東日本大震災にトラウマがある人は映画館に行くのはやめておいたほうがいいと言われてましたが、個人的には阪神大震災を想起させるシーンもあったので、地震・津波・緊急地震警報的なものが使われた映像に恐怖を覚える人はまじで見るのはやめておいたがいいと思います。スパイス程度ではなく割とがっつり登場します。

天気の子がばちばちに刺さった人間なので、あれが大ヒットと言われれば首をかしげますが、すずめの戸締まりが大ヒットと言われるなら「それはわかる」というぐらいにいはシンプルに「よくできた」「エンタメ映画」でした。
震災5年後に生まれたシン・ゴジラが「東日本大震災の影響・隠喩」などと言われていて、10年経ってようやくエンタメの題材になるぐらいのところまでに来たんだなと思いました。

我が県が地震の被害を被るとしたら大きめの地震のたびにトレンド入りする南海トラフだと思うんですけど、阪神大震災のニュース映像はまだ鮮明に覚えているし、東日本大震災はニュース映像とは異なり何も起こっていない、でもいつも以上に車が通らず時々サイレンが鳴る自宅外と、あと関西圏なので放送されていたまどマギの印象が強い。
私が東日本大震災で受けた被害といえばサンホラの陛下登壇舞台挨拶が流れたぐらいです。昔からのローランならわかると思うんですけど、サンホラで千秋楽以外で陛下が陛下の姿のままで見られることってなかなかレアなんですよね。
分かりやすい実害がなかったわたしでさえ阪神大震災の記憶がまだ鮮明なので、多感な年代に東日本大震災の当事者となった方々の心中は10年経った今もお察ししますというのもおこがましいと思う。

話が豪快に逸れたのですずめの話をします。
推定震災後の雪道を歩く女児の描写があったかと思えばガッチガチにネイティブっぽい響きの方言が溢れた平和な一家が描かれてちょっとほっとした。
教室で次々に鳴り響く緊急警報の音は台風の日の前職の職場を思い出すのです。個人BOXに入っている数十のスマホから避難所開設等を知らせる時間差で鳴るけたたましいサイレンを思い出した。
猫を追いかけて椅子になった青年草太とともにフェリーに乗り込み北へ北へと進む。
九州から辿り着いた愛媛県、中学校の時の修学旅行を思い出した。
四国の描写は一瞬だったけおd、JR四国の汽車の描写がリアルだったり、見ながら「あっここ鳴門?」って明示されずとも場所が分かったので描写が明確だった。

芹澤(外見ホストの声帯神木隆之介、推定中古のアルファロメオを乗り回し、昭和の懐メロを流す教師志望)は存在自体がギルティ。わたしは君の名は・天気の子・すずめの戸締まりだったら天気の子を一番に選ぶけど、キャラクターで選ぶなら芹澤だわ。

後半の印象的だったシーンは津波で更地、というか基礎を若干残して瓦礫だけ撤去されてる「かつてここにも営みがあった」と思わせる
推定宮城県のどこかのシーン。家屋が燃えているシーン。
絵馬に願ひをで日本神話づいている人間にはとてもわくわくする映画でした。
ハッピーセット買いに行かなければ。