カテゴリー「 単行本 」の記事

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神田川デイズ

手書きポップなWEB版

リベンジリトルガールが一番好きだなあ。次点が花束になんかなりたくない

共感できすぎて逆に部屋の隅で膝を抱えたくなった俺俺!
青春挫折小説なのでこれから大学生の人は読まないほうがいいかも?

地味ーな人にスポットを当てて頑張ったりもがいたり悶々としたりしている描写がリアル。
この場合は生々しいでもいい。
ちょー覚えのある感じだ。

酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記

飛行機嫌いはいかにして外国に旅立ったのかというエッセイ。
ちなみに私も飛行機はできるだけ避けたいほうだ。
去年東京行った時も飛行機に乗れば1時間ちょっとでつくのに
高速バスと新幹線を乗り継いでおよそ6時間かけて行った。

旅行記というよりは実際現地に行ってみて思う小説のこととか
食べ物のこととかが多いと思う。後飛行機。

有栖の乱読 (ダ・ヴィンチブックス)

こんな本を読んできた。というエッセイ?
人の読書履歴を読むのは楽しいなあ。
「3月は深き紅の淵で」の生まれてから今まで開いた本が全部そこに
詰まってる個人読書ライブラリーのくだりにも物凄くときめいたものだ。

とか思ってたら読んだことないエッセイが半年も前に出ていたことを知った(゚д゚)
正しく時代に遅れるために 有栖川有栖エッセイ集

ちょっと図書館いってきますよ

毒草師

幻冬舎でかつハードカバーですがやってることはQEDと同じです。
QEDからの参戦は御名形史紋(メイン)と堂本素直。
事件は密室ものでテーマは伊勢物語。
普通の密室殺人ものと思って読んだりQED並みの濃い薀蓄を期待して読んだりすると
肩透かしになるかもしれません。

都鳥の歌とかかきつばたとか懐かしいなあ(*´∀`)
唐傘お化けはえろい(゚д゚)
タルタロスってギリシャ神話で奈落だったんだ……とか
(塔しか思い浮かばなかったorz

↓ここからネタバレ。後半までがっつりネタを割ってます。

最後のほうの「キスして」は絶対これなんか裏がある!唐突過ぎる!と思った。
桜のなかりせばの解釈と鍛冶と一つ目の関係はQEDがっつり読んでると
何回も目にすることになるのでくどく感じるなあ。
御名形の毒草師設定がよく活きてたなあ。
この話は伊勢にしておこうにうひょーうひょーってなってた。
前QEDで出たのってどれだっけ竹取物語?

何か解決編がAB2箇所同時に交互にっていうのはとても新鮮な気がする。

針がとぶ Goodbye Porkpie Hat

うわーなんかめさめさおもろかった。
短編集「一見別々の話、しかし実は繋がってる」という話がとても好きで
「本」が出てくる話は何かとても印象的なんだー

金曜日の本——「クロークルームからの報告」>パスパルトゥ>路地裏の小さな猿
の順で強まってる。金曜日の本はまじで最強。

いやいや、待て、少し待て、読むのを止めないと……次のセンテンスでひと区切りして……そう思っているのに、気づくと2、3頁があっという間に過ぎている。
なんだろうか、これは。
驚きながらも、目がひたすら熱狂して文字を追い続ける。手はいつの間にか頁をめくるためのマシーンでしかない。
そのうち全身が震えだした。そんなことはもちろん初めてのことだった。
この先どうなるのか? 主人公はどうなっていくのか? その答えが、今この手の中にある。いや、もう次の頁、ほんの薄い紙を一枚隔ててある。そう思っただけで興奮と期待で大声を出したくなった。それを抑えようとして体が震えてくる。

P41・金曜日の本——「クロークルームからの報告」

目次を読んだだけで引き込まれ、しかも信頼する本屋の親父さんのお墨付きの本。
それを読んでいるときのとある男の描写だだー。

本好きならだれでも覚えのある感覚だと思う。
私この前これやったよ封殺鬼。寝る前に1冊だけと読んでみたら3冊読んだ。

こんな感じで的確に文字化されてるの見ると嬉しくなってそうそう、そうなんだよ(*゚∀゚)=3と
無駄にテンションが上がる。
うっかりと私も作中作「運命の女賭博師」を読んでる気分になった。
吉田篤弘の本は読んでると凄い勢いで脳内劇場が動いている。
文字が脳内で映像化している。忙しい。

さて次は百鼠を読みます⊂´⌒つ*。Д。)つ

読了:6.17

ベトナムぐるぐる。 単行本

kmp旅行記ベトナム編。
ベトナムが衛生的にやばそうというのは分かった。
約10年前の本なので今どうなってるか分かりませんが。

花モン族ちょーかわいい!
怒ってるシーンが多かったな(エジプトもそうだけど
何か違和感ーと思ったら手書き以外の文字が多い。
後kmpのお2人の写真がある。

さて後ポルトガル編を残すばかり。

よそさんは京都のことを勘違いしたはる。 (E Life‐long Books)

京都の暮らしと町家についてのエッセイみたいな本でした。
町家の構造は私はあんまり知らないのでこれぐらい易しく書いてくれてると
とても参考になる。ガイドブックよりは詳しく書いてくれていて
専門の建築本よりはとっつきやすい。

京都に行った時読めなかったこれはひのようじんと読むそうです。
愛宕山のお札がこんなんらしい。

鹿男あをによし

関東の大学院生が「心の余裕を取り戻すため大学休んで奈良で2学期の間だけ
先生やってきてはどうか」と言われ赴任した奈良の私立女子高。
剣道部の顧問を任されることになったり
ちょうどその年は大阪京都にもある系列女子高3校での競技大会
(規模の小さい総体みたいなもの?)が奈良で開催されることになっていたり。
古代日本の歴史とか青春スポ根ものとかファンタジーとか。

「じゃあ知らないはずです」
「何をだ」
「奈良の人間は鹿に乗るんです」
「ば、馬鹿を言え」
思わず丸イスから腰を浮かせて、俺は声を荒げた。
「最近は少なくなったけど、今でも奈良公園や春日大社の近くに住んでいる人は、近くのスーパーに行く時は鹿に乗ります」
「か、からかうんじゃない」
「本当です。奈良公園のあたりに行ったら、いくらでもマイシカに乗っている人を見かけます」

(P23)

ちょっと信じた(゚д゚)

奈良の神聖なる鹿たちを見てると奈良すげええな!って思った。本当にマイシカあるんじゃね?
(真偽の程はどうでもいいのだ。蛇口からポンジュースみたいなものだ。

先生は大和杯ほしくないんですかの堀田カッコイイーーーって思った。
リチャードはオイシイ。

鹿が喋るとか世界を救うとかなんかすげーーーと思った。
にしてもホラーだ。徐々に自分の顔が鹿になっていくんだ。
しかも自分以外の誰にも見えない。耳が生え角が生え目が鹿風になっていき
茶色い体毛が顔を覆う。「神経衰弱」といわれた先生とか
思春期の女の子は恐怖だよなー。鹿は喋るわ自分も鹿面だわ頭おかしくなったんじゃね?と思うだろう。
ここらのシーンはちょっと映像としてみてみたいなと思った。鹿面。
ポッキーを食べる鹿。鹿せんべいに群がる鹿。
思えば奈良公園の鹿は本当にふてぶてしかった。

↑ネタバレ

都会のトム&ソーヤ(4) 四重奏     YA! ENTERTAINMENT

次作への煽りが若干ありますが幕間というか番外編という印象あり。

「OPENING」
オープニングがいきなり楽屋裏っていうか自己紹介をして
読者からの手紙を紹介します的ノリでびびった。
楽屋裏といっても
 内:それでは読者からの手紙を紹介するよ!
 創:全く君は騒がしいなもっと静かにできないのか
 内:そんな無愛想だと読者の皆さんに失礼だよ創也
こういう書き方とノリではないので読めました。
創也は本当ボケが進行していると思う。ボケツッコミの方のボケ。

「大脱走 THE GREAT ESCAPE」
長編。
2人の学校生活について。マラソン大会を抜け出してビデオを届ける話。
婆ちゃん強いな
後卓也さんは部名まではものすごーく偉そうなのに(ていうか存在すらも秘密みたいな部署っぽい)
課名を聞くと急に閑職のように聞こえる。

「栗井栄太は夢を見る」
短編。
この話だけは既刊を読んでないとさっぱり分からないというか
どのページ開いてもネタバレだと思う。

「深窓の令嬢の真相」
長編。
いわくつきのお屋敷で肝試しな番組に参加する話。
紹介中になんで「スタッフの名前が半端にアルファベットオンリーなのかと思ってたら
最後の仕込みのせいなんですね。

「保育士への道 THE WAY OF THE?HOIKUSHI?」
短編。
きみはほんとうにばかだな!(褒め言葉)
というかTSMは「接待ゴルフか接待ゴルフを装った何かなのか
前者かなあ。

「」になっている部分はネタバレです。

「ENDING」
次回への引き?

「お茶のトム&ソーヤ」
おまけのギャグ漫画
開いた瞬間「君は気絶するほど美しい!」が目に入ってうっかり
ツボに入ってしまった_| ̄|○

あやつられ文楽鑑賞

「この本は文楽観劇のド素人であった私が、いかにしてこのとんでもない芸能にはまっていったかの記録である」

(まえがきより)

さて文楽というのはつまり人形浄瑠璃のことだ。
太夫(登場人物を一手に引き受けかつ情景描写もする人。小説でいうところの3人称の「神の視点」の神に当たる人だと思う)
三味線(文字通り。三味線を弾く人)
人形(人形を動かす人。3人1組)
でできている伝統芸能で、それにはまっていったひとのエッセイです。
文楽の偉い人に聞いてみたとか紙上中継とかがあったりする。
ちなみに文楽自体は忠義の話とか心中したり殺したり逃げたり盗ったり
する話が多いように思う。

畑違いには変わりないけど、私が住んでいる県の伝統芸能のうちのひとつに
人形浄瑠璃があり、それに使う人形が県庁とかにおいてあったり
毎日人形浄瑠璃を上演しているところがあったり
そもそも私が三味線スキーであり(三味線と横笛と太鼓があれば言うことない)
能や狂言と比べれば身近な伝統芸能だ。
とりあえずもうちょっと知ってみようということで図書館で
あらすじで読む名作文楽50という本と古典芸能楽々読本という
初心者向けオーラを出してる本を借りてきてみた。

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