フラクタル・チャイルド 女神の歯車 (コバルト文庫)

……コバルト時代の質問をされて、自分が答えられなくなったらどうしようと焦っています。自分で自分の本を読み返すか!? がんばれ復習しろ鳥頭!

というのを見たりしたので、LNF参加者を羨みながらフラクタルチャイルドを再読する。
最近叫んでないんだけどフラクタルチャイルドは未だにどこかで再刊しないかなと思うぐらいすごく好きなんです! 未完だから人にはほとんど薦めないけど!
貧乏ながら強く明るく生きる代行屋の若者・カーチェイス・都市の先住民が精霊・大災害の爪あと・ツインシグナル風にいうところの電脳空間へダイブとかその辺にときめく人はおすすめですよ。すごくいいところで切れてますが!

しかし女神の歯車がでて、ストレイシープが完結してぱたっと刊行が途絶えてしまいこのまま「作家・竹岡葉月」は消えてしまうのではないかと思っていた時期が長かったからしゃっぷるの人気がすごい今は夢のようです。

LNFといえば4月馬鹿のネタにもちょっと使ったらのさい!に一枚噛んでます。
本文は読んでませんが解説を書いてます。

窓の外は鼻水の出そうな寒さで、おまけに歩くのにもしんどすなみぞれ混じり。
けれど車の中はたしかにあたたかく、隣には八年ともに暮らした彼らがいるから。
見通しはあまり明るくないが、せいぜい先の見えない薄暗がりを、手探りしながら歩いていこうと思った。
ゆっくりとあせることなく、いつかつないだ両手が、自然にはなれるその日まで。

(P196)