレスを支払う」
砂糖菓子の最低価格が大体1クレスであることから、公爵の目にとまった職人には「とんでもない大金」と「王族と同格のアルバーン家が認めた」という名誉が転がり込む。
アンはそのお触れを受けてルイストンからフィラックスまで移動する。
早い自覚だった。シャルはかわいいやつだ。
ジョナスは相変わらず1「腕はいいはずなんだけど小物のチンピラ」だった。このままレギュラーキャラになるのであればもうちょっといい目をみせてあげてほしいです。今のジョナスは脇役以上悪役未満なんだよな。
求)見せ場
「駄目な子ほど可愛い」ならぬ「駄目な子ほど先行きが気になる」という感じ。
冒頭からいきなり「ここあなた未読の短編ありますよー」っていう感じの台詞がいくつかあって気になったのでザビを開く。おおこれだ。とりあえず短編を読んでから本編へ戻る。個人的にはささいな会話であれ「文庫未収録短編を元にしたなにか」というのはあまり好きではない2のです。
楽しい話でした。「シャルは愛いやつだなあ」で大体が語られてしまう。
巻末によれば3巻は既に12月発売でほぼ確定しているようなので、ペース速いなあと思った次第。
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