施設育ちのぼく、鈴原博人の元にある話がやってきた。
とある実業家が住み込みで働いてくれる17?19の若者を探している。3年間働いて大検を受ければ大学4年間の学費と生活費を援助してくれるという。ぼくは施設の経営状態やらを考えてその話を受けることにした。場所は和歌山の山奥、似たような境遇の樋野薫とともに陸の孤島へ行く。
和歌山の屋敷に住んでいるのは血の繋がらない母娘、娘(小夜)の家庭教師の角倉幸、住み込みのお手伝いさん(登美さん)、家を取り仕切る中瀬。ネットには繋がらず携帯も没収となる。
この閉塞感はよい。殺人事件ktkr! とか久しぶりに思ったな。こんな整えられた屋敷で起こらないはずがない。あのラストはぞっとするな。あれっとおもって2回読んだ。あんな謙虚なことを言っていたのに……
それでも「家族」と言ってもらったことは、ぼくの心の中にあたたかい灯を点した。
この先、大きな幸福など手に入らなくてもかまわない。
静かに本を読める時間だとか、コウさんにそう言ってもらったこととか、小夜がぼくに微笑んでくれたこととか、そんな小さな幸福を紡いで、ぼくはこの先も生きていくのだろう。(P154)
? やべえ /
今月読んだ本は25冊でした。(ラノベ9冊・新書5冊・文庫2冊・単行本9冊)
面白かった本
20冊以上あってラブラブコメコメしいのをほとんど読んでないなあというのに気づく。
血生臭い話と隣りあわせが多い。殺伐としている。潤ってない。世界画廊はカルヴァス萌えだった。
金星特急は超サバイバルだった。3人が非常に微笑ましいのう。
帰天城の謎はすごくTRICKでした。
ラブコメ成分はマンガにすべてがかかっている。
キスよりも早くを買う気があまりしなかったのはラブコメ成分を受け入れる土台的なはなしか。
今月読んでないなあというのはそれもそのはずで、前半は夏コミ発行予定のらのさい3の原稿を書いてました。私の分はとても短いですが色々とすんげえ本ができあがると思われます。
6/16はイドに至る森に至るイドが発売されました。
たかだか3周するだけで1時間という事実に気がついたのはつい最近ですが、光と闇の童話がいつの間にか60回を越えてました。ワーオ。うっかりドイツで魔女狩りの本をごりごりと借りてきました。チューリンゲンという地名に超ときめきを覚えます。
そのまま6/19は聖誕祭へ突入。目の前で繰り広げられるイドイドは凄まじかったです。
機材トラブルもあれこれありましたがそれらは全て噴水にドーン。
帰って来たらなんだかよく分からないまま職場で優秀な事務方が退職してしまったので仕事量がどーん。
がんばりますよー。
晴れたので図書館にいってきました。
これが気になったんだけど今借りても読めねーなーと思ったので借りるのはやめる。
この2冊を混ぜたみたいな、ふつうのひと(例えば読書系ブログをやってるひととか)の話を見てみたいと思う今日この頃。「あれ読んでた?」「読んだ読んだ!」というはなしは超おもろい。
入り口のところで小学校全学年たぶんほとんど出版社発行による教科書が展示されていた。
中も読める。今時の教科書は凄い。でかい。綺麗。わたしが慣れ親しんだ国語の教科書は光村図書なのではないかと思った。「大造じいさんとガン」と「わらぐつの中の神さま」健在。
移動する。1軒目。
この前できた王将はたくさん人が入ってた。外から見ても1Fも2Fもひとがたくさん。
あとその横の本屋のラノベ棚はすごい。いつ見ても棚が面白い。担当の人とは美味い酒が飲めそうだ。
昨日あすかで掲載作品のうち「バカとノートと召喚状」ていうのをみて「これなんだ」「うららさんが今まで反応してないからバカテスは関係ないと思う」「でも文学少女のコミカライズやってるし……」という流れがあり、現物を持っている人に確認してもらい、とりあえずバカテスは関係ないと分かる。
今日現物を見てやはり別物だーと思うものの、タイトルとロゴはやはり似てるなあと。
そして「赤き月の廻る頃」の現代に舞台を移してのコミカライズが次号からはじまるとのこと。
名門歌舞伎一座の末娘が夜な夜な男が殺される夢を見るという次号あらすじ。
それ赤き月を名乗る必要はあるのか? と思った。いみわかんねー。
冥王星O(MW文庫のやつ)買おうかな買おうかなとうろうろしていた。
移動する。2軒目。
古典部の新作が出てるーともだもだする。
昨日気になった2冊と合わせてもだもだする。いっそどれか1冊2冊買ってしまおうかと思ったけどそこで我慢できるのが大人なんです。でるたんとは違うのだよでるたんとは!
わたしアニメはまるで見てないんだけど四畳半神話体系公式読本が気になってしょうがなかった。
いやだってモリミー成分強いよ! モリミーのエッセイに始まり和服を着たモリミーのぐらびあがあるよ。
途中からアニメのはなしもしているけどえらい気になった。あの古っぽい本のつくりにも胸キュンなのである。
そして今月は野性時代もモリミー特集である。
さらに荻原規子と上橋菜穂子が対談もしてる。RDGの特集がされている。
オススメブックガイドもあるんだけどそこに碧空の果てにとかミミズクが!
野性時代凄い。
ハヤカワのこれが気になる竹岡美穂好きー。いや内容もかなり気になるんだ。唸りながらぐるぐる回る。
普段おつき合いのないレーベルは買うのには度胸と思い切りが必要なのである。
さよならペンギンの横にペンギンサマーを置きたい! とかいってたけどあれの第二弾。
一迅社がんばってるこれはまだ現物を拝めていない。
あと「つくもがみ、貸します」が文庫になっていた。
こっちは若だんなが異形にちやほやされるしゃばけと違って「黙れ小僧!」である。
蛇行する川のほとりがまた文庫になってたんですがわたしは中公文庫版が好きだ。
ただの酒井駒子スキーというはなしなんですが。
3軒目へごー。
新装版の現物をはじめてみる。
こっちはちーちゃんは悠久の向こうの新風舎文庫版がまだ売られているのである。
ぐぬぬぬとなる。見るたびにとてもきになる。
テレビブロスのよその地方版とかなんで売ってるんだと思ったら表紙がラブプラスだったでござる。
あと今日は久しぶりにイラストに騙されてみることにする。
MW文庫のクレーマー以外のやつ全部もってレジへ。
マチアソビのときに書かれた伏見さんのサインは今レジ横に飾られているんですが今日ふと見るとラノベトレカ的なものもみえる。絵柄は桐乃だったかと思われる1
これもまんなかにサインがあった。
- あまりまじまじと見ていない。 [↩]
TRICK青春版である。映画公開にあわせて発売されたということだけどなにかしらのノベライズということではなく完全な新作。しかしこの表紙、上田の存在感がありすぎである。
中学生山田奈緒子は先生に誘われて同級生数人と一緒にN県の踊螺那村に向かうことになる。そこで出会ったのが世界的に有名な物理学者になるべく武者修行中の上田次郎である。踊螺那村には突然消えてしまった「帰空城と玲姫」の謎と埋蔵金の噂があった。
そして名乗りこそしていないがどう見ても矢部としか思えない警官も出てくる。
ドラマより10年ほど前が舞台だというのに山田と上田のやりとりといったらまるで変わりない。
地の文に時々現れる「編集部注:」がくどく感じられる時があるんだけど、すごくTRICK愛に溢れた本だなあと思います。