タグ「 ビーズログ文庫 」の記事

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時計王と魔法のドレス -ばらのフリルと初恋の鍵- (B’s‐LOG文庫)

表紙ぱっと見「なんかアイリスっぽいなあ」と思ったけど、もうちょっと見るといちいちレース風になってるところとかが「ああ、やっぱりビズログだなあ」と思った。
うさみさんちの「ラノベタイトルロゴに使われているフォント」とか見てて改めて思うことには、タイトルロゴが一番装飾されてるのはビズログだと個人的には思っている。すごくデコデコ。
ていうかビズログの「魔王」レーベルっぷりはなんだろうか。これにも魔王が出てくる。

ドレスのデザインから縫製までこなす1ハーモマイアは、ドレスを持っていった先の屋敷の跡取で幼馴染みのカリストルとともに「魔女の森」へと足を踏み入れる。
森で見かけた喋るウサギを追いかけて2人がさらに奥へ迷い込み時を司る魔王クラウドの城に辿り着いた。

アリスパロな冒頭ですがそれは続きません。少なくともダークな寓話っぽい気はあんまりしません。
暗くはないよね。瀕死の人はいるけどそれは表舞台には出てこなくて華やかな場面が続くし。
しかしなんというかこう、全体的に肌色ですね2
剥かれたり脱げたり脱いでいたり、あとお風呂に乱入されたり皮膚露出・接触の多い話ですね。
まあ全裸が多いと言ってもエロさはこれっぽっちもありません。
魔法のドレスなら魔女っ娘ちっくに着替えさせてあげてもいいと思うけど全裸なうである。

最後まで「クラウドの正体は時間軸がずれているカリストル」と思っていました。最後まで読んで「あ、カリストル解放されてる……」と思ったのでした。ていうか外科的なあれが……(゚д゚)
全体的には面白かったけどなんか「3冊ぐらいある話を1冊に凝縮させました」みたいな急に話が終わった感があった。

  1. 外向きには「縫製のみ」ということになっているが []
  2. 少女小説でこの表現をすることになるとは思わなかった。肌色。 []

子守り魔王と姫騎士団長 ?緑眼の咎人? (B’s‐LOG文庫)

1巻のときも書いたけど南米である。つまりイルマリアは若干スペインなのである。
最近スペイン萌えがやばい。ていうか1巻よりずっと面白いなあ。
前巻よりもっと直球にコンキスタドーレスで笑った。? コルテス将軍に続けー! / である。
コルテス将軍とケツアルコアトルが出てきたぜ……そして表紙の魔王がやっぱりシャイタンに見える。
トラロックは黒髪なのにもう病気レベル。

「ひめぎみはーいただいたー」は名台詞だと思う。トラロックかわいいなー。

そしてクレアが急速にレンタルマギカのアディリシアと同じカテゴリに……入ってきたような……。
ツンデレという意味ではなく「血」とか「誇り」とか的に。

アルビオンの夜の女王 -銀弾の君と炎の呪縛- (B’s‐LOG文庫)

シリーズ開始前は3冊完の予定だったけどもうちょっと続けられることになりました1ということらしい。3巻のあの終わりそうなムードはそれか。段々面白くなっているなあ。

そんな感じに第2部スタートな趣。フリーデルはツンデレだよね。
それはさておき今回のメインはセシア兄! シスコン兄! この兄はいい兄。
上に兄がいますが兄萌えは割とします。「こんなお兄ちゃんがほしい」とはさらさら思っていない、可愛がる/可愛がられる対象として自分を置いていないゆえの萌え。ひとことでいうなら「それはそれ、これはこれ」

何より漫才ちっくだったセシアとラゼリオンの仲が地味に進展しているのが驚きだ。
ていうかP231の最後ら辺な。ビズログさんまじパねえっす! っておもった。

  1. あとがきより []

海が愛したボニー・ブランシェ (B’s‐LOG文庫)

ボニーは両親が亡くなるとほぼ同時期に王命で「ロランの乙女修道会」に放り込まれることとなる。
修道院ではほぼ監禁状態であったが父の遺作、軍船メレアグリナ号の進水式のため1ヶ月ぶりに故郷へ戻ることになった。進水式の場でボニーは両親を殺したとされる海賊ファド・ディアス一行に遭遇する。
濡れ衣だと主張するファド、ボニーは真実を求めてファド一行に同行することを決めた。

ビズログの新人賞受賞作品。色々とすごい。
そろそろビズログはビズログさんまじパねえっす! とか言われてもいいんじゃないだろうか。
そんな序盤からイヤボーンである。パンチラならぬドロ1チラである。いやモロだけど。
ほんのりBAD×BUDDYを思い出した……(ドロワーズ的に

海はいい。海賊はロマンだ。老海賊はまじときめく。
ナイフ口にくわえてマストを駆け上がるヒロインってなにそれかっこいい。
ラスト付近力ガ欲シイカ?のあとのボニーはFF6のトランスティナっぽいよね。あとボニパンという響きはゴマパン2を思い出す。

「幸運はいつだって前向きな人間に味方する。運ってのは、その場にいる面子、気概、ものの配置、天候、気温、風の向き、自然の摂理……ほかにもいろいろ、無数の条件が奇跡的に揃わないと起きない一瞬のことだろ。ところがこの船にはこんだけ多くの前向きな奴が集まってるんだ。そういう人間が乗った船は、誰かがいい風を呼び込めば、絶対に沈んだりしないのさ」

(P76)
  1. ドロワーズ []
  2. 良かったり悪かったりする魔女、ポムグラニット []

死神姫の再婚 -恋するメイドと愛しの花嫁- (B’s‐LOG文庫)

最近の死神姫は表紙がコスプレちっくであるなあ。今回は内容も仮装なんですが。女装男装実にフリーダム。最近はライセン夫妻が非常に夫婦である。アリシアが色仕掛けとかカシュヴァーン様もそろそろ残念可愛いにも程がある。

パーティはルアークが似合いすぎだった。ジェダがひどかった。(いい意味で)
岸田メルさん挿絵がクリティカルにひどすぎて超笑える(いい意味で)(具体的にいうと109ページ右側)
そして「貧乳幼女」という単語にバカ受けである。

女神の娘の恋歌 光の乙女、闇の聖女 (B’s‐LOG文庫)

これはあれだな。兄だな。

なんか凄く急展開だった。今回は顔見せもしくは前振りでクライマックスは次の巻かなあと思ったら「マライナ」関係は凄い勢いで明かされた。そしてナリスフレイに胸キュンだった。いやレイヴェンの「俺を選んでくれ」にもばんばんばんとなりましたが。この足の速さだと次の巻で終わったりしないだろうかと思った。

レプリカ・ガーデン 時無しの人形師と人形の女王 (B’s‐LOG文庫)

「人形と人間の恋」な読みきりシリーズ完結。最後に超いいのきたこれ。セレネ好きだ。
好きな順に並べると3>1>2です。読みきりですが1巻アーセル救済ルートともいうよ。
そして好きなカップルと書けと言われたらバラッドセレネというよ。5章がどう見てもご褒美であるよ。
先がないカップルとかとても好きです。いやふつうに幸せな人たちも好きですが破滅前も好きです。
ヴェネツィアなカーニバルがロマンである。

なんというかもう「好きだー」とひとことに凝縮されると思います。

カーデュエイル物語 銀砂の魔王 (B’s‐LOG文庫)

流浪の民の少年ジークフリートと町の権力者の娘シェリルは「君の18歳の誕生日に迎えに来るよ」と結婚の約束をする。それから10数年後、18歳と数ヶ月を過ぎたシェリルはかつて領主の血筋である市長の息子と結婚話が持ち上がる。ジークのことを忘れられないシェリルは家を抜け出し酒場で情報を集めついにジークと再会するのだが、彼は異界カーデュエイルを統べる王となっていた。

話の大筋は割と好きです。大筋は結構シリアスなんですが、魔界は妙なものがいっぱいあってシリアスに徹せられないコメディで溢れている。そしてその笑いがどうしようもなく合わない。笑いのセンスがあわないってこういうことっていう典型例だと思いました。
三角関係になりそうで当て馬に終わったかの人は多分もっと出番が多ければ好きだっただろうなと思った。

子守り魔王と姫騎士団長 (B’s‐LOG文庫)

あらすじとかイラストとかそういう外見的にはまるで興味をもてないんですけどもヤンキー巫女逢桜伝の人の2作目なので買った。こういう博打的なことを久しぶりだなあと思う。しゃっぷる1巻以来?

今度も神話系です。スペインによる南米征服後! コンキスタドーレス! コンキスタドーレス!
無駄にテンションが上がりました。SoundHorizonライブで披露された新曲「海を渡った征服者達」について調べるためにコンキスタドーレス関連本を読んだところだったのでとてもびっくりした。(→海を渡った征服者達
魔王様赤髪でなくてよかったな。もし赤ならシャイタンシャイタン!と騒ぐところであった。

恋愛要素はこの巻ではとりあえずなし・子守魔王は裏表紙のあらすじ通りの「超いい人」
ヤンキー巫女のようなすっきりさっぱり!みたいな主人公ではありません。
梓と同じく苦労人ではあるんですが、「他に適役がいる1騎士団長というプレッシャーと義母からの嫌味に耐えぬく苦労人な良い子」でそれなりの湿っぽさも持った割と普通っぽい子です。

このファンタジーの南米割りみたいなこの世界観は結構好きです。なんせイヴェターンの国。

地味に衝撃だったのがあとがき。そうかペルーの人はアルパカも食用なのかと。毛をとるようだと思ってた。
あとゲテモノ食いのなかにワニが普通にありましたがえ……と思った私。焼き鳥屋でワニとペンギン食べました。ワニは鶏肉っぽい味でした。まあワニって言われんかったら分からんし。

  1. と自分では思う []

死神姫の再婚 -飛べない翼の聖女- (B’s‐LOG文庫)

カシュヴァーン「俺の嫁は世界一ィィィ!」の1冊。ex)「大体もっとよく見ろ、俺の妻はもっと可愛い!!」
今回はスキンシップというか密着の多いこと。カシュヴァーン様乙女時々おっさんすぎる。

アリシアの誕生日を盛大に祝ったのちライセン家とレイセン家一行はラグラドールへ。はじめての海や潮風だが、アリシア以外はあまり感動するものはいない。

というのも<翼の祈り>の教えでは海は不吉な場所。至高き国へ飛びたてるだけの翼を得ることができなかった民が沈む国があるといわれており、さほど信心深くない者でもあまり好んで近づきたがらない。
現代日本で言うと墓地なのか。
そこを襲撃されて離ればなれ引き裂かれてアリシアは<翼の祈り>教団本拠地へ。
そして対面するアリシアと聖女アーシェル。<翼の祈り>の内部がごろりごろり。

トラウマを作る奇書シリーズ:どろどろ屋敷がどろどろ溶ける

前巻に引き続き「いい仕事をしている挿絵大賞」は「海に飛び込んで髪型がぺしょっとなったカシュヴァーン様」
終章が「これはなんというギャグだ」としか思えんとです。ちょー笑えるんですがこれは笑っていいところなんでしょうか(だめっぽい気がする)。

パーシアはルナちゃん予備軍。

あと帯が何の役にも立っていないことに笑った。ちゃんと家に帰るし対決もしてない。

アルビオンの夜の女王 -吸血公爵と紅き御曹司- (B’s‐LOG文庫)

なんだかがらっと雰囲気の変わったアルビオンの夜の女王2巻。

今回は主に吸血鬼のターンなので、若干のえろさというか色気はありました。でも何故かあちらこちらに笑いが仕込まれています。題材的に耽美にも退廃的にもなれるんだろうけど、軽さを保ってます。
特にセシアとラゼリオンの会話がなにが決壊したのかと思うぐらい漫才寄せになりました。
1巻はもうちょっと「寄らば斬る!」みたいな緊迫感があったと思うんですが、黒猫さんと様刻1みたいな漫才会話成分ががっと含まれている。

今回はヴェネドシアという魔物が多く棲む島が主な舞台なので、執事はさほど出番はないのですがすごく美味しいところをかっさらっていきますね。ハンドパワーふいた。

そのヴェネドシアに行くことになった理由が「とある事件で押収した美肌クリームを分析したら魔術的に精製必要な成分が含まれていた。あちこちの雑誌に広告が出されており世間に広まりつつある」という新たな依頼がはじまり。資料として同封されていたものが広告を出している雑誌のうちの1冊、「レディ・セブン」という12歳から70歳まで広く楽しめるゴシップと最新流行と平易な文章とイラストが売りの雑誌である。
脳内では女性セブンの姿がちらつく。不思議美肌クリームが40代オーバー御用達化粧品として形作られる。待て、もっとロマンあるものを想像しろ! せめて同名のALBIONにしてください! と思う。

同意するというかそれ以前に分かる人が極少ないと思うのですが、○○すれば××したみたいな表現2がPBCで前超流行った描写を思い出した。懐かしい。

< アリスの箱庭>決着は次回に持ち越される。
個人的に読んでみたい話は「執事密着24時」(←執事を観察するローズグレイハウスの住人の話。)
「昼の女王VS押しかけ悪魔」(←夜の女王は板ばさみで胃を痛めます)
とてもきになります。

「まあ私は魔王になる気はないので、花嫁といわず、あなたの婿養子でもいいのだが」
またしてもさらっと言われ、真面目に思案していたセシアはむせた。
「『夜の女王』の夫。ふむ。花嫁と同じぐらい素敵な響きと思わないか」
「思いません。全然まったくこれっぽっちもです」

(P32)

そしてセシアを見ないまま、今までとは一変した、抑揚の失せた声で言う。
「セシア。私が黒を纏うのは、私の産まれた世界では喪の色は黒とされているからだ。もし仮に喪の色が桃色であったなら、私は羞恥と躊躇いで内心七転八倒しながらも全身桃色で統一していたかもしれない」

(P93)
  1. 西尾維新 []
  2. 誘惑すればなにかがうごめく気配がした、みたいな []

女神の娘の恋歌 暁は伯爵、黄昏は魔王 (B’s‐LOG文庫)

堅実な面白みのシリーズ1作目。

グメーラ伯領に若き司祭ミーナ(本名マライナ)が赴任した。
グメーラ伯領にはパラディール教会がいくら司祭を送り込んでも数ヶ月で逃げ帰ってしまう評判の悪さだった。元々グメーラ伯領は人と妖魔の世界の境界に位置するため怪異が多いことや、15年前に前伯爵に追い返されたとも殺されたともいう司祭の噂から不人気な土地である。
現伯爵ナリスフレイは魔王伯と呼ばれているがミーナが拍子抜けするほど見目麗しい青年貴族だった。
そして赴任翌日からミーナは城で村人を集めた朝の祈りをはじめる。バラディール教会聖職者の朝の祈りは歌うことだ。アルトネリコ的なあれです。

野望のあるミーナ・腹に一物系の青年貴族ナリスフレイ・夜にしか現れない”ナリスフレイの不肖の弟”レイヴェン、そして堅物執事!と。美味しいです。わたしはレイヴェン派です。

欧米方向と同じく聖人あやかり系の名前が多いこの世界では、「光の女神キリヤナ」からつけられた娘は多くてもキリヤナの娘である「光の乙女・穢れた者 マライナ」とつけられる娘は少ない。母は何故この名前をつけたんだろうと思い悩むミーナとか、いずれは魔神ジャイナルに相当するものが出てくるのかとか思うととてもwktkします。

死神姫の再婚—孤高なる悪食大公 (B’s‐LOG文庫)

99ページ!
インパクト大賞でした。雨悪は大変だ。

カシュヴァーン様可愛いよカシュヴァーン様。ていうか表紙のカシュヴァーン様超若い。
冒頭から指輪サイズを測ろうとしているところがとてもにやにやする。

わたしカシュヴァーン様は女になったらプリハーのジルみたいになると思うんだ。(※ただし平静時に限る)
もっとわたしを可愛がりなさいともっと俺だけを特別に扱えは方向が似ていると思うのだ。
(↑白文字はプリハー最新刊1ジルの台詞が沈んでます

アリシアの「カシュヴァーン様はたぶん上手」とか子作り関係がわたしの腹筋超大打撃だった。死ぬ。
あと夫婦べろちゅーしすぎ。ノーラとティルは可愛い。

悪食大公グラネウスは死神姫のなかにおいてかなり真っ当な大人ですね。そして随分多才ですね。
服とかのセンスはあれですが。

あとラグラドールを見るたびにラブラドールと一瞬読み違える私の目はなんとかなりませんか。

「……ああ、そうだぞ。俺より先にあいつにしてはいけないことだったんだぞ。だからといってこれからはしていいという訳じゃないからな。くそ、俺だって本当は仕事なんかせずに、ずっとお前といちゃいちゃしていたいんだからな」

(P152)
  1. 現時点での []

お狐サマの言うとおりッ! (B's-LOG文庫)

パラレル江戸の人情モノ? みたいな感じでした。
既存の作品でいうと「銀魂としゃばけを混ぜて少女小説の型に流し込んで焼きます」みたいな。
パラレル江戸なのは都の名前は江都で徳河将軍家の御世だけど、鎖国してないしもう文明開化してるという点で。

満月の夜に猫を助けたことで桐緒は色々あって狐憑きになった。狐憑きはどっちかというと妖に近い存在だけどこの世界の狐は座敷童的存在だった。主従といえば主従なんだけど、主が使われる側な感じです。
かくして貧乏道場で鷹一郎・桐緒兄妹・お狐様の紗那王とその小姓化丸の同居生活が始まって半月、門下生0の道場に仇討ちのために剣を教えてほしいという千代がやってくる。

ラブコメというほどラブは見当たらないような……。紗那王のそれとなく心配したり見守ったりの距離感は好きですが、保護者的視点で見てしまってました。スレイヤーズのリナとガウリィ(超初期)みたいな。

アルビオンの夜の女王 -青薔薇姫と幻影の悪魔- (B’s‐LOG文庫)

舞台設定は19世紀のイギリス風。
アルビオン王国の< 青の薔薇十字団>を率いる銀髪の少女セシア。彼女は魔術事件や悪魔祓いをしているアルビオンの新しい"夜の女王"である。セシアの元に、双子の妹でありアルビオンの若き"昼の女王"クローディアから週末のハロウィンパーティのドレスが贈られて出席する。
問題はパーティで倒れた令嬢が船で帰宅中忽然と姿を消した。薔薇十字団は魔術事件に巻き込まれたと見て捜査をはじめる。事件の情報を求めてセシアはファントムと名乗る謎の悪魔を訪ね、ファントムは情報の対価に「物語の提供」つまりセシアの半生を語ることを要求する。

セシアは出生とか立場とかが割と複雑な感じですが(現女王の双子の姉であることは極秘事項)普通っぽい女の子です。戦う人なので守られヒロインではないし猪突猛進型でもないと思う。
セシアの契約者として吸血鬼(ルーシャス)とか人狼(アルカイン)とか改造人間(センレッド)とかいるんですが個人的に一番好きなのは(ファントム込みにしても!)執事のクレオヴィスです。ハイパー執事です。
「私は人の子です」と言っているけど< 黒>執事でも驚かないよ!

「神のような、奇跡の執事です。ハンドパワーでお体を癒せますし、真冬に枯れた薔薇園を蘇らせろと仰っても、五千人を呼ぶパーティを開きたいと仰っても、水からワインを作れと仰っても、必ずや実現してみせるでしょう!」

(P20)

という触れ込みで派遣されてきたのである。すごい執事なのである。軽く奇跡を起こせて予算管理も屋敷の手入れも完璧である。

「人狼殿はお嬢様たちと違って、拳一つで戦えるのですからいいではありませんか。文句を仰るなら、白百合姫とお揃いのメイド服を着ていただきますよ」
「ぐおおおおお……! くそ! なんで外れねえんだこの手!! 俺より力あんのか執事!?」
「いいえ単なるハンドパワーの応用です。さ、参りましょう。悔い改めようと努める限り、罪は許されるものですよ」

(P187)
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