“文学少女”と恋する挿話集 2 (ファミ通文庫)

文学少女番外編。FBOnline掲載のものと書き下ろしの短編集。
表紙からななせ救済の巻なのかと思えば反町くんと森ちゃんという最強バカップルがいた!
バカップルにも程があるな!
反町くんが詩人に共感したり反面教師にしたり師匠にしてたりする読書シーンが大変ウザ可愛いです。

森ちゃんの家は名付け的に森鴎外がモデルなのかと思った。森鴎外の子ども達は漢字よりカタカナのほうがよく似合うような、時代を考えるととても珍しい名前をしていたはず。弟は多分ルパンだと思う。瑠帆?

詩は子どもの時に読んだのはらうたとか以降読んでないんですが、ギタンジャリはとても気になる。
中原中也はこの前の別冊文芸春秋だかなんかでやってた番子さんの漫画のイメージが強い。中也=黒目がち。あと読んでないけど知ってる詩といえば山村暮鳥か。いちめんのなのはな。
菜の花綺麗ねーな詩なんだとは思うけど、わたしがこの詩を見るときはいつもホラーがかったシーンばかりだ。

「ななせの恋日記番外編」が「美羽の調教教育の賜物」なんて説明では足りないぐらい心葉がへタレ返上しています。びっくりだ! 嘘みたいだろう? このルートは未来がないんだぜ……

誰だって汚れたくない。
健全でいたいし、綺麗でいたい。太陽に向かって正々堂々胸を張っていたい。
それでも、なにもかもが正しくまっすぐいくわけではなくて、いけないってわかっていても??そんな風になりたくないと抵抗しても、どうしようもないこともある。

(P268)