神曲プロデューサー

何でも屋音楽家兼フリーライター蒔田シュンの話。
音楽で食っていくには収入が少ないけど出来る楽器はあまたとあるため良く呼ばれているという。だいたいいつもの杉井光なんだけど面白いですよっていうかわたし杉井光の音楽の話すげえ好きなので面白いの当たり前だった。

形而上モヴィメントが好きで、たぶん若らんらんを他の世界に放り込んだりすると拓人みたいになるんじゃないかなあって思った。音楽の話はだいたい面白いし良い。

ベースは打楽器なのだという人がいる。鼓動を刻むためのものだと。それはおそらく正しい。ドラムスの生み出すビートは皮膚の上で弾けて蒸発する。ベースだけが血管に染み通る。

(P76)