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KADOKAWA
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すごく久しぶりにビーンズ文庫を買ったな……。なんかピンときたので買いました。新人作品。
序盤はすごく駆け足(なんせ最初40ページで竜と出会って、結婚直前に村が焼かれて唯一の家族である兄を目の前で失う)なんだけど、読み終わってもう一回最初に戻ってくるとこれがあれに活きるのかっていう感じで、これもたぶん必要なシーン。

ライラは村が焼かれた日に見た蒼い竜、ルガーに復讐することを決めた。

竜人は生涯ひとりを愛する習性を利用して、ライラは「自分がその運命の相手、番いだと誤認させる匂いを発する薬」を口にした。飲むと翌日に死んでしまうその薬を中和するのが赤い飴玉だ。飴玉はライラが飲む薬の副作用を抑え、舐めた後の口づけが竜人には毒になる。1日でも舐めるのを忘れればライラは死ぬし、口づけをしなければ竜人の毒は抜け、100日口づけを続ければ竜人を確実に死に至らしめ、後には毒も検出されない。

番いだと誤認させる薬を飲んだライラのことを、ルガーは一目で「番いを見つけた」と愛を注いだ。
ライラもまた竜人とともに暮らし、ルガーに寄り添って暮らし、日々ごく自然に復讐の武器である口づけをした。
どういう経路をたどってどういう結末を迎えるかっていうね。いやもうラピュタでしたね。
久しぶりに少女小説ファンタジーを摂取しました。