カテゴリー「 単行本 」の記事

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よそさんは京都のことを勘違いしたはる。 (E Life‐long Books)

京都の暮らしと町家についてのエッセイみたいな本でした。
町家の構造は私はあんまり知らないのでこれぐらい易しく書いてくれてると
とても参考になる。ガイドブックよりは詳しく書いてくれていて
専門の建築本よりはとっつきやすい。

京都に行った時読めなかったこれはひのようじんと読むそうです。
愛宕山のお札がこんなんらしい。

鹿男あをによし

関東の大学院生が「心の余裕を取り戻すため大学休んで奈良で2学期の間だけ
先生やってきてはどうか」と言われ赴任した奈良の私立女子高。
剣道部の顧問を任されることになったり
ちょうどその年は大阪京都にもある系列女子高3校での競技大会
(規模の小さい総体みたいなもの?)が奈良で開催されることになっていたり。
古代日本の歴史とか青春スポ根ものとかファンタジーとか。

「じゃあ知らないはずです」
「何をだ」
「奈良の人間は鹿に乗るんです」
「ば、馬鹿を言え」
思わず丸イスから腰を浮かせて、俺は声を荒げた。
「最近は少なくなったけど、今でも奈良公園や春日大社の近くに住んでいる人は、近くのスーパーに行く時は鹿に乗ります」
「か、からかうんじゃない」
「本当です。奈良公園のあたりに行ったら、いくらでもマイシカに乗っている人を見かけます」

(P23)

ちょっと信じた(゚д゚)

奈良の神聖なる鹿たちを見てると奈良すげええな!って思った。本当にマイシカあるんじゃね?
(真偽の程はどうでもいいのだ。蛇口からポンジュースみたいなものだ。

先生は大和杯ほしくないんですかの堀田カッコイイーーーって思った。
リチャードはオイシイ。

鹿が喋るとか世界を救うとかなんかすげーーーと思った。
にしてもホラーだ。徐々に自分の顔が鹿になっていくんだ。
しかも自分以外の誰にも見えない。耳が生え角が生え目が鹿風になっていき
茶色い体毛が顔を覆う。「神経衰弱」といわれた先生とか
思春期の女の子は恐怖だよなー。鹿は喋るわ自分も鹿面だわ頭おかしくなったんじゃね?と思うだろう。
ここらのシーンはちょっと映像としてみてみたいなと思った。鹿面。
ポッキーを食べる鹿。鹿せんべいに群がる鹿。
思えば奈良公園の鹿は本当にふてぶてしかった。

↑ネタバレ

都会のトム&ソーヤ(4) 四重奏     YA! ENTERTAINMENT

次作への煽りが若干ありますが幕間というか番外編という印象あり。

「OPENING」
オープニングがいきなり楽屋裏っていうか自己紹介をして
読者からの手紙を紹介します的ノリでびびった。
楽屋裏といっても
 内:それでは読者からの手紙を紹介するよ!
 創:全く君は騒がしいなもっと静かにできないのか
 内:そんな無愛想だと読者の皆さんに失礼だよ創也
こういう書き方とノリではないので読めました。
創也は本当ボケが進行していると思う。ボケツッコミの方のボケ。

「大脱走 THE GREAT ESCAPE」
長編。
2人の学校生活について。マラソン大会を抜け出してビデオを届ける話。
婆ちゃん強いな
後卓也さんは部名まではものすごーく偉そうなのに(ていうか存在すらも秘密みたいな部署っぽい)
課名を聞くと急に閑職のように聞こえる。

「栗井栄太は夢を見る」
短編。
この話だけは既刊を読んでないとさっぱり分からないというか
どのページ開いてもネタバレだと思う。

「深窓の令嬢の真相」
長編。
いわくつきのお屋敷で肝試しな番組に参加する話。
紹介中になんで「スタッフの名前が半端にアルファベットオンリーなのかと思ってたら
最後の仕込みのせいなんですね。

「保育士への道 THE WAY OF THE?HOIKUSHI?」
短編。
きみはほんとうにばかだな!(褒め言葉)
というかTSMは「接待ゴルフか接待ゴルフを装った何かなのか
前者かなあ。

「」になっている部分はネタバレです。

「ENDING」
次回への引き?

「お茶のトム&ソーヤ」
おまけのギャグ漫画
開いた瞬間「君は気絶するほど美しい!」が目に入ってうっかり
ツボに入ってしまった_| ̄|○

あやつられ文楽鑑賞

「この本は文楽観劇のド素人であった私が、いかにしてこのとんでもない芸能にはまっていったかの記録である」

(まえがきより)

さて文楽というのはつまり人形浄瑠璃のことだ。
太夫(登場人物を一手に引き受けかつ情景描写もする人。小説でいうところの3人称の「神の視点」の神に当たる人だと思う)
三味線(文字通り。三味線を弾く人)
人形(人形を動かす人。3人1組)
でできている伝統芸能で、それにはまっていったひとのエッセイです。
文楽の偉い人に聞いてみたとか紙上中継とかがあったりする。
ちなみに文楽自体は忠義の話とか心中したり殺したり逃げたり盗ったり
する話が多いように思う。

畑違いには変わりないけど、私が住んでいる県の伝統芸能のうちのひとつに
人形浄瑠璃があり、それに使う人形が県庁とかにおいてあったり
毎日人形浄瑠璃を上演しているところがあったり
そもそも私が三味線スキーであり(三味線と横笛と太鼓があれば言うことない)
能や狂言と比べれば身近な伝統芸能だ。
とりあえずもうちょっと知ってみようということで図書館で
あらすじで読む名作文楽50という本と古典芸能楽々読本という
初心者向けオーラを出してる本を借りてきてみた。

鴨川ホルモー

みなさんは「ホルモー」という言葉をご存知か。
そう、ホルモー。
いえいえ、ホルモンではなくホルモー。「ン」はいらない。そこはぜひ「ー」と伸ばして、素直な感じで発音してもらいたい。

(P4)

京都の大学生のとあるサークルでの話である。
爆笑したり地図本を見ながら作中の場所を確認してにやにやしたり
カバーを見ながら四条かなあと思ったりうふうふと一気読みした。

タイトルにもなっているホルモーはちらちらと出てくるものの
ちゃんと出てくるのは話も半ばに入った頃。
四条烏丸交差点の会は想像するととても格好いい。
吉田代替りの儀は爆笑した。サムシングもしくはジョニーを開放するのだ。

モリミーこと森見登美彦が好きな人はこれも読んでみるといいよ!
四畳半神話体系と太陽の塔っぽい話です。

京都は魑魅魍魎怨霊跋扈がよく似合う

6/1 読了

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE

お湯を沸かしてるときに読む本を見繕ってたら真っ赤な背表紙に誘われたので。
自宅本棚前でも立ち読みをする私。
そのままだらだらっと3日ぐらいかけてごろっと転がってちょっと読んでは
またやめてを繰りかえしてました。

そういえば最近はプロの作家の日記を書籍化というのを見なくなったなあ。
桜庭一樹読書日記とかも一冊にまとまるのを期待しながらも
一番忘れないでいつか出してねと言いたいのは荒野の恋の3巻(にして多分最終巻
でもかつくらアンケートの2007年の予定を見る限りでは今年はなさそうだ……
(だって桜庭さんなんかよく分からないぐらい色んなところで連載してる

ところでこの本の中に何回かマッコリ(韓国のお酒)が出てくるので
1度飲んでみたいなあと思います。前読んだとき(冬の寒い頃)も
飲みたいなあーと思ってた翌朝におはよう朝日ですでマッコリ飲んでるところが
どーんと出て私今挑戦状叩きつけられてる(゚д゚)って思ったことがある。

5.29読了(再)

京の町家—次の千年続けます

町家を保存するとかそういう理由であれこれやってるんじゃないぜと言いつつ
結果的に町づくりに貢献している人たちの話。
町家はとてもときめくのです。
次京都に泊まりで行くときは絶対町家に泊まろうと思います。
西陣いってみようかしら。

<すだれって、窓に下がっている、あのすだれですよね。あれは陽射しを遮るためとプライバシーを守るためのものですよね。いわば日本のブラインドですよね>
「ところが、それだけじゃないんです。すだれには防火という機能もあるんです」
(略)
「軒裏の部分が銅板葺きになっていて、すだれが下がっているんですが、
『火事の時はこれに水を打つんですよ』と教えてもらったんです。
すだれに水を打って水幕つまりウォータースクリーンにするんですね」

P71?P72

目から鱗

5.26読了

それからはスープのことばかり考えて暮らした

オーリィ君(日本人、青年、本名大里)が無職からパン屋(サンドイッチ屋?)の一員になってスープを店で売るようになってあれこれ考える話。

オーリィ君と安藤父がメールしてるところが好きだ。
後料理がいちいちおいしそうでお腹すく。ラーメンとかラーメンとか。
スペイン風オムレツの入ったサンドイッチがちょーうまそうだった。

「心暖まる人との交流の話」というととても使い古されたにも程がある
表現なんですが実際そうとしか言えないんだからしょうがない。
連作短編で、こんな内容ならもっと読みたいなあと思いました。

「うまい」というより「すごい」と言いたくなる。小粒だけれど強烈な香りを放つものたちが、ひとつの鍋で融けあって思いもよらない黄金色のスープストックに化けている。
これはもう化学反応である。
つまり、スープのストックというのは、例えば「H2O」といった化学記号をわかりやすく解いたものと同じで、誰がいつどこで発見したものか知らないけどそのレシピがいくつもの鍋と時間を介し、今自分の手元の鍋にまでたどり着いているという不思議。

P110

5.26読了

シンデレラ・ティース

この本が好きな方は以下は読まないほうがいいかと思います。
 
 

妄想炸裂

三浦しをん読んでないエッセイをつぶしていこう作戦。
これ2001年本で、これに風が強く吹いているの一番最初のような
記述があっておおおって思った。

タイトルの通り妄想成分が多く含まれています

三浦しをん
5/21

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