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流浪の月は電子書籍で読んだんだけど、凪良ゆう作品は紙書籍で読んだ方が面白さが上がる気がする。
滅びの前のシャングリラは明日届く。

神主兼翻訳家の統理、統理の元妻と再婚した男性の間の子ども百音(統理と百音の間に血縁はない)、統理の友達路有(ゲイ)の家族を中心に据えつつもその周辺の人物を視点に話は進む。3人が住むマンションには屋上には庭園があり、その奥には狛犬が守る祠があり、統理はこの神社の神主でありマンションの大家だ

「生きにくさを抱えた人たちの話」というと「いつもの凪良ゆう」なんだけど、読むことに対する被ダメがやばすぎる。久しぶりに「読めば読むほど鈍器でぶん殴られている気がするのに読むのがやめられない」という事態に遭遇した。いや、でもさすがに人の多い休日のイオンモールのフードコートのど真ん中で、なんてことないシーンで泣けてきた日には読むのをやめたが。

特に兄の恋人はなんかぞっとするほど「この思考ルーチン覚えがある」と思った。ストレートにいうと「お前は俺か」選手権である。ぞわぞわした。

根本的な解決にはなっていないけれど、生きていく中でなにかが根っこから解決することなんて滅多にない。しんどい。つらい。それでも明日も仕事に行かなくてはいけない。とりあえず明日がんばるための小さな愉しみを拾い集めることが優先される。それが生きる知恵と分かっていても、たまに焦ることがある。

(P55)

よかった。ちゃんと生きてるね。
路有、なにか飲む?
路有、ビスケット食べる?
好きな人に会えないの悲しいね。百音もわかるよ。
百音のお母さんとお父さんもね、少し前に死んじゃったんだよ。
でも大丈夫だからね。百音のおやつ、半分こしようね。

(P157)

真由のためにも早く元気にならなければ。早く東京に戻らなければ。早く再就職先を見つけなければ。早く結婚しなければ。早く子供作らなければ。早く両親に孫の顔を見せなければ。子供を安心して育てられる家を買わなければ。子供が成人するまで親として稼がなければ----。
ぱちんと、と唐突にスイッチが切れた。
世界が消失したように頭が空っぽになった。

(P199)

夢のような話として「フォロワーがすぐ近くの部屋に住んでいるマンション」「年を取ったら同じグループホームに入ろう」という話がよく語られがちだが、この本はそれを実際にやってみた話である。

・30代後半・未婚・女性4人
・フリーランスと企業勤めが半々
・全員が何かしらのオタク。遠征はよくするタイプ。
・推しジャンルはビジュアル系・舞台(ヅカ・2.5次元)・ソシャゲなど。

という「日本のルームシェアの話」としても割と珍しい部類に入るエッセイだと思う。
内容については一言でいうと「物凄く羨ましい」「こういう生活をしたい」

わたしはこの本に登場する人たちとさして年齢が変わらないことも大いにある。めちゃくちゃ笑ったのは「4人中3人がツインシグナルの新作クラウドファンディングに投じた。この家には同じ本が3冊来る」ということだ。さすが同世代話が分かる。わたしもぶっこんだ。

実際こういう生活が営めるならさぞ楽しかろうと思う。仕事は仕事でちゃんとしていて、家に帰ったら気心が知れたオタクが一緒に住んでいる。それって永遠に終わらない文化祭(の前日の準備)なのでは?
物凄く羨ましかったが、羨ましすぎてタタリ神にならなかったのはわたしには似たような、各地に散らばっており既婚者もいるので同じ家に住むことは生涯ないが、気心の知れたごく狭いタイムラインがあるからだ。

ものすごく羨ましい環境というのもこの書き手、藤谷さんはガチャの引きがとてもいい。オタクなんでもガチャに例えるの悪い癖だと思うが、一緒に住んでくれる人〜みたいな緩い募集に乗っかってくれる友達の多さ、ルームシェア可物件の少なさの中で理想的な家を引き寄せる強さ、そういうのは「ガチャの引きがいい」というてもオタク間なら十分伝わると思う。
ちなみにこの「一緒に住む人をLINEで呼びかけてみたら」と言われて、その呼びかけるLINEグループの名前が「ちょっとしたパーティ」なのも強い。この前読んだ第32回 「ちょっとしたパーティー」 | 裸一貫! つづ井さんを思い出す。
行き当たりばったりに同居人を探したわけではなく「10年程度の付き合いがある、本名は知らなくてもひととなりは良く知っている」中から出会えたのは強い。

ネット連載をしていたものをまとめていたものであるようで、この時期なので、当然「コロナの時、緊急事態宣言がでる前後あたりをどう過ごしていたか」というのも含まれている。

羨ましさを差し引いてもこの方々のルームシェアはかなり成功している例だと思う。この本にはルームシェアのデメリットなどは書かれていないが、困ったことはうまいこと解決できているか人への配慮ができている4人が住まわれていると思われるので、真似したいと思ってもなかなか難しいと思う。それを端的に表しているのは

 現に私は"ハウス"のメンバーの推しキャラは知っているが、恋人の有無は知らないし、この先も知る必要はないと考えている。同様に、私の元パートナー云々の話もみんなから聞かれることはなかった。
 思うに、我々は生活は共有しているが、人生は共有していないことが良いほうに働いている気がする。家族愛や恋愛感情などの関係性による、クソデカ感情が挟まらないので、そこに気楽さや快適さを感じているのだろう。

のブロックだ。そんなぱっと見成功しているように見えるルームシェアも「女同士だからって揉めるとは限らない」「とはいえ一生一緒に暮らせるわけではないと思う」と介護を含めた現実を見据えた話をしつつ、

ドラマらしいドラマもないが、だからこそ安定感のある暮らしは続いていく。最近の我が家は、世のオタクに漏れず、ディズニー映画の悪役をモチーフにしたイケメンたちと交流するゲーム「ツイステッドワンダーランド」の話題でもちきりである

と触れ、物欲センサー対策に同居人にガチャを引いてもらい推しを手に入れるというオタクあるあるのあれが現実に1クリック先にあるというのが本当に理想ですね。

軽い読み物なのでAmazonで電子書籍で買って携帯で読むのにも向いていると思う。
「オタク同士のルームシェア」という単語に過剰にあこがれを持たない人にはおすすめの1冊。

すごいタイトルだけどこれいい本だったなー。いやまじで「今悩んでること」に対して「こうしたらどう?」っていう明日からできるレベルの話にがっつりページが割かれていた。自己肯定感についての話。

自己否定を続けていくと「反抗」「悲観」以外の行動をとるのが難しい。

反抗タイプ:「自分のことを否定するな!」「オレはダメじゃない! 悪くない!」と怒りで訴えがちだけど、実のところは誰もあなたのことを否定していないし本当は自分で自分のことを否定している。
悲観タイプ:自分自身に絶望しあらゆることに悲観的にとらえるようになる。徐々に存在していること自体に罪悪感を覚えるようになる。
この2パターンについて語られる。
例えば上司が何がなく発言した「おーいちゃんと仕事しろー」という言葉について「いやめっちゃ仕事してるけど???」ってキレがちなのが反抗タイプ、「わたしが出来が悪いから怒られた」っていうのが悲観タイプ。

人間関係というのは仕事に対する価値観や正義や利害が一致しなかったという場合が多い。そんな争いに境界が脅かされるのはとても分かりにくい。相手に境界線を踏み越えさせないために、自分が踏み越えないために必要なことは2つ

「人の感情に面倒を見ない」
「自分の感情の面倒は自分で見る(人を使って、自分の感情の面倒を見させない)」

まあ自分の機嫌は自分でとれというよくあるあれだろう。しかし誰か怒ってる人がいたとして、それは相手の都合で勝手に怒っている。その怒りはお前のせいじゃない。怒りは「その人の正義」だしおまえがそれを取り除こうとしなくていい。機嫌を取るとすればするほどとばっちりを食らう。
境界線を引くためには怒りが必要。怒りは本来防御のためのエネルギー。あなたがおとなしい人だとどうしてもなめられるだろう時にはキレ気味で無理ということ。それは反抗ではない。

上司に意見を言うと激怒され扱いに困る、という問いについて
キレる人は反抗タイプ、劣等感が強く自分が否定されることを恐れている。こういう人を正そうとすると確実に敵認定され目の敵にされるし、過度に恐れたりしていると俺が悪いというのか的に腹を立てて面倒くさい。切れる人は怖いけど、やるべきことは「他人の感情の面倒は見ない」キレるのは上司の問題。怒りたい人は怒らせておけばいい。別に上司と友好関係を結ぶ必要がなければ境界線を意識して適当にスルーすること。

仕事のプレッシャーに押しつぶされそうという問いについて
・不安・怖さに気付けているのは重要
・「仕事なので逃げ出すこともできず」というのは思い込みなので、「まあ逃げてもいい」という気持ちをもって緩んだところでやることリストをつくる。(人は全貌が見えないものは怖いものだ)

後カラーバス効果は「脳幹網様体賦活系」による情報選別フィルターが活動している証拠らしい。
これがフィルタリングする条件は1:生命維持に必要 2:興味関心があること
自分はダメだと思っている人は「自分はダメな存在」と証明し続ける情報を集め続け、「自分は好かれている」と思っている人はそういう情報を集め続け、思い込みが強化される。

とにかく肯定ペンギンになる。

現役塾講師(突然関ジャニ村上さんが語彙力が高まった話を挟んできたエイター村上担。フォーチュンクエスト読者で年代的に同い年ぐらいだなと思ってしまったわ)、本を読もうよと生徒に言うとうんざりした顔をされる。
とりあえず本を鞄に入れた! えらい! とかそういうところからはじめる。あの本を読んでおかなきゃ、恥ずかしいなどという呪いから自由になる、本なんか読まないと言っても現代人は毎日何かしら読んでいる。
4種類の読書を使い分ける
ロジカル×フロー(短期的に仕事に役に立つ、勉強本)新聞、ビジネス雑誌
エモーショナル×フロー(今日の自分の心を動かす本)エッセイ 漫画など
ロジカル×ストック(長期的に生きてくる学びの本)
エモーショナル×ストック(じっくり向き合って深く味わう本)

日経ウーマンの特集を読んで、こっちが種本だというのでさかのぼってkindle unlimitedで読んだ。

SMARTなゴール設定
S:具体的(書かれたリスクが具体的、あいまいさがない)
M:定量的(作業量が明確)
A:実現可能(書かれたタスクに無理がなく、実現可能であること) ←重要。〜するではなく具体的に取りたいアクションで書く(宿題するではなく難問解く、など)
R:意義がある(今やるべき意味のあるタスク)
T:時間が区切られている(きりよく終えられる)

考えべきことがたくさんありすぎてつかれるばあいにおすすめのブレインダンプ。すべての心配事や気になることを書き出していく。
頭の中にあいまいに漂っているタスクや思考を書き出していく。この作業をしている時はタスクを実行してはいけない。SMART記法を気にしない。思いついたものを書き出していく。
行動を起こしたいものと将来の希望にわける。あこがれや希望はすぐ忘れてしまう。将来の不安や個人や家族で抱えている問題も書かれている。変えられるものと変えられないものにわける

ブレインダンプで問題を大まかにとらえる
ゆるやかなグループ作成
中規模なグループを作って目的を明らかにする
具体的なアクション作成

みなさんは誰か他の人の好みや意見と、自分自身のそれとをどれだけ意識して区別できるでしょうか? 自分自身の好みや意見を、どこまで言葉によって具体的に把握できるでしょうか? そうした自分自身の言語化を行うことが、自己分析をする意味なのです。

私たちはすべての情報をどこか他から受け取っている以上、そこから影響を受けないわけにいかないからです。
しかしどこまでが他から影響を受けているもので、どこからが自分自身の考えなのかを意識していなければ、他者の好みや考えがあなたを支配してしまいます。

自己分析とは単に情報として自分を知るだけではなく、自分を大切にするために、迷わず幸福を選べるようにするための近道を見つけ出す作業と言ってもいいでしょう。

自分が好きなものについて確信をもつのは、まさにそうした映画や作品のシチュエーションを前にして「ああ、これは好きだ」と感動している瞬間において他にありません。

タイムラインにもいるしわたしもそうなんだけど、「職場の人間関係がめんどくさい」「あの人と関わりたくない」「自信が持てない」「仕事が終わらない」「とにかく体がしんどい」という人のいい相談相手になるような本です。
「会社はあなたの心を守ってくれないし、つらくなったら病院へ行った方がいいけど、病院へ行く必要があるレベルまで病んでしまう前に心を守る方法を知ってほしい」という本で、語り口がやさしい。あとしいたけ占いぐらい優しい。

人生は60点でいい。うまくいかない人生であることも受け入れる。いつでも全力投球でなくていい。何事も余裕が大事。
他人を変えるのは多大な労力がかかる。自分の発想を変えたほうがいい。具体的には無理な人とは距離を取る。潰し屋上司には近寄らない近づかない捕まっても同じ土俵には立たない。相手は自分のペースでしか判断しないし他人の気持ちを思いやることはない。物理的な距離を取るのが難しい時は期間限定と思う。逃げられる体力気力があるうちに逃げる発想は大事。自分の体を壊してまで続ける仕事はない。
潰し屋上司の誕生、その思考、生態、身に覚えがありすぎてぞっとした。

 自分の限界を超える苦しみ出来事にひとりで立ち向かうべきではない。頑張って乗り越えても精神的ダメージが大きく残る。

理由は分からないが何かと気分が沈んでいる場合は「不安を紙に書きだす」「自分ではどうしようもないことは無視する(書いたものに×する)」「今できることをやる」
例えば上司の機嫌や将来の年金はどうしようもないが、資格試験がどうなるかは勉強するしかないし、寝つきが悪ければ寝る前にソシャゲしたり動画を見るのを減らうとかそういうこと。

社会人になったからといって、「夢や目標を常に持たないとダメ!」なんてルールはどこにもありません。
あなたはもう少年ではないので、大志なんか抱かなくていいのです。
「毎日ご飯が食べられて、温かい布団で寝られたらすごくいい」くらいの考えで大変な思いをしながらも、毎日頑張っている自分を褒めてあげましょう。(略)社会とは冷酷な一面もあり、その目標を達成するには本人の努力以外の要素が絶対的に必要なこともあります。そのため常に自己実現できる人ばかりではありません。(略)「自分自身が今できることをボチボチとやっていく」という考えでいてほしいと思います。

(P48〜49)

電子書籍にはならないだろうなと思って買った本だ(買ったのも読んだのも結構前)
13人の人格を持つ、解離性同一性障害で性同一性障害でADHDの人についての本だ。病気についての本ではなくて、解離性同一性障害の自分はこういう風に生まれ育っていまこうやって生きていますという本。多くに漏れずレンタルなんもしない人経由でharuさんをしったわたしはtwitterをフォローしてたりテレビに出る時はそれを見たりツイキャスを聞いたりnoteを読んだりする、いわばただのharuファンである。
ちなみにこの本は交代人格のリレーで書かれている。主には、表に出がちな圭一さん、洋祐さん、結衣ちゃんでつづられている。レンタルさんと悟くんの対談もちらりと掲載されている。

この本を読もうと思ったのはいうてみれば「ただの興味」と「この本を買えば推しに課金できる」ということだ。

haruさんのことを知りたければこの本を読めばいいし、ついでに解離性同一性障害のことをちょっとは知ることはできる(まあ症例のうちのひとつだ)。あとtwitterでは読めないこともある。「日本人なのに日本語が読めないのヤバいな」と他人(レンタルさん)のツイートにぶら下がるツイートを見ながら思い、じゃあ自分は読解力が備わっているのか? 自分はオタクなのに推しに対して尊い以外の語彙が死に過ぎでは? ということから現代文と古文の勉強をはじめるのって真面目だな、推しに対して真剣だな、と。あと名前だけはよく聞いてたドンペリドンが吐き気止めという答えを手に入れました。なんかこう、気になるけどググるほどでない疑問だった。

百合ホームズである。
2013年秋のロンドンが舞台だ。怪我で除隊したジョー・ワトソンはベイカー街で頭脳と電脳を駆使して危機と戦う人工心臓の安楽椅子探偵シャーリー・ホームズと同居している。ジョーはシャーリーの助手となって現場に赴いては事件の顛末をWEB誌に「自身を男体化」して掲載している。
そんなホームズ・パスティーシュだ。今回はバスカヴィル家の狗(シリーズ2冊目)

冒頭からかっ飛んでいた。ジョーの叔母から贈られてきたお土産の推理、叔母の現在地と状態の推理からの、叔母から送られてきた答え合わせのような手紙にまず笑った。ものすごく百合なんですよ百合。良い百合です。バスカヴィル家の犬はわたしは人生のかなり初めで接したミステリなので思い出深い。

バーツのモルグで彼女に出会ったときから、私はすこしずつ失ったものを取り戻しているような気がしていた。喪失感の補完ではない、寂しさを埋めているのでもない、一番近い言葉は「輸血」。必要なものを失いすぎて死にかけていた私に、彼女という存在が自分に少しずつ与えてくれたことがなによりうれしかった。
私はシャーリーと同じモノになりたかったのかもしれない。同じモノを食べ、同じ空気を吸い、同じ空間を過ごして、彼女と似た私になろうとした。私が生きるためにずっとそうしてきたように、環境に擬態し人を模する。そうしてできるだけ楽に、同化するのだ。同じだと認識してもらえれば、私は攻撃されずしばらくそこで生きていられる。

(P128)

ドラマ絶賛放送中のレンタルさんのtwitterまとめ本みたいな位置づけの本である。これもドラマ原作の一つを担っている。

最初に本が出版されると知ったときに課金しよう! と思って買ったのがこれの前作で、これ以外も確かもう1種類出ていて、コミカライズもあるはずだがこれしか読んでいない。この本の中でharuさん(性同一性障害の方、よくツイキャス1を見ている。)も出てくるし、1万円になったターンに入る。
レンタルさんはテレビにもよく出ているが、しゃべっているところを見たり聞いたりしたことは数度なので文字は文字なのだが、haruさんは割と人格に合わせてフルボイスで読むことができた。レンタルさんはフォロワでもあるのでそういえばこういうこともあったなあと思って読んでいた。人の日記を読む感じ。何度か言ってきたけどわたしは人の日記を読むのが大好きだ。

ドラマのレンタルさんの話をすると、本物のレンタルさんとレンタルさんを演じているNEWSのまっすーは体形的にもパブリックイメージも似たところはない、けど引きのショットでのまっすー演じるレンタルさんは「うわすごいレンタルさんだ」って思う。でも近づくと「あっやっぱりまっすーだった」って思う。
というのも写真ではよくレンタルさんのことを存じ上げているので、帽子とあの服装が「レンタルさんの記号や概念」として作用しているのだと思う。ということを先日twitterで言っていたのだが、この本のあとがきで「概念化されるレンタルさんの話」をレンタルさん自身がされていて、それなーーーーーと思った。
今作は半ば過ぎから依頼が有料になったことからか「身近な人には頼めないからお金を払ってでも聞いてもらいたい悩みや不安」の話が増えた。

  1. haruさん自体は好意的に見ているのだが、ツイキャスのコメント欄があまり好きではない方向性でコメント欄ミュートする方法を最近偶然知ったので今度試してみたい。 []

蜜蜂と遠雷(上)? 2019/4/10のスピンオフ短編集で登場人物にスポットが当たる。
「鈴蘭と怪談」の空気が好き。ヴィオラに転向を決めた奏があれでもないこれでもないと色んなヴィオラを借りては試し弾きをしているところからはじまる。そこへプラハにいる亜夜と塵が「聞いたことないはずなんだけどあれ奏のヴィオラだと思う」という話を持ち込んでくる。

ちなみに残念ながら蜜蜂と遠雷のことはあまり覚えていない。たぶん読んだ直後ぐらいに読むのがよかったと思う。蜜蜂と遠雷ほどの重量感はないのでボーナストラックみたいな存在だ。

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