お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 (講談社青い鳥文庫)

11歳で二ノ宮家の当主、ひきこもっては書類を眺め事件を解決。巨大な図書館のような書棚のどこに何の本があるかすべて把握してる二ノ宮ありす。そして交通事故で孤児となり施設で過ごした後二ノ宮家に引き取られ執事となったゆきと。

そんなGOSICKを青い鳥文庫に輸出しました的な1冊。
お嬢さまにこんな不思議なことがあったのですがどういうことでしょうとばかりに持ち込んだりするよ。
でも混沌を再構築したりはしないよ。なんだこの万能感。
でも小学校の時これ読んでたら多分憧れていたと思う……(自分分かりやすいな

薔薇を拒む

施設育ちのぼく、鈴原博人の元にある話がやってきた。
とある実業家が住み込みで働いてくれる17?19の若者を探している。3年間働いて大検を受ければ大学4年間の学費と生活費を援助してくれるという。ぼくは施設の経営状態やらを考えてその話を受けることにした。場所は和歌山の山奥、似たような境遇の樋野薫とともに陸の孤島へ行く。

和歌山の屋敷に住んでいるのは血の繋がらない母娘、娘(小夜)の家庭教師の角倉幸、住み込みのお手伝いさん(登美さん)、家を取り仕切る中瀬。ネットには繋がらず携帯も没収となる。

この閉塞感はよい。殺人事件ktkr! とか久しぶりに思ったな。こんな整えられた屋敷で起こらないはずがない。あのラストはぞっとするな。あれっとおもって2回読んだ。あんな謙虚なことを言っていたのに……

それでも「家族」と言ってもらったことは、ぼくの心の中にあたたかい灯を点した。
この先、大きな幸福など手に入らなくてもかまわない。
静かに本を読める時間だとか、コウさんにそう言ってもらったこととか、小夜がぼくに微笑んでくれたこととか、そんな小さな幸福を紡いで、ぼくはこの先も生きていくのだろう。

(P154)

? やべえ /

今月読んだ本は25冊でした。(ラノベ9冊・新書5冊・文庫2冊・単行本9冊)

面白かった本

金星特急2 (新書館ウィングス文庫)世界画廊の住人—地下迷宮の物語 (幻狼ファンタジアノベルス)帰天城の謎 ?TRICK 青春版?こどものためのお酒入門 (よりみちパン!セ)五龍世界

20冊以上あってラブラブコメコメしいのをほとんど読んでないなあというのに気づく。
血生臭い話と隣りあわせが多い。殺伐としている。潤ってない。世界画廊はカルヴァス萌えだった。
金星特急は超サバイバルだった。3人が非常に微笑ましいのう。
帰天城の謎はすごくTRICKでした。

HIGH SCORE 8 (りぼんマスコットコミックス)君に届け 11 (マーガレットコミックス)

ラブコメ成分はマンガにすべてがかかっている。
キスよりも早くを買う気があまりしなかったのはラブコメ成分を受け入れる土台的なはなしか。

今月読んでないなあというのはそれもそのはずで、前半は夏コミ発行予定のらのさい3の原稿を書いてました。私の分はとても短いですが色々とすんげえ本ができあがると思われます。

6/16はイドに至る森に至るイドが発売されました。

イドへ至る森へ至るイド(初回限定盤)(DVD付)

たかだか3周するだけで1時間という事実に気がついたのはつい最近ですが、光と闇の童話がいつの間にか60回を越えてました。ワーオ。うっかりドイツで魔女狩りの本をごりごりと借りてきました。チューリンゲンという地名に超ときめきを覚えます。

そのまま6/19は聖誕祭へ突入。目の前で繰り広げられるイドイドは凄まじかったです。
機材トラブルもあれこれありましたがそれらは全て噴水にドーン。

帰って来たらなんだかよく分からないまま職場で優秀な事務方が退職してしまったので仕事量がどーん。
がんばりますよー。

世界画廊の住人—地下迷宮の物語 (幻狼ファンタジアノベルス)

世界画廊は積むだけ積んで旅行の時に読んでいる……気がする(前巻はバスの中で読んで2巻は飛行機の中で読んだ

セツリの兄弟子、根暗の錬金術師カルヴァスの物語である。まさかのカルヴァス萌えである。
レムナを前にしてのカルヴァスがかわいらしいなあ。可愛いというか非常に色々入り混ざっているのだけどそれを一言で言うなら「何この人萌える」なのである。「お前は俺の根暗を甘く見た!」は名言。
後ろに向かって前進だ ただしムーンウォーク! みたいな。
いやまあ単に私は「振り回す駄目な人 振り回される駄目な人」という構図がすきなんだろうなあ。

メモリー・ラボへようこそ

梶尾作品を読むのはこれが2作目で1冊目です1

誰かの思い出の脳に定着させられる。
元気なうちに自分の思い出をバックアップとして保存できる。

そんな感じに記憶のいい部分のみをコピペできる技術がある2世界。
「がむしゃらに働き恋も結婚もなにひとつ輝かしい思い出はもっていない」という還暦ぐらいの男性の話「メモリー・ラボへようこそ」
病気を患い介護施設で暮らす70歳の母を持つ娘のはなし「思い出が融けるまで」の2編。

「メモリーラボへようこそ」がよかったな。ちょっとだけ読むはずが超集中して読んでしまった。
実にロマンだ。

  1. 前読んだのは美亜に捧げる真珠をアンソロでなので []
  2. それなりに低価格で []

晴れたので図書館にいってきました。

ヴェネツィアが燃えた日 世界一美しい街の、世界一怪しい人々

これが気になったんだけど今借りても読めねーなーと思ったので借りるのはやめる。

本棚〈2〉作家の読書道3

この2冊を混ぜたみたいな、ふつうのひと(例えば読書系ブログをやってるひととか)の話を見てみたいと思う今日この頃。「あれ読んでた?」「読んだ読んだ!」というはなしは超おもろい。

入り口のところで小学校全学年たぶんほとんど出版社発行による教科書が展示されていた。
中も読める。今時の教科書は凄い。でかい。綺麗。わたしが慣れ親しんだ国語の教科書は光村図書なのではないかと思った。「大造じいさんとガン」と「わらぐつの中の神さま」健在。

移動する。1軒目。

この前できた王将はたくさん人が入ってた。外から見ても1Fも2Fもひとがたくさん。
あとその横の本屋のラノベ棚はすごい。いつ見ても棚が面白い。担当の人とは美味い酒が飲めそうだ。

昨日あすかで掲載作品のうち「バカとノートと召喚状」ていうのをみて「これなんだ」「うららさんが今まで反応してないからバカテスは関係ないと思う」「でも文学少女のコミカライズやってるし……」という流れがあり、現物を持っている人に確認してもらい、とりあえずバカテスは関係ないと分かる。
今日現物を見てやはり別物だーと思うものの、タイトルとロゴはやはり似てるなあと。

そして「赤き月の廻る頃」の現代に舞台を移してのコミカライズが次号からはじまるとのこと。
名門歌舞伎一座の末娘が夜な夜な男が殺される夢を見るという次号あらすじ。
それ赤き月を名乗る必要はあるのか? と思った。いみわかんねー。

冥王星O(MW文庫のやつ)買おうかな買おうかなとうろうろしていた。

移動する。2軒目。

古典部の新作が出てるーともだもだする。

ふたりの距離の概算

昨日気になった2冊と合わせてもだもだする。いっそどれか1冊2冊買ってしまおうかと思ったけどそこで我慢できるのが大人なんです。でるたんとは違うのだよでるたんとは!

わたしアニメはまるで見てないんだけど四畳半神話体系公式読本が気になってしょうがなかった。

四畳半神話大系公式読本

いやだってモリミー成分強いよ! モリミーのエッセイに始まり和服を着たモリミーのぐらびあがあるよ。
途中からアニメのはなしもしているけどえらい気になった。あの古っぽい本のつくりにも胸キュンなのである。

野性時代 第80号  KADOKAWA文芸MOOK  62331‐82 (KADOKAWA文芸MOOK 82)

そして今月は野性時代もモリミー特集である。
さらに荻原規子と上橋菜穂子が対談もしてる。RDGの特集がされている。
オススメブックガイドもあるんだけどそこに碧空の果てにとかミミズクが!

碧空の果てに (カドカワ銀のさじシリーズ)ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

野性時代凄い。

スワロウテイル人工少女販売処 (ハヤカワ文庫JA)

ハヤカワのこれが気になる竹岡美穂好きー。いや内容もかなり気になるんだ。唸りながらぐるぐる回る。
普段おつき合いのないレーベルは買うのには度胸と思い切りが必要なのである。

さよならペンギンの横にペンギンサマーを置きたい! とかいってたけどあれの第二弾。

亜玖夢博士の経済入門 (文春文庫)10歳の保健体育 (一迅社文庫 た 1-2)

一迅社がんばってるこれはまだ現物を拝めていない。

つくもがみ貸します (角川文庫 は 37-2)

あと「つくもがみ、貸します」が文庫になっていた。
こっちは若だんなが異形にちやほやされるしゃばけと違って「黙れ小僧!」である。

蛇行する川のほとり (集英社文庫)蛇行する川のほとり (中公文庫)

蛇行する川のほとりがまた文庫になってたんですがわたしは中公文庫版が好きだ。
ただの酒井駒子スキーというはなしなんですが。

3軒目へごー。

私の優しくない先輩

新装版の現物をはじめてみる。
こっちはちーちゃんは悠久の向こうの新風舎文庫版がまだ売られているのである。

カルテット—それが彼らの音楽だった (幻狼ファンタジアノベルス)

ぐぬぬぬとなる。見るたびにとてもきになる。

テレビブロスのよその地方版とかなんで売ってるんだと思ったら表紙がラブプラスだったでござる。

あと今日は久しぶりにイラストに騙されてみることにする。

はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ (集英社スーパーダッシュ文庫) (集英社スーパーダッシュ文庫 し 7-1)

MW文庫のクレーマー以外のやつ全部もってレジへ。
マチアソビのときに書かれた伏見さんのサインは今レジ横に飾られているんですが今日ふと見るとラノベトレカ的なものもみえる。絵柄は桐乃だったかと思われる1
これもまんなかにサインがあった。

  1. あまりまじまじと見ていない。 []

あの日にかえりたい

あの日に帰りたいと願う人 別れてしまったあの日から帰ってくる人 彼岸と此岸のしんみり系短編集。
雰囲気的にはわくらば日記とかかなあ。

好きなのは「へび玉」
度肝を抜かれたのは「あの日にかえりたい」
あの日にかえりたいは老健ボランティアが石橋老人の亡妻なのかもおもったわたしである。あれはびびった。

翔ける少年は私の男の一番最後の話を思い出す。

何のビジョンも持たない自分だけが残って、なにになるというのだろう——そう思って泣いた。案の定、十五年後の今、なににもなっていない、何事も成し遂げていない。ただ生きているだけだ。左足を引きずりながら。
若さを失いながら。

(P187)

帰天城の謎 ?TRICK 青春版?

TRICK青春版である。映画公開にあわせて発売されたということだけどなにかしらのノベライズということではなく完全な新作。しかしこの表紙、上田の存在感がありすぎである。

中学生山田奈緒子は先生に誘われて同級生数人と一緒にN県の踊螺那村に向かうことになる。そこで出会ったのが世界的に有名な物理学者になるべく武者修行中の上田次郎である。踊螺那村には突然消えてしまった「帰空城と玲姫」の謎と埋蔵金の噂があった。
そして名乗りこそしていないがどう見ても矢部としか思えない警官も出てくる。

ドラマより10年ほど前が舞台だというのに山田と上田のやりとりといったらまるで変わりない。
地の文に時々現れる「編集部注:」がくどく感じられる時があるんだけど、すごくTRICK愛に溢れた本だなあと思います。

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