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SH@PPLE  —しゃっぷる—(9) (富士見ファンタジア文庫)

最終巻。
カラーページの次のページで既に泣きそうになったので1次の日に回す。

  1. 感情の触れ幅が非常に激しい日だった。 []

天使から百年  魔人と主人と廃棄物 (富士見ファンタジア文庫)

やっと読めた感が強い1冊。
はじめに発売が予告されたのは11月ですが色々ごたごたしたようでようやく本屋に並んだ5月。
あらかじめ3冊完結でということになっているようだ。

この世界にはロドーリーという敵が存在する。時折ふらりと現れて人々を襲っていく。
アルゼア国とエルスモア王国にしか現れないが、これは全世界規模で対応すべきとして「ロドーリー対策世界機関」はダーヴィス学院を開校した。全世界試験の結果素質ありと認められたものが集められる。
入学辞退も退学も認められない。命を落とす危険性だって大いにある。戦い方なんて分からなくてもここで教える。そんな学校だ。

英雄の末裔・ラック家のカイ(女)もそんな風にしてダーヴィス学院へ入学した。
人を殺したりものを破壊したりそんなことが自分にできるの? こわい。にげたい。どこか別のところへ行きたい。そんな思いと裏腹にカイはロドーリー襲撃の際、指示のままに手帳の1ページ目を読み上げよくわからないまま魔人システム成功の第1号となり異世界からの少女フジシロユイカを従えた。
でも依然として世界への立ち向かい方は分からないまま。

魔人システム・カイの世界とユイカの世界・100年前の天使戦争・ユイカの能力ってなんでえろいの? とかこのわけ分からなさは今にはじまったことではないので超wktkしつつ待ちたい。

わたし読んだ時はわけのわからないテンションでP160ぐらいの防具への試着シーンで死ぬほど笑った。
肉の入れ方wwwwwwwみたいな。ポムグラのときのあけすけな女子トークをおもいだす。

SH@PPLE—しゃっぷる—(8) (富士見ファンタジア文庫)

短編集。ちなみに次巻で完結のようで、完結前に短編集か……と思ったら完結前に読んだほうがいいんじゃないかなという1冊でした。文学少女でいうと月花を孕く水妖ポジションだった。

3話やばい。
学園異能しゃっぷるである。何回と死んだ。わたしこういうの好きだよね……と再確認する。
2話の図書館の延滞者殲滅週間のたすきをかけて気勢を上げてるシーン(P81周辺)はあの雰囲気が懐かしい。東方ウィッチクラフトの御学祭の直前1のようだ。
どの話もよかった。笑えるし小さい双子は萌えるしとても面白かった。

  1. 神様はダイスを振らない []

SH@PPLE—しゃっぷる—(7) (富士見ファンタジア文庫)

ぐるっと引っくり返るしゃっぷる7巻。完結はそう遠くない気がする。
今回は砂糖多めに入れておきました、飽和してますが気にしないでくださいという感じだった。
全体的にクライマックス過ぎた。じたばたもだもだした。

第3の性別VSモテキング(同性限定)
舞姫はともかく雪国はどこまで突き抜けてしまうんだ、とおもった。舞姫は男前過ぎて惚れる。

テル・ア・ビーブ(イスラエル最大の都市)の響きに思わずいつぞやのあとがきのビバブー・ザ・ヒキニクを思い出す。脳内ではすごく似ているような気がしていたけどいざ字にしてみると全く似ていない……

ふごごご! となったのは地の文とはいえ雪国が舞姫に「何してんの姉さん」というてるところです。
姉さん! 舞ちゃんじゃなくて姉さん! この直前の挿絵が本文ではまだ登場してないはずの胡蝶の宮でびびる。胡蝶の宮どこで登場したんだと3回ぐらい見直した。

ラスト付近のあれは見分けられなくてよかったなと思う。あそこで見分けていいのは最終巻の場合だけだ。
もうラスト青春過ぎる。鼻血出る。続きがあとがきいわく冬のうちには! ってあるけど冬ってもうすぐそこじゃないか早! とおもった1

飛べないヘタレに用はない!

(P176)

全世界的に今日はバカ記念日にするべきだと思う。ばかを讃えばかの可能性を信じ、ばかの素晴らしさを世界へと発信するのだ。

(P235)

顔が熱くなるほど恥ずかしくて嬉しくて怖くて緊張して。
だから蜜は、怖さと愛しさの前に立ちすくむ。少しぐらいの寝不足に負けない自分であってと願い続ける。

(P254)
  1. 私の中では12月1月2月3月上旬ぐらいまでが冬 []

黄昏色の詠使いX  夜明け色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)

黄昏色の詠使い完結巻。
綺麗な話だったなあ。最終巻までほぼ標準レベルのまま素通りしてきたエイダ株がぎゅんとあがったよ。
エイダ可愛いよエイダ。エイダとアルヴィルのシーンを推すよ!

ちなみに読んでる間は延々と志方あきこの「謳う丘 EXEC_HARVESTASYA/.」を聞いていた。これがちょうど合うのである。主にヒュムノスパートが。謳う丘ヒュムノス解説

しかし私の中のベストオブ黄昏色は多分1巻なのです。何度再読してもセラフェノ言語のすべてを知った上でもう1回読んだとしても変わらないと思う。来月からのシリーズも楽しみだなあ(*´∀`)

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫)

卵王子のあたりの冴木忍を思いだした。多分これは1冊完結。面白かったです。
オクトス国王エルンストの葬儀のため一族総出で地下に潜っていた。そこを隣国エッセウーナに狙われ、王女エパティークを残しオクトスの血は絶えた。
エパティークが生かされたのは捕虜でも政略結婚でもなく、願いを叶えてくれるという「オクトスの銀竜」伝説の生贄にするためだ。
エッセウーナの第二王子テオバルトは兄ラダーの命を受けて、エパティークとともに旅に出る。
物語はエパティーク(テオバルトにアマポーラと名づけられる)とテオバルトの2つの視点で進んでいく。
エパティークは自分の境遇を呪いながら「今まで何もしてこなかった罪」を思い知らされる。
テオバルトはこの任務が終われば妹を守るため一緒に城を出て暮らすことを決め淡々と任務をこなす。

「私の名はアマポーラ」の後からは地の文もアマポーラになってる……と思ったり。
ラストは何か意外だった。あと終盤がとても怒涛の展開だった。まさかの妹黒幕。
読み終わった後「意外だなあと思ったのは何故か」ということで「意外じゃないラスト」を考えた。

・予定通りアマポーラが飛び降りる、が命は助かる(竜は別に存在)
・両方飛び降りる。(竜は出現&生死不明。最後に竜を呼び出した人としてのちに詩人に謳われる)
・どっちかが飛び降りる→竜になった後片方がそれについていく(生死不明。最後に竜を呼び出した人として詩人に謳われる。詩人はエレンですねわかりますEND
・どっちかが飛び降りる→竜になった後片方がそれについていく(のちに大きくなったエレンのもとに2人が
そんなことを考えているうちにタイトルを見て「確かに花守の竜だなあ」と納得する

弟の名前がロランで「水面の月」にふいた。死せる乙女その手には美しきもの

SH@PPLE(6)  —しゃっぷる— (富士見ファンタジア文庫)

蝶間林典子のための1冊。
舞姫(のふりをした雪国)のところに胡蝶の宮がお願いがあるとやってきた。
「婚約解消のため恋人(雪国)がいると言った、先方は『恋人がいるというなら会わせろ』と言っている。本当なら雪国に頼みたいが色々障害も多いので事情を知っている舞姫に男装して一緒に来てほしい」

720度回転してみたって感じですね。ぐるっと回りまわって元通り。
胡蝶の宮とデートする舞姫外見雪国(実態は中身も外見も雪国)を見て蜜が自分が好きなのはどっちか悩んでいるところにとてもきゅんとしたよ。

舞姫が男前過ぎる。

雪国(のふりをした舞姫)とSECがりぼんと待ち合わせをしていた図書館併設の喫茶店の名前が「おるたんしあ」でとてもふいた。多分近所にカフェ・ヴィオレットがあるに違いない。

不穏な空気を残しつつ終わってページをめくればあとがき……のはずがはじまる「新異装戦士SH@PPLE」。
あとがきという文字を3回ぐらい見た。

BLACK BLOOD BROTHERS11  —ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生— (富士見ファンタジア文庫)

とある吸血鬼の兄弟の話 最終巻。
九龍の血統が格好よすぎる件。特にザザとカーサ。戦いとか散り方とかなんだこれ(゚д゚)
ジローを特区に迎え入れるミミコとかバウワウ卿とかとてもきゅんとした。
あとはもう全部何もかも「すごかった」で言い表せてしまうので、余分なことを書くのはやめておく。
まだ物語を反芻している。あとがきのあれこれがまたどっかで見られるといいなあと思いつつ。

「君は……高潔すぎるから。僕には眩しすぎて……」
ゆっくりと、目の前の運河を、空から降り注ぐ日差しが過ぎった。
その瞬間、鈍色に見えた河面が、キラキラと黄金色に輝いた。
美しい光。しかし、あの光にカーサたちが触れることは許されない。あれは太陽の光。命を育む、聖なる光だ。

(P428)

「ワイン。私はリズとの約束を守れなかった。けど、お前が生きていてくれるから、少しは彼女にも顔向けができる。愛してるよ。お前のことを、私は心から愛している。だから生きてくれ。そして許してくれ。辛いとわかっているのに、一人で生きろなんて言う、私のことを」

(P476)

BLACK BLOOD BROTHERS10  —ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣— (富士見ファンタジア文庫)

前半は聖戦前夜で、短編集で語られてきたカーサの変遷。クロニクルの締めくくり。
アリス・ジロー・カーサの3人一緒の100年の夜が終わりを告げる。
はじめての血族を目にしてのカーサの選択と決断はとても切なく格好いいものだった。

時は変わり2009年シンガポール、再びの聖戦前夜。
最終巻は10巻(これも分厚い)以上に厚いとか。楽しみにしつつ来月を待つ。

「その代わり、お前たちのことは、私がなんとかしてやる。側にいて、守ってやる。子を産むにしろ、諦めるにしろ、この先もずっと。最後の瞬間までお前たちを守ってみせる」

(P175)

黄昏色の詠使いIX  ソフィア、詠と絆と涙を抱いて (富士見ファンタジア文庫)

最後に至るまでのあの流れのために読んでたなあ、と思いました。
ミクヴェクスかクルーエルかの時点で、クルーエルは消えると思いましたが。
最初のほうのエイダ関係のあれこれとかミオとか、視点が多くて読みづらいヨーと思ってたので余計に。
ファウマの名詠のシーンはちょうど志方あきこ「埋火」(Harmonia収録)を聞いてたので、これはすごく合うとかテンション高くなってた。

次回最終巻ー。

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