植物図鑑

有川版「空からイケメン」1

さやかは会社帰りにマンションの植え込みで行き倒れている同年代の男(イツキ)を拾う。
色々あってさやかはハウスキーパーを条件にイツキと同居をはじめる。
最近は生々しい描写もありの作品もあったけど、これはまったりゆるゆる系の恋愛モノでした。
イツキは草食系男子です。今流行のほうではなく、文字通り草食う男子です。

最初の頃は渋っていたさやかを休みごとに連れ出し山菜やら野草やらを取り、マメに料理をする。
ラストにレシピがついてきたり料理中の描写もがっつり含まれたりして恋愛と料理がトントンの比率。
さやかが上司からもらったあれでなんとなく展開が読めた。
イツキの背景はこうで、最初のあれから察するに途中でこうなって、きっとラストでこうで多分それで終わりだ、みたいな。そして予想通りに進んだけどくー⊂´⌒つ*。Д。)つってなった。

「そっか、残念だなぁ。ちょっといいもの見つけてさ、週末にさやかと一緒に散歩に行こうって楽しみにしてたんだけど」
そう来られると弱い。惚れた弱み、と認めるのはまだ理性が邪魔をする。
「行ったら何かいいことある?」
「ちょっと楽しくてお得なことがあるかもしれない」
畜生この釣り師め!

(P47)

トップランナーのときを思い出す。
確か有川さんの旦那さんが「面白いものを見つけたからちょっと見に行こうよ」と誘い出したり、有川さん自身がキャラクターのデータベースになってて自分の経験をキャラクターが持っていく、とおっしゃってたのでこれがそれか……と納得する。

イタドリの全国的に知名度はないことをはじめて知る。
わたしも食べたことはないけど誰に教えてもらったのか「割って皮むいたらちょっとした水分補給にいい。酸っぱい」というのを知っている。親に聞いてみたら「あんなん美味しいない」といってるので親の線は消えて、あとはマンガかアニメかNHK教育です……。映像として残っているので小説の線は薄い。

ちなみにわたしの道草喰いの代名詞はサルビアだと思うんです。
中庭の掃除@小学生の時に集団でサルビアの蜜を吸う一群。

分からない人がいるかもしれないので(twitterで聞くと「吸ってました」という人が割といた。地域ばらばらなのでそれなりにメジャーだと思う)写真をつけると

この矢印のところは引張ったら抜けるので

この白いところを吸うのである。

  1. そろそろ女子向けに「空から男の子が降ってくる話」があってもいいと思う(※ただしイケメンに限る)。略して空からイケメン。詳しくはバベルの歌姫の感想参照。 []

長らくの休載だったD-Graymanが再開するそうなんだけども、週刊ジャンプではなく赤マルのほうで。
「赤マルで紡がれる物語の続き」というあおりなので今後の連載は赤マルなのかしら。
値段が350円とか出てたけど赤マルってそんなに安かったっけ……とかおもった

ソースはジャンプ34号なり
(こちらはジャンプはデフォで土曜発売・早売りで金曜発売なので感想を共有できるひとがいない。オブラードに包んだ上でついったに投げる

ペルソナ4 Your Affection (B’s‐LOG文庫)

とてもご馳走様でした!
本自体は薄めですが大変濃いです濃いです。読みながらちょー転がった。
菜々子と直斗の話が読めるとか誰が想像したことか!
あいと一条・長瀬がメインの話を読めるとか誰が想像したことか!
校内コミュと堂島家とジュネスは一通り出てきます。女子料理部サバトも健在です。

こういう感じの本なら何冊出てくれても構わない……とか
少女向けレーベルでゲームのノベライズ(notPCゲー)は珍しい気がする……と思った。
ちなみにペルソナ4未プレイだとおそらく読んでも意味が分からないかと思います。最低「今プレイ中、秋ぐらいまでは進めた」ぐらいでないと厳しい。

7 days wonder—紅桃寮の七日間 (TEENS’ ENTERTAINMENT)

なんかめっちゃときめくあらすじだったので書いてるの誰だと思ったらそこにある「野村美月」という文字。
びびった。ミステリーアンソロジーだそうです。
YAでは煽りがミステリーでも内容は青春小説っていうことは割とあることなのでそれを抜きにしてもちょっとこれはときめく。お題の元、4人が設定をアレンジして独立した短編を書いているということだそうな。
そのお題というのは

・舞台は紅桃寮
・404号室が開かずの間
・事件発生から解決まで7日間限定

執筆者は以下の通り(敬称略)
・谷原秋桜子(富士ミスの「天使が開けた密室」の人/舞台設定は美術高校の寮)
・野村美月(文学少女の人/舞台設定は女子寮。ちょっと酸っぱめ)
・加藤実秋(インディゴの夜の人/舞台設定は保養施設の寮)
・緑川聖司(晴れた日は図書館へ行こうの人/男子寮)

もう「舞台:寮」っていう時点でときめきすぎる。とてもわたしホイホイ。
ちなみに7月6日発売です。もう出てます。

というのを今日asta*8月号で知ってどえらいびっくりしておりました。

宵山万華鏡

宵山が舞台の短編集。

せっかくだから、と思って宵山合わせで読んだ。短編集だし1日で一気読みはもったいない気がしたので
14日(宵宵宵山)から16日(宵山)で最高1日2編まで!とかいってた。
カスタムチャイルドはまじ偶然だったけど宵山万華鏡は計画的犯行である。

夜は短し歩けよ乙女のような大学生の阿呆な話もありますが、全体的な雰囲気はきつねのはなし寄りです。表紙がきらきらしててタイトルどおりの万華鏡だなあとおもうなど。

祭りというのは非日常だ。人と熱気に溢れた通りから横道に入って、普段は昼間でも通らない街灯も人気もない真っ暗な道を通ったり(高揚感とどこからか聞こえてくる鳴り物の音で怖さはまるでない)道路の真ん中をのろのろと歩いてみたり、照明が川面に映っている対岸を見たり、ちょうちんの下を歩いたり、酔いつぶれて寝ている人のとなりを風邪引くでーとおもいながら通り過ぎてみたり(個人的には某工学部とサークルと関西方面の大学の連は滅びろと思う)。多少不思議な事があっても許される雰囲気。だって祭りだし。京都だし。

永遠に宵山を抜け出せないというのは夜市と四畳半神話体系が混ざり合った怖さがあるなあ。

69ページ付近の緋鯉様(仮)は脳内で京都弁っぽく再生してみる。
しかしわたしには京都弁を喋る友達はいないので脳内ソースは山村美紗サスペンスとかテレビ経由のため、舞妓さんかチュートリアルの徳井で再生される。

リアル宵山は一度は行ってみたいと思っていたけど、映画鴨川ホルモーの宵山協定のシーンを見てむりだ!と思った。黒くうごめいているものがあって何かと思ったら人の頭だったのである。人ごみ過ぎる。

彼女の手を握る女の子の手は、どれだけ走ってもひんやりとして、気持ちがいい。そうやって手をつないでいると、自分の身体まで軽くなっていくようだ。足取りが軽くなるにつれて頭が痺れてきて、彼女は同じ景色を繰り返し見ていることも気付かなかった。
あの淋しい路地にある万華鏡の屋台の前を、彼女は幾度も通っていた。同じ角を曲がり、同じ通りを走り、そして同じところへ戻ってくる。賑わう街の一角で渦を描くようにしながら、彼女は宵山の深奥に吸い込まれていく。

(P32)

恐るべし京都、恐るべし祇園祭、恐るべし宵山。
素人の俺が、一人でほっつき歩くべきではなかったのだ。

(P71)

雛のほそみち ~青葉若葉の恋道中!~ (B’s‐LOG文庫)

幼馴染みラブと聞いて!と買って早4ヶ月。ラノサイ杯があるから!と読んだ。
投票するかしないかはおいといて、積みを崩すきっかけになるのはよいですね。これを逃すと年単位の積みに回ってしまう。

江戸時代、生類憐みの令が出されたり松尾芭蕉が生きてたりするころの江戸。
若くして出家願望のある抹香くさい男子×剣を振り回すやんちゃ女子です。

武家の一人娘である吉村雛は生け花より剣道が好きで道場通いをしている。幼馴染みで出家願望のある鹿之助に勝てないのが最近の悩みだった。
臼井家の次男から縁談がやってくる。雛は両親がそのことについて話していることを偶然聞いてしまう。
吉村家より格上の家柄で臼井家としては既に跡継ぎも生まれている。お金のことにはちょっと細かいと聞くけど雛は大ざっぱだからそのぐらいでもちょうどいいだろう。しかしあの顔を毎日見るのは……と両親でさえも悩むぐらい臼井家の次男は不細工だった。
雛は結婚させられてはたまらない、と師匠と仰ぐ松尾芭蕉・憧れの人曾良の旅に同行しようと追いかけ、鹿之助もまた雛を追いかけ江戸を出る。

1巻らしく登場人物の人となりが分かるエピソードとか旅路の描写とか襲撃されたりとか距離が近づいたり焼き餅を焼いたり恋心を焚きつけたりという王道かつ地味めな話です。
男勝りな性格でで普段男の格好をしているような幼馴染みが急に女の子らしい格好をして、どぎまぎしたあげく「似合ってる」ぐらいしか言えないとか基本ですね。おいしいですね。

また、8月23日の『SUPER COMIC CITY関西15』にて、高殿円さんのサークルにて本を委託していただけることになりました!

須賀さんのほうも高殿さんのほうも通販でいいやーと思ってたけど両方インテで買えるんだ……と思うと悩ましい。(しかし高殿さんのほうはもう通販はじまってるので手に入れられるなら通販のほうが早い。(いや行かんけど!(シモツキンとか志方さんのところもスペースとってそうだけど!

NO CALL NO LIFEの文庫版の書影が出たんですがこのデザインはちょっと珍しい気がする。
ていうかこれって帯がかかったら顔より下は隠れませんか。

NO CALL NO LIFENO CALL NO LIFE

何もしてないのに雰囲気がえろい。比較に左側に単行本版を並べた。

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