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今月文庫落ち祭りが控えてる吉田篤弘の新刊。
メインは2人。
百貨店の寝具売り場に勤務し<ロンリー・ハーツ読書倶楽部>に籍を置く「小さな男」
日曜の夜、深夜1時から「静かな声」という2時間の台本なし生放送のラジオ番組をやることになった静香
ゆるっとリンクしつつ、交互に語り手が変わりながら進んでいく。
吉田篤弘作品ですという感じの。静かな声#7の「夜中に赤い手帳を読み上げる静かな声」がとてもつぼだった。「間違って撃ちました」とか。
しかし、読書はいい。この素晴らしき「ロンリー・ハート」な夕方の読書よ!
(P189)
「違うの? だって、ちょうど人が寝静まる頃にさ、姉貴の声を聴く人がラジオのスイッチを入れるわけじゃない? あっちこっちでさ。ラジオってスイッチを入れると赤い小さなランプが灯ったりしない? 暗い夜を過ごしている人たちにはそのラジオの小さな赤い灯が街灯みたいなもんじゃないの? だから、姉貴こそ点燈夫じゃないのかね(以下略)」
(P325)
短編集。
ザビ買っているので基本読んでますが、駆け落ちは夜行列車で(元・比翼連理にはまだ遠い)は加筆修正が結構あったような……。雑誌掲載時点ではゼストガはまだ出てないはずなので。なんか雰囲気的にゼストガが多い気がします。
ヤムセはあっちこっちに出てくるし、過去編の主人公だったり、最後に笑いを落としていくのでとてもおいしいのですが。
短編の間に挟まれる掌編(これは書き下ろし)のミカ&イルザークにとてもときめいた。
学長のオルディナ(初登場だと思う。書き下ろし短編に出てくる)とロードマスターがいい狸。
「だって、これは投資だろう? なら、回収できないと俺の損になる」
(P110)
この短編集と来月の新刊で全プレだそうです。書き下ろし小冊子+カバーイラスト複製原画。
応募するしか!とおもった。私宮城とおこバカなので。
ちょーシリーズ読み始めたのも天空の剣に手を出したのもすべて「挿絵が宮城とおこだったから」中学校とか、10代のうちにハマったものというのは強いですね。
どっかで見た「そんなことで殺すなよシリーズ」というのがとても印象に残ってる。
短編集。今よりちょっと昔の、屋敷のお嬢さまとその使用人の話。
「身内に不幸がありまして」を何気なく読んだときのあの衝撃。
そのびびりまくったあとに書いたのがこれ。
順番つけるなら「身内に不幸がありまして」>「玉野五十鈴の誉れ」>「儚い羊たちの祝宴」>「北の館の罪人」>「山荘秘聞」
いい狂気だった。いい黒さだった。最近黒いの補給してなかったんだわ……。
作中にいろんなミステリ作品が出てくるけど、どれも「名前は知ってるけど読んだことはない」のばっかりで、これもしかして読んでたらきゅんとするんだろうかと思ってたら
「わ、わたし、わたしは。あなたはわたしの、ジーヴスだと思っていたのに」
(P181)
多くでてくる作品の中でこれだけ読んでた。ジーヴズの事件簿 のことだと思うんだー。
おおおおおってとてもテンション上がった。
タイトル(儚い羊?)でうみねこ思い出した。
ゲームのほうじゃなくて歌の方(ゲームのほうは手出してません
開かれし宴と選ばれし羊と?が走っていった。
「もちろんよ。ずっとずっといつまでも、わたしのそばにいてね。わたしはあなたを離さないから、あなたも離れないでね。お願いよ。五十鈴」
(P165)
優しい物語だなー。連作短編。これよかったよ!
お金を持たず家も持たず暮らしている女の子がいる街がある。
詩羽は友達を作ってその人脈を生かして誰かと誰かを結びつけて誰かを幸せにしたり利益を生み出したりして、その対価としてごはんと宿を手に入れる。町猫みたいな子だなーと思った。いい善意の連鎖。
「明日美はね」詩羽は僕に向き直った。「その人にぴったり合った本を選ぶ名人なの。どんなリクエストにも的確に応えるのよ。あたしもずいぶんいろんな本を選んでもらったけど、はずれはほとんどない。いつもリクエストした本一冊、明日美のおすすめ本一冊、それに自分で選んだ本を一冊、借りることにしてるの」
(P52)
本のソムリエホシイヨー。
1章はとてもラノベのターンだった。
"先輩が長いうんちくを喋りだす。1巻は太宰治、4巻はオペラ座の怪人、5巻は宮沢賢治"
"フィギュアスケート" "タイトルに撲殺が入ってる" "学校の中を走り回るクラブの話"
あとレインツリーの国ネタもあったなあ。この辺は巻末の参考文献一覧にのってた。
ハルヒとからきすた(主にOPで踊りまくる方面で)とかニコ動を彷彿とさせる1シーンも。
「お前らみんな、ポトフになっちゃえーっ!!」のあたりの狂気さは異常だな。だがそれがいい!
作中に出てきた板ゲーがちょっと気になるんです面白そうなんです。
もし実在してて、持ってたら今度遊びに行ったときやらせてください>MAXI家
ちなみに↓こんなのだった。
ゲーム盤には、くねくねと曲がったコースと、観客席の絵が描かれている。コマはローマ時代の馬車だ。(略)スゴロクみたいにコースを三周する。ただし、サイコロじゃなく、数字を書いたカードを3枚持ち、そこから一枚出して進む。進めるのは前か斜め前だけで、横に動いたりバックはできない。他の人が止まっているマスは通過できない。カードは一枚使うたびに補充。一番大きいのは六のカードだけど、先頭を走っている時は六を出せない……
(P151)
ドイツ製らしいよ。
どれもよかったけどあえて選ぶなら「それ自身は変化することなく」「今、燃えている炎」がよかったー。
八重山諸島は西表島に暮らしてみたよ本。
生活・ご近所づきあい・風習・医療関係・結婚出産関係・虫動物などいきものとの戦い・お祭りいろんなことが書かれている。
八重山で民放見れるようになったの平成6年だってとかISDNしか無理なんだって(しかも誰かやめないとそれも無理なんだってとか)
西表の夏の湿気はタダモノではありません。気温は高くても32?33度ぐらいですが、湿度は90%近くある日も珍しくないのです。高温多湿の日は息をするだけでも汗が噴き出し、"生きている自分"を意識します。
(P45)
この時点で旅人としても相当無理だなーとおもう。台風のときはそれ以上に湿度計の針が振り切れたりするんだって。ちょーカビとかとの戦いらしい。食べ物は冷蔵庫があるけど本棚とかやばそうだな……
春先で1時間外にいただけで「焼けた!」っていう確信が持てるほど肌がひりひりするとか。
生き物編は蛇とか蜘蛛とかシロアリとか「Gの死骸に群がるアリの大群」とかの写真が白黒とはいえはっきり映っているので、苦手な人は注意が必要。特にGは真夜中に不意打ちで見たから精神ブラクラに等しい代物でした。足側ではなかったからまだ救われた……
標識ネタは「この先脱走牛に注意」がツボった。
「生活密着度は都会の新聞よりずいぶん高い」でとても親近感がわいた。
うちの県は「新聞取ってるけど徳島新聞ではない」という家は少ないと思うんだ。徳新+日経とかそういう合わせ技はおおいにあるけど。
今回もLOVE濃度が高かったマギの魔法使い。もう終わりが近いらしい。
ラグナは不憫な子だな。ウォレスが抜いていったあとでラグナのターンの辺りがなんとも。
ラグナの心情がえらい可愛らしかったですね。しかしラストでうわーーーーってなった。お前ーーーみたいな。
でも帯曰く「クライマックス直前」だしここでそれやらないともうやる機会ないよな……
カルロスとミスラが超きゅんとした。あの夫婦はいいなあ。
この巻が本文280Pぐらいあって、少年向けではよくある感じのページ数なのにこれが少女向けになるとなんかめちゃくちゃ分厚い感じがするんですよね……なんだろうか紙質だろうか。
「君と一緒にいると、ぼくはどんどん愚かになっていくみたいだ。ありもしない未来を望みそうになる。手に入れちゃいけないものが、欲しくなる。変わりそうにになる自分が嫌で、君を自分から離したいのに、側にいたいと願ってしまう」
(P82)
ウォレスはずいぶん人間ぽくなってきたなあとおもいます。
超絶トラブルメーカーの坊ちゃまバブー(バーソロミュー)と乳母(高3男子)剛の話最終巻。
1巻2巻と超爆裂コメディぶりを見せ付けていたナニーですが最終回のヴァイオレット危機はとてもシリアス方面を突っ走ってました。
砂男エレジー編よりはヴァイオレット危機のほうが好きだな。
しかし
「あと俺、目からメダパニ出るし」
(P16)
いきなりパンチ来た!と思いました。
まじでメダパニできてるよバブー……
シリアスだったのに最後に超爆弾キタヨ! 30本超吹いた。
このギャグ崩し方はよい。来るべくして来たなという感じ。ウェリントン伯爵は最終兵器。
サキちょー出世っていうか崇められてるよ。ラスト1ページのバブーがなんかやたらと可愛らしかった。
しかしそこもうちょっと詳しく!と思ったことも多くあり、レイラのドSっぷりとか
文化祭に伯爵夫妻とサキが乗り込んできたり、球技大会にラルとレイラの兄妹+リスターニャ国営テレビのカメラが突如現れたりと騒動はあったがものの、二人はそれなりにまっとうな学校生活を送ることが出来た。
(P247)
この辺。
その辺文庫本1冊ぐらい使って詳しく!!!!
これで終わりとは名残惜しい。ごちそうさまでした。
最終回が載ったウィングス(雑誌のほう)が店頭に並んでた時は私ミラコン(SHライブ)のため上京してたんですが、ライブ前に入った本屋でそれを見つけてsoundseaさんにdeltazuluさんに「大変だよナニーが終わったよ!!!!」とか言ってたことを思い出しました。