カテゴリー「 単行本 」の記事
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文芸あねもねが初出だった「私にふさわしいホテル」がついに1冊におさまる。文芸あねもねは今度豪華声優陣をむかえたチャリティー朗読企画が控えているそうで、文豪コールが朗読されるのが大変楽しみです。
中島加代子、PN相田大樹は実用書メインの出版社の文学賞で無事デビューが決まった……はずなのだが未だに本も出ず鳴かず飛ばずである。山の上ホテルに年1回泊まり作家感を味わうこと数度、上の階にベテラン作家東十条宗典が泊まっていることを知る。
加代子は機会には恵まれなかったけどなんせ語り部の才能がある。作家になるべき人材なのだ。
コメディな部分もあるんだけど、時々加代子の内面の深淵を覗くようなシーンがあっていい感じにどろっとしている。私の中で大和田浪江は某シャチョーにみえてくる。作中は作家が実名で登場したりもするんですが、朝井リョウ氏がツボにはまった。
「俺の処女作のアマゾンレビュー読んだことあんのか!?」
「え……」
「さんざんぶっ叩かれたわ! いろんな人間に面と向かって超ディスられたわ! 有森光来さんだってそこは同じだよ!」(P116)
私は思わず、紙袋の中を覗き込み、一番ぶ厚い京極夏彦の新刊『ルー=ガルー2』を抜き取った。京極先生、すみません、後で絶対買いますんで、と心の中で唱えながら、円盤投げの要領で本を掴むと、その場でぐるぐると回転した。
「おんどりゃー!」(P161)
爆笑したところ。いや書店さん的にすげー笑いどころではないとおもうんだけど。
そのへんでうおーとなっていたから私にふさわしいトロフィーラストからのダンスがすげえなと思った。
びっくりするほど気が遠くなるような復讐譚。
「作家を救うことができるのは作家だけだ」お、おうとなる。
朝倉かすみ、中島たい子、瀧波ユカリ、平松洋子、室井滋、中野翠、西加奈子、山崎ナオコーラ、三浦しをん、大道珠貴、角田光代(敬称略)による酒にまつわるエッセイ。
お母さん。何度も申していますが、ジョッキ2杯のビールなんて、大半の酒飲みにとっては、本当に水みたいなものなんですよ。酔っ払ったり記憶をなくしたりといった体に悪影響が出るような酒量じゃ、全然無いんですよ。
(P136)
そして未だに、私は自分が酒飲みのどの位置にいるのか、わからない。つまり、私の飲む量が、多いのか少ないのかふつうなのか、分からない。
(P169)
これに激しく同意する程度の酒飲みです。
わたし自己認識では並程度に飲める口と思ってたけど割と飲めるほうだと思ってたんですがどうやら割と飲めるほうらしいと。え、カクテル上から順にとか果実酒5種類あるから全部飲むとかやらないですかやらないですか。今の職場の飲み会は20台前半〜半ばが多いので「大学生よりひどい」やかましい飲み会です。
ビール飲んでると大抵誰かが注いでくれるので最近は何杯飲んでいるのかいまいち分かりませんが2時間ぐらいは飲んでます。
三浦しをんさんのエッセイが祖母が亡くなった当時の弔い酒の話でした。弟さんすごかった。
年末年始はいっぱいSMAPを見てよさを再確認してたら図書館でこんな本を見つけたので……。
書いた方は中居担のようです。社会学的SMAPの分析本というあれですね。理屈っぽいアイドル本です。
その出来事は突然起こった。もともと芸能界に興味が無かったわけではなかった。テレビは人並み以上に見ていたと思う。しかしスマップとの出会いによって、私は、送られてくる画像を消化する受動的オーディエンスの立場から引き剥がされて、五人の若者の芸能活動の情報収集にいそしむ活動家ファンへと変身したのである。
スマップとともに過ごすようになった私の生活は一変した。テレビでスマップのメンバーが出演する番組を追い、ラジオから語られる言葉から、彼らの日常や人間関係に思いを馳せる。(P17)
スマップをST☆RISHに置き換えてもこの違和感のなさ……。
まあそれを主として読みましたが。
内容としては2003年のSMAPです。世界にひとつだけの花、吾郎さんの検挙による活動停止と4人のSMAP。
その辺の話です。びっくりしたのは吾郎さんイメージカラーがピンクということですよ、
そうか翔ちゃんと一緒か……
来楽さん電撃デビューなんですが読むのはこれが初めてです。そんな赤のクラン、アンナ加入前後の話。
こういう感じです
・当たり前だけど十束が生きてる
・伏見がHOMRAにいる。しかもミィサァキィじゃない、やたっちゃんと共闘する伏見が読める
・「猿」とは呼ばないやたっちゃんが読める
・やたっちゃんは相変わらず可愛い
・鎌本とアンナが可愛い
・前提知識としてアニメが必要だと思うので入り口には向かない
戦ってる金髪が! 珍しい! 十束! ぎゃあ。この時代はまだ青の王は出現していないので淡島さんとか宗像が好きな人はどうなんでしょうね。赤の話なので赤のひとがたくさんでます。十束は無責任にわらっとけってなあ。
伏見に向かって「仲間を呼んだだけだろ」ていうやたっちゃんかわいい。ああでもこの人たちは決別してしまうんだなあって思った。入りたきゃ入ってこいよって示す伏見めんどくさかわいいまだ病んでない執着もあれほどは見せていない。
赤の王と一緒に遊園地にいってはしゃぐやたっちゃん可愛い。
やっぱりあれですねNo blood No bone No ash!と総員抜刀は好きだ。
K12話の放送は今夜なんですが、明日早起きでもしない限りはちょっと見れないので土曜日のお楽しみに。
時間軸的には
だと思う。つくづく思うけど講談社BOXは箱入りじゃなきゃな……!
きっと何者にもなれないお前たちに告ぐー!
就活ホラーです。twitterが割と重要なツールとして出てくるんですがもうなにそれこわいとしかいいようがない。
みんなそんなメアドの勢いでtwitterアカウント教えあうの(必要な距離感として絶対無理やー)
あとOB訪問→名刺もらう、かーらーのメアドでアカウント検索が死ぬほど怖い。さらに@飛ばすとか怖い。意識の高い就活生怖い。
P4Aの「俺を否定しないとお前らが立っていられないんだろう!」を思い出した。
全面的に見てて痛々しい感じにあふれていて、読みながら思わずカオナシになる。
今大学生とか求職中の人が読んだら死ぬんじゃないかなと思った。読みながらあーーーーってなってた。
「俺たちって今までそうやって、自動的に区切られてきたわけじゃん? 小学校に入って6年経てば中学生って名前に変わって、三年経ったら高校生って名前になって、でもこれからは、自分でそれをしていくしかないんだなってことなのよ」
(略)
「たとえば、結婚とか、子どもができたとか、転職とか? 何でもいいんだけど、これからは、もう自分で動かないと自分の名前って変わらないのかとか、いきなり思っちゃったんだよなー。俺、これから何もしなかったら、今の俺のままじゃん、これからずーっと」(P240)
不倫の話ではありません。浮気中の男性は出てきます。
社会的地位も家族の人数も容姿も違う、共通点は35歳夫あり、心から愛してやまないのはディセンバー事務所所属のスノーホワイツというアイドル。要するにジャニオタの話です。
ジャニーのせいか本来巻末にある「この物語はフィクションです」からはじまるあれが目次の前に登場。
彼女らはJrの時代から自分が好きな子を見出して、「メジャーデビューする前のアイドルグループ」に愛とお金を注いでいる。
「全通」とか「うちわに書かれた3秒見つめて」とか「5連うちわ」とか「名義貸して」とかすごい。
ライブ中の様子もあるんですが携帯サイトで更新されるナマモノBLとかWEB拍手とそのレスとかパスワード制とかすごく笑えた。
わたしジャニオタではないんですがローランでスタオタなので、いつもは特に意識したこともなかった「共感」とかが今回やばかった。まあなんですかST☆RISHこじらせてるひとは読むといいと思います。
べつにそれではなくても、それなりの年齢になってからオタク的に新しいものにはまってこじらせてえらいことになっているひとは読むといいと思います。大人になってのはしかは命取りなんやで!
--------今、この幸せな気持ちのまま死んでしまえればいい。
(P58)
こんなこと確か今月は2回ぐらい喋った。
具体例的には去年の10月のSH名古屋が神セトリすぎて4曲目ぐらいでわたし死んでもいいわ1だった。
代々木体育館と書かれればわたしの脳内はSHの生誕際当夜祭に飛んでいくし、「アイドルのコンサート」になれば今年の8月のパシフィコに飛んでいくし、ファンサうちわの「バーンして2」は音也があざとすぎて死ぬほど似合うとおもった。
コンサート映像のカメラはドームを埋め尽くした観客を一巡し、メインステージへ固定される。特効の花火がどおんと大きな音を立ててあがり、観客は耳を劈かんばかりの歓声を上げる。
(P105)
「でも、寂しくない? 結局実在しないんじゃん」
益子はくい下がってきた。
「ならあなたは、実在する夫と息子がいるだけで、満足?」(P177)
「夢のようなコンサートの余韻」は何度でも思いだせる。幕が下りて皆で国歌歌ったあとのあの感じ。
死ぬほどサプライズだったクリスマスHiver。あまりにもなっちゃんすぎたGO×2ジェットコースター。
あとtwitterで作者の宮木あや子さんをfollowしているのですが「じたん君」をずっとジタン君と変換していて、この前「自担」じゃねえか! と気づきました。○○担、使うけど気づかなかった。
ジャニオタあるある。何かに呼ばれたように買ったこれは面白かった。
用語とか生態とかインタビューとかあった。ファンサとかはこの本で知った……。
表紙の翔くんが櫻井だと分かっていても来栖にしか変換できなかった。
もう結構な回数見てるけどいまだに光と闇の童話は流し見ができない。
そして割と見るたびに新しい発見がある。
この本がどう見ても「向こうの次元」から届いた本で、ふつうにライブレポがある。
何でこのライブ行かなかったんだろうとか思う。
そんなわけで次回は来月横浜アリーナ、久しぶりにホームである陛下のライブですがはじめてのフルオケです。