カテゴリー「 小説 」の記事

366件の投稿

ワーキング・ホリデー

坂木司はこれでもう切ります……

ここより下はちょっとアレなことを書いているので、この本が好きな方はできれば見ないようにお願いします。

水銀奇譚 (ミステリーYA!)

なんか得体の知れない気持ち悪い話だったなあ。
途中2回ぐらい投げそうになった。ちょい微妙。
洗脳だーとかがっつり人が死にまくったりしているのに、あれ夢オチ?みたいな。なんか過去置き換わっているような……夢オチ?(2回目)なところがちょっとしょんぼりポイント。

道具屋殺人事件──神田紅梅亭寄席物帳  [ミステリー・リーグ] (ミステリー・リーグ)

落語界を舞台にしたミステリ。短編というのか中編というのか3話入り。
最初から最後まで落語ががっつり絡んでくる。事件のはじまりが落語関係者ならば事件の締めも落語で。
事件の解決は一般人も多く入った高座で落語を通して行われる。一般人はそれを聞いてもただの落語、関係者には事件のあらまし?解決までがそれとなく分かるような仕様。

壷算みたいなつり銭詐欺の話は今でも聞くけど、これのからくりがよく分からない。ホテルの10人で9つのシングルちゃんと入ったという話も未だによく分かっていない。

落語といえばお正月と笑点の大喜利の前のコーナーでたまーーーに見るだけですがとても面白かった。それこそミステリ分よりも落語分のほうが。ごちごち。

つくもがみ貸します

しゃばけよりこっちのほうが好きかも。と思った。
小さな古道具屋兼損料屋の出雲屋を商うお紅と清次の2人。損料屋というのは色んなものを貸し出す店だ。貸すものは鍋釜布団、財布に掛け軸色々である。

時代物だがしゃばけとの違いは
しゃばけ……妖怪あり。若旦那愛してる。ちやほやされまくり。
つくもがみ…妖怪あり。若造が。フルボッコにしてやんよ

付喪神は出雲屋の棚で貸し出された先の話をぺちゃくちゃと喋りあう。お紅と清次は喋ることを知ってるから客前で喋らなければ特に今更何も言わない。
あるときは清次は大馬鹿だよとか。
あるときは屋敷で見た珍しいものとか(これ目当てで道具(付喪神)を無料で貸したりする
あるときは屋敷で付喪神を見たとか。

出雲屋にはそんなわけで付喪神が集まってくる。
付喪神を見たという話をわざわざすることで、清次が現物を見に行く。大体において付喪神になるような古く大切に使い込まれたものはいいものであることが多い。清次は若造だが見る目だけは確かだから気に入ること間違いない。

憎まれ口をたたき、時には叩き割ってやる!と喧嘩することもあるが、清次は一度も付喪神を売ったことはない。共存共栄、持ちつ持たれつだが主導権は我ら付喪神にあり、といった感じ。

秘色と似せ紫最強。
章タイトルが古典の色の名前で、章扉がその色で染まっているのがいい。

「だから蘇芳は、まだ付喪神にはなっちゃあいませんよ。年月が足りませんからね」
清次の話は一見お紅に言ったようで、実は付喪神に向けられたものであった。それを瞬時に承知した棚の上の付喪神達は、人ごときが付喪神の考えを否定することは、承知出来ぬと考えたらしい。一斉に黙り込んだ。しかも邪悪な気を発している。(略)
「聞いたか。清次が我らの話に、文句をつけおったぞ。聞いたか」
「おうおう、聞いた、聞いた。役立たずの若造が、いっぱしに付喪神へ、言いがかりをつけおって。……香炉はまだ付喪神にはなれぬ歳だとな?」

(P137?138)

図書館革命

最初からクライマックス過ぎる……
これで来週の日曜は心置きなく高知へ(?゚д゚)?

以下がっつりとネタバレを。

三面記事小説

救いがない……とてもダークな話。実際にあった事件を発端として書いたフィクション。
短編が6つあり、扉に元ネタとなった新聞記事が載っている。記事は90度反時計回りに回転しているけど、見出しとかはかなり目に入りやすいのでこれがどんな話でどんなことが起こるかは扉で分かってしまう。

ひたすら転落していくばかりの人生の話が多く性的な描写も多かった。若い男の子を家に連れ込んで以下略とか。読み終わった後は体中がずーんと重たかった。読みつかれた。

カナスピカ

ようやく読めました(前の人が2ヶ月ぐらい延滞してた

これが出たころは非ラノベ系雑誌とか書店POPとかネットとかでオーフェンの人が一般文芸に殴りこみ(意訳)みたいなのを割とみたような覚えがあるのですが、読後感からすると一般文芸?というところ。
いやとても面白かったのですが一般文芸というよりは児童書寄り?
DIVEとかバッテリーとか精霊の守人とかみたいな感じでまず児童書として出版されて数年の後一般向けで文庫落ち、みたいな。そんな感じがしました。

ところで無意識のうちに脳内で緋色の風車を再生するSH脳まじで自重(゚д゚)
加奈がおっさん殴ってカナスピカを連れて逃げているところが僕は一番大切なものを持って逃げようと?やつらが追いかけてくるあたりがシンクロしたんでしょうか。

陰陽屋へようこそ

ある日商店街に現れた店「陰陽屋」
自称「陰陽師」の安倍祥明と、元捨て子で今中学生・実は妖狐の沢崎瞬太(祥明にバイトとして雇われている)のご近所ほのぼの系の話だと思う。

陰陽師といっても別に妖怪退治はしません。悪人退治系でもなく。
陰陽師というよりはどっちかというと口の立つ占い師。

しかしこれ、シリーズ化前提なのだろうか……これ1冊ではちと消化不良かも。
何で中途半端に狐化するのかとか振られているものの特に答えがあるわけでもなく。

イチゴミルクビターデイズ

壁井ユカコ作品の中では今のところ一番一般文芸寄りだと思う。本当に終始平和でふつうです。
とりあえず男もしくは彼氏側が死んだりしない。
エキセントリックガールは出るけど病んでる系は出ない
ミジャン@僕に捧げる革命論みたいな私これでいいのかなーって悩む子は出る。

私はいづみ(主人公)と同年代で、地方育ちで、去年関東南側ぐるっと一回りしてきたけどそれでもやっぱり東京は「テレビの向こう側にだけ存在する魑魅魍魎の世界」だと思います……
友達曰く「交通機関考えんかったら東京が日本国内で2番目に近いよ」らしいけど(所要時間約1時間)
東京が魑魅魍魎なら魔境なのは梅田地下街(何回行っても慣れる気がしません

ゴージャス

この前かつくら見てたらさらっと篠原一の連載が始まっててとてもびっくりした。盗作騒動で表舞台からもネット上からもぱたりと姿を消し何年? 
懐かしかったのでとりあえずゴージャスを読み返してみた。
今試しに検索してうろうろしてたらブログが引っかかった。公式サイトはまだ閉鎖告知のまま。ブログといってももう何ヶ月か更新されてない。ゴスゴスしい雰囲気だった。
美枝子さんもう67なんだって。ゴージャスの中ではお父さんが70になったらって話あったから、当たり前だけど時間は確実に流れているぜ……とか思った。

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