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《世界》。—真・運命のタロット 9 (上) (講談社X文庫—Teen’s heart)《世界》。—真・運命のタロット 9 (下) (講談社X文庫—Teen’s heart)

真・運命のタロット第2部完結編。
最後の最後で目玉ぶっ飛んだ。( д )  ゚  ゚

下巻の約束の章にとてもきゅんとした。ていうか大河は《女帝》=ライコと知っていたら……とかとても思った。

上巻の最初ら辺、《悪魔》ちゃんがあまりに喋り方が違うので、3回ぐらい確認した。びびった……
上巻読んでるうちは絶対これ終わらないだろうとおもった。
あと《女教皇》とライコとか《女教皇》と《悪魔》の組み合わせはとても面白い。運タロの合一のところを思い出すようだ。

第3部マダー? 

彼女の言葉を、《運命の輪》は軽く手をあげて制した。
「いつの私でも、私」
柔らかな調子だが、きっぱりとした声音でいう。「私はいつであってもかわらないわ。中立の見届け役という立場を選んだときから、未来に至るまで、私は私の役割を果たし続けているのよ」

(P159?P160)

おおよその予想を越えてLNFで身内以外が列を作ったりお昼前にあっさり完売したらのさいです。
GWはそんな報告でどよどよしつつ本を読みまくっていたわけですが、関係者枠みたいな感じで1冊取り置いてもらえました。
その節はありがとうございました。>うさみさん

個々には感想書きませんが、一番笑ったのうららさんのだよな……と思います。
ごく最近に「うららさんも雪崩を防ぐためだけに時載りになるしか! 秒数はでるたさんぶっ飛ばして奪えばいいよ!」とか言ってたので。
さらっとSHネタを混ぜてくるゐんどさんのを読んで、そういえば私最近(*゚∀゚) ←こんな顔して読む順番考えて積み直したりしてるよ……とかおもった。読む本がいっぱいあるのはいいことです!

あとむにょるげが普通にアホ可愛いと思いました。これが2次元マジックか!

余談。
らのさい2のネタを……とか言ってる人々がいたので、わたしも考えてみたんですがいつぞやのminaの読者投稿よろしく自分を宅急便でメイド喫茶へ送りつけたところで我に返りました。
名前付けるなら久里(読みは「くり」か「ひさと」)だと思いました。

“吊るされた男”、そして…—真・運命のタロット〈8上〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)“吊るされた男”、そして…—真・運命のタロット〈8下〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)

上巻のあらすじ長っっていったら「吊るされた男のあらすじが長いのは、そこに五年分ぐらいのおもみがあるからです。」と言われとても納得した。ちなみにあらすじは20冊分35ページある。

ぎょぎょーとなったのは下巻の190ページです。すごい。
ていうか下巻は目次に唯が出てきたのでとてもびびった。あとそういえば真タロになってから一度も出てこないと思っていた、《運命の輪》とか《女帝》が《世界》の一部になっててしょんぼりする。
《魔法使い》とライコの組み合わせはほっとする。ああこの感じ久しぶりだ……と思った。
下巻200ページで「いなくなればいいんだよ!」とかいうから永遠の少年が走っていった。「ねえ君生きてるのって楽しいかい?」「逃げるのかい? 何処まで逃げたって無駄さ 僕は君の中にいる」とか。腐っていくのよ……
あと《悪魔》ちゃんは攻めですね。子宮。ていうかベール一枚……(爛れている!

『隠者』は影に—真・運命のタロット〈7〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)

なにが なにやら !
ライコ奪還を狙って手を組んだ《悪魔》班と《戦車》班。
途中で《悪魔》と《戦車》・カインと大河に別れたり数式が出てきたりで、頭がパーンとなった。
戦車の人はもっとあらすじを長く語ってください!

『星』はなんでも知っている—真・運命のタロット〈6〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)

爛れてる!
今のところ第1部終了後で一番近い時間軸なのはこれの最初ではないか……しかし爛れてる。
この巻はライコも魔法使いもほぼ出番なしでホルスタインVSぬりかべ時々戦車みたいな。
ていうか久しぶりに本文でミナモトヨリコをみた。

後ショックだったのが右手……右手……。しょぼーーーーん

純情エレジー

デビュー作は読んでないのでR-18な豊島ミホを読むのはこれが初めてです
性描写ががっつりあります。エロス&郷愁。帰りたいとか帰れないとか帰ってしまったとか。
エロありというてもなんか乾いてるイメージがした。湿気とか粘度とかとは無縁な感じの。

「あなたを沈める海」「避行」「結晶」のあたりが好き。

「あなたを沈める海」「避行」の照は肩書きが「ライトノベル作家」で、この辺りがわたしの中でとても新しい。
というか田舎に残った遙が他人事じゃないです。

——わたしこの町でひとりで死ぬんだ。
小さな町。今は合併して、県庁所在地の市の端にくっついているけれど、海と山しかない、なんの娯楽もない場所だ。
東京がどんな場所なのか、わたしはきちんと知らない。修学旅行で行ったディズニーランドは千葉だというし、テレビで見る東京は、ただ大きな真新しいビルが並ぶくらいのイメージしかない。

(P57)

このあたりがね。うちもこんな感じなのだ。海と山しかない。
ちなみにわたしは「最初から上京という選択肢を持たず田舎で暮らすことを選んだ」人です。
東京はなんでもあるしオフ会はたまにすごく羨ましいしライブもすごく行きやすいけど、そこで住みたいとは思わないんだよなー妄想の中で「家とか就職とか生活の基盤不問でどこに住みたいか」とか考えても東京は明らかに圏外だった。

「おれ、東京に行く。別に、行かなくても小説は書けるんだろうけど、でも今じゃなきゃここを出られない気がするから」

(P43)

お正月にやってた一読永劫の桜庭さんの回の、ダブリンの駅のところで、「田舎は呪縛が強い」とかあの辺を思い出した。

ネタバレになるので作品名はあげませんが、ひとつ乙一の「失はれる物語」みたいなのがあって「あばばばばば」ってなった。とても怖い。(わたしは乙一作品の中では「失はれる物語」が物凄く怖いのだ)

『悪魔』でも恋に生きる—真・運命のタロット〈5〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)

《死神》とのフェーデ終了。
勝ったはずなのにすごく容赦ない展開だった。ん? えええええ?って感じの。
ゴーリキー一家……。今後救いとか光とか見えたりするのかな……とおもった。
《女帝》と《皇帝》の登場がわたしにとっては救いだった……そして黒《恋人たち》へ。

それはさておき《審判》の持ち曲、緋色の囁きに反応した。どことなく綾辻行人っぽい。

「前に向かって進むしかないんよ」
文華がいう。「起こってしもうたことに、"改変"以外の方法で向き合うしか、うちらにはできへんのよ」

(P18)

「《女教皇》がもし、三十億の人間たちを、その小さな背中に背負っていたとしても《魔法使い》は《女教皇》を抱きしめるのにためらいはしない。《女教皇》が、その小さな背中に罪の刻印を背負っていたとしても、《魔法使い》は《女教皇》を抱きしめるのにためらいはしない」

(P163)

「生きていく代償を支払えばいいのよ!」

(P262)

フラクタル・チャイルド—ここは天秤の国 (コバルト文庫)

でるたさんちのLNFレポを読んで再読。
サキはいいヘタレです。しかもたれ目で家事万能の「いいひと」どまりのオカン型です。よいもえです。
新大陸に移住・半分壊れた都市に住む人々・殺人事件・未知の麻薬・カーチェイス・電脳戦・寄せ集めの家族。よいもえです。強調したいことなので2回言いました。

「簡単だよ。意地も見栄もプライドも、何もかもドブに捨ててでも生き残りたかったからだ。守らなければならないものが、人にはあったんだ」

(P220)

彩雲国物語  黄粱の夢 (角川ビーンズ文庫)

短編集。相変わらずがっつり加筆修正かかってます。
分厚いです。この巻はほとんど秀麗は出てきません。主には静蘭と燕青の過去話です。
あと清苑が国を追われるまでの話と、八仙まわりとか・薔薇姫と邵可の出会いとか。

静蘭と燕青の組み合わせは嫌いではないけど、今更殺刃賊時代の話っていうのもねえというのが多分乗り切れなかった理由。たぶん茶州編やってるときぐらいならおいしくいただけた。

ロマンス小説の七日間 (角川文庫)

あかりはハーレクイン的な小説を翻訳しつつ恋人神名と半同棲している。
あかりが今まさに翻訳している中世騎士ウォリックと女領主アリエノールの恋物語と、あかりとその周辺の人々の話が描かれる。原書では最終的に幸せにむすばれ愛を深め合うウォリックとアリエノールだったが、あかりが創作をはじめどんどん奇妙な方向へと走っていく。同時にあかりと神名の関係もこんがらがっていく。
2組の行方は。という。
あとがきも面白いです。ていうか作中で編集さんに心配される「体毛描写」で三浦さんそのものを思い出す。確か胸毛に並々ならぬパッションをもっていたはずだ。

 その意味ではロマンス小説って、すべて「ファンタジー」だ。麗しい外見でちょっと気が強くて、処女で心根の真っ直ぐなお姫さまが、かっこよくてちょっと粗野で、過去のあるホントは心根の優しい騎士と恋に落ちる。二人を陥れようとしたり、横恋慕してちょっかいを出してきたりする悪役に翻弄され、互いの思いがすれ違ってすったもんだした後に、忠実な部下や侍女の助けもあって無事誤解が解け、二人は末永く幸せに暮らすのでした。ハッピーエンド。
 まずこの展開で間違いない。濡れ場が何頁に来るかもだいたい見当がつくぐらいだ。これを幻想と言わずしてなんという。
 まあたしかに、楽しいんだけどね。わたしも好きだもん。

(P27)
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