ヴェアヴォルフ‐人狼—オルデンベルク探偵事務所録 (C・NOVELSファンタジア)

20世紀初頭ベルリン。
人間と人ならざるものの共存を目指す自助組織として設立されたオルデンベルク探偵事務所の話。
所員60人強のこの事務所の所員もまた人ならざるものが多い。
長い任務を終えてベルリンに帰還したジークの新たな任務は保護された人狼の少年エルの世話、そして人外が関わっているだろう殺人事件の捜査。

結末は意外な方向でした。あとジークとエルの組み合わせが大変おいしいです。
続刊ヴァンピーアはオルデンベルク探偵事務所の別の所員の話のようです。これもぼちぼち読みます。

図書館へ行った帰りに本屋をどうろうろする。
ティアラ文庫が確実に入荷しているだろうところをちょろちょろしてみた。
1軒がなにか封入でもされていたのか全冊シュリンクされていたので紀伊国屋の新刊コーナーはとても荒れていた(表紙反り返っている
やばいと噂のヴァンパイアプリンセスをぺらっとしてみる。
本のあっちこっちからきしみ音(婉曲的表現)が聞こえてくるようだった。EROI。
とりあえず積み本の現状と聞こえてくる感想をあわせるとティアラはとりあえず今月はスルーでいいかなあと思ったので買うのはやめる。

あと影木栄貴のエッセイマンガ

エイキエイキのぶっちゃけ隊!! (WINGS COMICS)

これがえらいプッシュされていた。POPではDAIGOが全面に押し出されていた。
このPOPを見た後買うのは何故か恥ずかしかったので別の本屋で買う……
中身はじーちゃんと私みたいな家族ネタ(おもにじーちゃんとDAIGO)のエッセイマンガです。
すごくでっかくつだみきよがいますがほとんどでてきません。
巻末に影木さんとDAIGOの姉弟対談(フルカラー)がのってた。

ぼく、オタリーマン。4ぺらっとしてたら俺妹とハルヒが見えた。
これ見てるときに横ふと見てたらすごく友達に似た人が立っていたのですごくびびった。2回見た。
これの前に置いてあった20歳の原点の帯が桜庭一樹と中村航だった。
二十歳の原点序章 [新装版]

日記本のようだ? 横書き。新潮文庫でも同じのが出てて、これは新装版で3冊あった。
本のラストに略歴が載ってたので見ると私が生まれるずっとずっと前に自殺していた。
なんとなく卒業式まで死にません—女子高生南条あやの日記 を思い出す。

講談社Birthをはじめてみた。なんかぱっと見の印象は箱がなくなったBOX。
頼りない表紙だなあ。いろんなものと鞄に入れてたらすぐぐちゃってなりそうな感じだ。

神去なあなあ日常

白いほうの三浦しをん。林業を営む人々とそこで働くことになった勇気の成長の話。
勇気は高校卒業したが進路は決まっていなかった。大学には行かず、かといって就職する気もなかった。
適当にフリーターをやるつもりが、担任と母の陰謀と「緑の雇用」制度によって林業の世界に放り込まれることになった。
行き先は横浜を遠く離れた三重県の山奥、神去村。
住人の多くは60歳以上、携帯の電波は村では基本的に入らない、手紙ひとつ出すのもいちいち面倒な不便を絵に描いたような過疎村だ。
100年サイクルの林業を営む人が多く夜は遊ぶところもなくこの村の住人の気質はおっとりしている人が多い。神去弁でいうところの「なあなあ(ゆっくり行こう・落ち着け・今日はいい天気ですね)」「なっともしゃあない(なんともしかたがない)」を地で行く神去住人はときどきワイルドすぎて冷たい。

冬から始まって冬に終わる1年の物語だ。3章が超好きだー。
「オオヤマヅミさん(山の神さま)」とか「大祭の年」「誰にも見られず深夜ひっそりと行われる祭りの準備」とか白いへび眠る島を思い出したけど、雰囲気はこっちのほうが格段に明るい。

夏祭りで山太(5歳)が勇気のところに走ってくるところの

「なあ、勇気」
「呼び捨てにすんな」
「ゆうちゃん」
「なんだよ」

(P178)

ちゃんづけはありなんかwwwとかおもった。

神去川のプール(岩を集めて作る)がいいなあと思った。私は海と山が近いので川遊びはほとんどしたことがない。祭りで使われるメドが直球でえろすぎてふいた。

山の神さまに対する村人の態度が加門七海の怪のはなしを思い出した。
怪のはなしは実録怪談集なのだけど(うろ覚えなので詳細は違ってるかもしれませんが)「祭りが見たくて役所に紹介して貰って山奥の村へ行った。『この子は神さまの子なんだ』と紹介されたり村人が並んで、声をかけるわけでもなく山のほうをいっせいに向いた。山から走る火の玉が」みたいな話があったので、神去村ももしかしたらそういう村なのかもしれないとか思った。

「静かに」
清一さんがささやいた。「大丈夫だ。じっとして」
俺は地面に立てていた釜の柄を強くつかむ。大丈夫だ。ちゃんとここにいる。霧の中で呼吸を整え、動揺を鎮める。
ドーン、ドーンと、太鼓のような音が低くした。神去村が鳴っている。ついで、かすかな鈴の音が響く。幻聴かと思ったけど、ちがう。シャンシャンと澄んだ音が、西の山の尾根から下りてきて、俺たちのすぐ横を通り抜けた。俺はもう体がすくんでしまって、指一本動かせない。まばたきもせず、立ちすくんでいた。

(P136?137)

気温と湿度の上がる夏の山は、ほんとに危険でいっぱいだ。
だけど、木陰と朝夕は涼しい。斜面に生えた木のねもとに腰を下ろし、青い空と緑に覆われた神去村を眺める。ひぐらしの鳴く声にうながされ、オレンジ色に染まった薄い雲の下を歩いて帰る。そんなとき俺は、「ああ、きれいだなあ。楽しいなあ」と心の底から思うことができた。

(P149)

紙のままおいてたらなくしそうだ

架空の球を追う

短編集だよーと聞いていたけど実際読んでみたら想像していたのより1話がずっとずっと短くてびっくりした。短編集ていうより掌編集。 表題作で1話目の架空の球を追うは7ページで終わるのである。

好きなのは「銀座か、あるいは新宿か」と「ハチの巣退治」「パパイアと五家宝」
ハチの巣退治は時々脳内でディラン&キャサリンで再生された。本家ビバリーヒルズのほうじゃなくてなだぎ武と友近のほう。銀座新宿のほうは「この人ら会うたびにこういうことをやりあってるんだろうなあ」とか思いながら読んでたらまさに。パパイアはラストのレジですごく笑った。

マギの魔法使い  魔法使いは決断中! (角川ビーンズ文庫)

最終巻。
これから読む方へ:
あとがきから読もうとすると高確率でネタバレパンチを食らうのでページの順に読みましょう。
できたら目次も読まないのが望ましいです。

1巻発売当時はパーツだけみれば逆ハーなので割と地雷覚悟の購入だったけど、まるで甘さがないのが逆に気に入ったという不思議なシリーズでした。途中で糖度がどんとあがりましたが。あのデレはやばかった。

ここからネタバレがどんです。

5月読んだ本まとめの感想のひとつとして書き始めたらなんか長くなったので、独立して記事を書くことにしました。

<前置き>
ただの感想です。
話が寄り道にそれたり話が落ちてないのは仕様です。
長いです。
</前置き>

後半に固まっている。

今月読んだ本は49冊でした(ラノベ28冊・文庫5冊・新書1冊・単行本15冊)

今月は読んだけど感想は書いてない本というのが結構あるので実際の更新した本よりは少ないです。
下に読書メーター5月まとめがあります。こっちは漫画も込みですが全部の本がべたっと。

今月は古いラノベを読んでて色々思ったことがあるんですが、異様に長くなるので別エントリにしました。

面白かった本 ライトノベル

バカとテストと召喚獣 6 (ファミ通文庫)“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)《世界》。—真・運命のタロット 9 (下) (講談社X文庫—Teen’s heart)死神姫の再婚 -鏡の檻に棲む王- (B’s‐LOG文庫)BLACK BLOOD BROTHERS11  —ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生— (富士見ファンタジア文庫)

バカとテストと召喚獣6/井上堅二
文学少女”見習いの、初戀。 /野村美月
《世界》。(上)(下) 真・運命のタロット9/皆川ゆか
死神姫の再婚 鏡の檻に棲む王/小野上明夜
BLACK BLOOD BROTHERS11 /あざの耕平

今月は運タロ・真タロを完走して第3部マダーの会に入会したり、GW進行で各地でフラゲが叫ばれていたものの、こちらでは5月に入ってようやく店頭に並んだファミ通文庫とか、BBBが完結したり、いろんなことがありました。

面白かった本 一般文芸

マイナークラブハウスの森林生活—minor club house〈2〉 (ピュアフル文庫)少年少女飛行倶楽部エバーグリーン (双葉文庫)

少年少女飛行倶楽部/加納朋子
マイナークラブハウスの森林生活/木地雅映子
エバーグリーン/豊島ミホ

再読は入れないことにしてるんだけど、エバーグリーン布教委員としてはやっぱり入れておく。
思春期いいよ思春期。今22?25ぐらいの人でなんか先行きが不透明で悩んでいる人も。

土曜日は薔薇を見に行って来ました。一番綺麗な時期はもう過ぎてましたがそれでもたくさんな花がー。

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